2006年 F1 TV観戦記 第10戦 アメリカGP |
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第10戦のアメリカGPの決勝です。 ポールは久しぶりにミハエル、2位マッサと予選からフェラーリ+ブリジストンの強さを感じるスターティンググリッドです。 ロズベルグは若さが出たのか、予選後のマシン重量未計測により予選タイム抹消で21位スタート、トゥルーリは修理の為ピットスタートです。 今回の予選はブリジストン有利と思われ、普段の予選より良いブリジストンユーザーのドライバーが多いのですが、ウィリアムズなどマシンに合わなかったチームもありました。 予選タイムが悪かったマクラーレンのピット戦略と、ルノーの決勝での速さが気になるところです。 いよいよ、第10戦のスタートです。 ミハエル、スタートのタイミングは良かったのですが、伸びがなくマッサが前に出ました。 アロンソが3位に上がり、ミハエルとサイドバイサイド。 ここはなんとかミハエルが2位に踏みとどまりました。 後で多重クラッシュ、中段の数台が巻き込まれたようです。 セーフティーカーが入ります。 マクラーレンの二人、クリエン、ハイドフェルド、ウェーバー、モンタニー、スピードの7台が止まってしまいました。 モントーヤがライコネンに追突したのがきっかけで玉突き衝突、ハイドフェルドが4回転してしまいました。 幸いドライバーに怪我はないようです。 スケートの4回転ならすごい技なのですけどねえ... 前回からモントーヤのドライビングには荒さが見られましたが、続けてこれですから、ペナルティー食らってもおかしくありません。 残り70周、セーフティーカーが入った状態でバトンがピットイン、さっきのクラッシュでどこか傷めたのでしょうか。 現在の順位はマッサ、ミハエル、アロンソ、フィジケラ、バリチェロ、ビルヌーブ、ラルフ、ロズベルグ、モンテイロ、クルサードのトップテンに琢磨、リウッツィ、トゥルーリ、アルバース、バトンの15台です。 マッサがトップ走行、そして琢磨が面白い位置につけています。 残り69周、バトンがピットに入り、そのままリタイアです。 残り67周でセーフティーカーがはずれ、リスタート。 フィジケラがアロンソに並びかけますが、アロンソ抑えます。 ここはチームメイト同士、無理はしません。 と後で、モンテイロと琢磨が接触、琢磨は止まってしまいました。 モンテイロはコースに戻ります。 琢磨がちょっと強引にいきましたが、モンテイロがインを閉めすぎて接触ですね。 モンテイロが後を見ていなかったのと、琢磨がちょっと止まりきれずに突っ込みすぎたのと、どっちもどっちでしょうか。 しっかし、琢磨は間合いを取るのが下手ですね。 突っ込みすぎても良いコーナーときちんと止まるべきコーナーをわきまえて追越をかけないと、同様の接触は今後も続いてしまいます。 残り65周、モンテイロのマシンからパーツが飛びました。 琢磨との接触で傷めた部分が剥がれたのでしょう。 一旦ピットでチェックをして出て行きます。 続けてストレートエンドでアロンソにフィジケラが迫りますが、なかなか追い越すまでには至りません。 ミハエルは、マッサがアロンソより良いタイムで走っているので、余裕を持ってマッサについている感じです。 フィジケラの後では、バリチェロの後にラルフとビルヌーブが迫っていますが、並びかけるほどの差はないようです。 残り60周、アロンソはかなりスライドしていてドライビングがつらそうです。 次の周、フィジケラがストレートエンドでアロンソをかわして3位に上がります。 アロンソはバリチェロにも追いつかれるほどペースが良くないですね。 残り58周、マッサ、ミハエル、フィジケラ、アロンソ、バリチェロ、ラルフ、ビルヌーブ、トゥルーリ、ロズベルグ、クルサードのトップテンにリウッツィ、アルバースと既に残り12台。 いつの間にか最後尾スタートのトゥルーリが8位まで上がっています。 残り54周、マッサからミハエルは1.5秒遅れ、フィジケラが9.5秒、アロンソが12.3秒、バリチェロが13.2秒と、フィジケラに抜かれたアロンソはフィジケラに離されて、バリチェロに迫られています。 バリチェロのすぐ後にラルフ、ビルヌーブが続いていますから、アロンソは厳しい状態が続きます。 残り51周、クルサードとリウッツィが接近しています。 抵抗が大きいバンク部分ではトルクがあるV10のリウッツィのタイムが良いようですが、クルサードがなんとか抑えているという状態でしょうか。 残り50周、ビルヌーブが白煙を上げて止まりました。 最近調子がよかっただけに残念ですが、エンジンブローです。 残り49周、バリチェロがレースのほぼ3分の1でピットイン、7.5秒のストップで出て行きます。 残り44周、フェラーリはミハエルが先にピットイン、8.2秒で出て行きますが、ピットレーンのスピードぎりぎりで入って出て行きました。 続いてフィジケラもピットイン、7.2棒でピットアウトしていきます。 残り43周マッサもピットイン、7.5秒で出て行きますが、ここでミハエルが先に行きました。 今年は去年までと違って、ライバルより先にピットインし、アウトラップでスーパーラップを叩き出して抜くというのが今年のミハエルの戦法です。 それくらい今年のブリジストンタイヤはアウトラップが速くなっているようですね。 温まるのが遅すぎると文句を言われていた去年までの状況から一転しています。 残り42周でアロンソがピットイン、6.7秒でピットアウトです。 ここでの順位はミハエル(1)、マッサ(1)、トゥルーリ(0)、フィジケラ(1)、アロンソ(1)、ラルフ(1)、バリチェロ(1)、ロズベルグ(0)、クルサード(0)、リウッツィ(0)、アルバース(2)と続きます。 ((1)内の数字はピットストップ回数です) ピットスタートのトゥルーリは、おそらく1ストップ作戦でしょうから、良い位置です。 バリチェロはラルフに抜かれていました。 どうも今年のホンダのマシンはレースが進むとタイムが悪くなる傾向がありますね。 残り39周、ミハエルとマッサの差は2.5秒、トゥルーリは5.5秒、フィジケラは12.0秒、アロンソは19.3秒、ラルフは21.4秒、バりチェロ27.4秒、ロズベルグ40.2秒の差です。 トゥルーリは3位に入りそうな勢いで周回、アロンソはラルフに突付かれ、バリチェロがちょっと遅れています。 残り34周、リウッツィがピットイン、9.6秒でピットアウトしていきます。 続いてアルバースが4回目のピットイン、トラブルのようでコンピュータをつないでいます。 ギアが入らないのか、動くことが出来ず、リタイアです。 残り31周、ロズベルグの真後ろにクルサードが迫っています。 共にまだピットインしていませんから、ピット競争になりそうです。 残り30周、先にロズベルグがピットイン、10.6秒で出て行きました。 残り26周まで引っ張ってクルサードがピットイン、ピットアウトでぎりぎりロズベルグの前に出ました。 ロズベルグも追い抜きをかけますが、クルサードが上手にかぶせて抜かせません。 残り24周バリチェロが最後のピットイン、7.1秒でピットアウト。 残り21周フェラーリ、今度はマッサが先にピットイン、6.6秒でピットアウト、アロンソの前でコースに戻りました。 残り20周、フィジケラがピットイン、5.9秒と早い作業でピットアウト、トゥルーリの前で戻りました。 ラルフも続いて、こちらも6.3秒と短いピットストップです。 残り20周でミハエルピットイン、6.5秒でピットアウトです。 残り18周アロンソが最後のピットイン、8.4秒とちょっと手間取ってピットアウト、ラルフに抜かれてしまいました。 ここでの順位はミハエル、マッサ、フィジケラ、トゥルーリ、ラルフ、アロンソ、バリチェロ、クルサード、ロズベルグ、リウッツィと続きます。 残り15周、いつの間にかリウッツィがロズベルグを抜いていました。 残り13周での順位はミハエル、マッサ、フィジケラ、トゥルーリ、ラルフ、アロンソ、バリチェロ、クルサード、リウッツィ、ロズベルグの10台です。 ミハエルとマッサの差は12.5秒、フィジケラ24.6秒、トゥルーリ28.3秒、ラルフ37.5秒、アロンソ41.2秒、バリチェロ45.2秒以下周回遅れです。 最下位スタートであるトゥルーリがチームメイトのラルフを抑えて4位というのはすごいの一言です。 各車、ちょっとずつ離れていますから、落ち着いた時間帯になっています。 残り9周、ラルフがピットに止まっています。 残念ながらリタイヤで、トヨタは片方が調子が良いと、もう片方の調子が悪くなるということが多い気がしますね。 とうとう残ったマシンはシングルの9台になってしまいました。 残り6周での順位は、ミハエル、マッサ、フィジケラ、トゥルーリ、アロンソ、バリチェロ、クルサード、リウッツィ、ロズベルグです。 このまま終わるのか、あと一波乱あるのか、残り5週です。 そのままの順位でチェッカーフラッグ。 ミハエルが久しぶりの優勝、マッサが自己最高の2位で、フェラーリのワンツーフィニッシュです。 3位はフィジケラが踏みとどまりました。 ミハエルがブリジストンのおかげか、完璧な勝利でした。 ミシュランは去年の失態があるので、かなり安全を見たタイヤを持って来たようで、今回の結果だけではフェラーリ+ブリジストン復活とまでは言えないでしょう。 ファーステストラップはミハエル、2位はマッサです。 今回のレースはフェラーリとトゥルーリの速さが目に付きました。 アロンソはセッティングのせいなのか、苦手なコースなのか、アメリカGPとは相性が悪いようです。 しかし、見方を変えればマクラーレンの2台やラルフがつぶれたことで、5位をキープ出来たアロンソの運の良さは続いているようです。 次戦はミシュラン最後のホームグランプリのフランスGPです。 ここがチャンピオンシップのポイントになりそうです。 アロンソ勝てばそのまま独走、ミハエル勝てば逆転の可能性が見えてきます。 フェラーリは、最近先にピットインしてライバルを抜くという今までと反対の戦法で結果を上げている点が面白いところです。 ホンダは、レースが進むにしたがってペースが落ちていく点を改善しないと、なかなかいい結果がでませんね。 トヨタはトゥルーリが2連続ポイントで調子を上げている反面、ラルフはトラブ続きでチグハグですが、結果がでて来ているのでこの先、期待が持てそうです。 スーパーアグリは、琢磨の接触はちょっと問題で、調子に乗りすぎたときの悪いクセでしょうか。 琢磨には行き過ぎを抑えるタイプのレーシングディレクターが必要かもしれません。 結果 ポールポジション ミハエル・シューマッハー 優勝 ミハエル・シューマッハー 2位 フェリペ・マッサ 3位 ジャンカルロ・フィジケラ ファーステストラップ ミハエル・シューマッハー ページトップへ 第10戦レース結果 第11戦へ 第9戦へ |
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