2006年 F1 TV観戦記 第16戦 中国GP
 
 
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第16戦の中国GPの決勝です。
雨の予選はミシュラン勢に味方をして、ポールはアロンソ、2位にフィジケラとルノーのワンツーです。
3位と4位はバリチェロとバトンが同一タイムで先にタイムを記録したバリチェロが3位。
ホンダのマシンはメカニカルグリップはあるのでしょうか、雨で良いタイムでした。
ミハエルは6位、エンジン交換でペナルティーのマッサは何と13番手。
ウェットでは完全にミシュランが上回っているようで、ブリジストン勢には決勝の天候が気になる上に、低い気温でのタイムが良くないようで、決勝は天候が結果を大きく左右しそうな感じです。
予選で沈んでしまったトヨタと定位置のスーパーアグリは後からの追い上げになります。



いよいよ決勝がスタートします。
路面は濡れていますが、雨は上がっているようです。
ブリジストン勢はちょっと濡れた路面状態ではタイムが良いので、それまでに離されないことが大切でしょう。

全車グリッドについて、スタート。
スタートは順番どうりに立ち上りましたが、ライコネンの伸びがよく、バリチェロをパス。
バトンにも迫って、一旦はバトンが抑えましたが、結局抜かれて、ライコネンが3位に上がります。
ライコネンの勢いは すごい の一言です。

オープニングラップはアロンソが取り、以下フィジケラ、ライコネン、バトン、バリチェロ、ミハエル、デラロサ、スピード、ハイドフェルド、リウッツィの トップテンに、クルサード、ウェーバー、ロズベルグ、トゥルーリ、ラルフ、マッサ、クビサ、左近、琢磨、ドーンボス、モンテイロ、アルバースと続きます。
スピードと左近、琢磨の順位アップが目に付きます。
ドーンボスはピットに入り、フロントウイングを換えたようです。
どこかで接触が有ったのでしょうか。

2周が終わってフィジケラに3.9秒の差をつけた、アロンソのペースが速いのは、雨用のセッティング側に大きく振っているせいかも知れません。
予選でタイムが伸びなかったミハエルは、バリチェロに付いて行けているようです。

残り48周、クルサードにロズベルクが仕掛けますが、ここはクルサードが上手いライン取りで抑えます。
ここでミハエル、バリチェロをかわして5位に上がります。
少し雨が乾き始めて、ブリジストンタイヤ向きの状況になってきつつあるようですね。

残り46周、クルサードに仕掛けていたロズベルグがようやく成功、13位に上がりました。
が、クルサード、すぐに抜き返します。
が、またロズベルグがオーバーテイクしようとしますがクルサード抑えます。
ここは、なかなか面白いバトルが続きます。
その隙にマッサがトヨタの2台をかわして真後ろ15位に上がってきています。

残り45周、そのマッサがロズベルグをかわして14位までアップ。
先ではライコネンがフィジケラに迫っています。
ここで、琢磨が軽くコースオフ、左近をパスしようとしたら、左近が閉めてきたので避けたようです。
残り44周でライコネンがフィジケラをパス、2位に浮上です。
ライコネンはかなり良いペースで走っています。
残り43周、今度はミハエルがバトンをかわして4位に浮上しました。
路面がかなり乾いてきて、走りに切れが見られます。

残り43周でトップ8はアロンソ、ライコネン、フィジケラ、ミハエル、バトン、バリチェロ、デラロサ、ハイドフェルドの順です。
残り41周、バトンがピットイン、タイヤ交換して出て行きます。
ここでアロンソがコースオフ、大事には至らずコースに戻ります。

残り40周、ライコネンがピットイン、タイヤを換えずにピットアウトしていきます。
ここでミハエル、フィジケラの後に追いついてきました。
残り39周でバリチェロがピットイン、こちらはバトンと違ってタイヤ交換無しで出て行きます。
デラロサもピットイン、バトンの前でコースに戻りました。
そのバトン、クビサに抜かれて10位の後退、タイヤが暖まっていない上に燃料の重さの差があるので、抑えることが出来ませんでした。

残り38周、トップのアロンソと3位ミハエルの差は20.1秒とかなり開いてしまいました。
ここでライコネンがスローダウン、マクラーレンは毎年ライコネンにトラブルが集中します。
ここで左近がピットイン、ドライタイヤに変えて出て行きます。
路面状況が気になる所ですが、ブリジストンのウェットタイヤはかなり乾いても走れるのでちょっと選択ミスのような気がします。

残り37周、リウッツィがスピンしましたが、なんとかレース続行できました。
残り35周、ミハエルがピットイン、タイヤ交換無しで出て行きました。
ここで順位は、トップのアロンソ、以下フィジケラ、ミハエル(1)、ハイドフェルド、ウェーバー(1)、バリチェロ(1)、クビサ、デラロサ(1)のトッ プ8です。
((1)内の数字はピットストップ回数です)

残り34周、アロンソと左近が同時にがピットイン、アロンソはタイヤ交換して出て行きます。
左近はウェットタイヤに戻します。
やはり早過ぎたようですね。
残り33周でフィジケラがピットイン、タイヤ交換無しでピットアウト、ミハエルの前でコースに復帰します。
ホンダもルノーも先のドライバーがタイヤ交換有り、後のドライバーが交換無しと作戦が分かれました。
ミシュランは冷えたタイヤでいきなり乾きつつある路面より、そのまま交換しないほうがタイムが良いのかもしれません。

残り32周、クビサがピットイン、ドライタイヤに換えて出て行きます。
ミシュランはチョイ濡れでもブリジストンよりグリップしやすいので、タイムが楽しみです。
と思ったら、クビサ、かなりスリッピーで、まともに走れません。
コーナーでオーバーラン、なんとかコースに戻りました。
またコースアウト、だめです、ピットに向かいます。
ここで、琢磨もピットインしていました。
クビサ、ピットで止まる位置でもオーバーランしてしまいました。
ウェットタイヤに戻してピットアウトです。
直前までの印象的な走りが無駄になってしまいました。

残り30周、アロンソの急なタイムダウンでフィジケラ、ミハエルが接近してきました。
一時20秒以上あったミハエルとのタイム差がすでに7.2秒差まで縮まりました。
ここで、トップのアロンソ、フィジケラが6.1秒差、ミハエルが7.2秒、バリチェロが30.3秒、マッサが33.9秒、ハイドフェルドが38.4秒、デ ラロサが40.7秒、クルサードが45.3秒差のトップ8です。

残り29周、既にアロンソの真後ろにフィジケラ、ミハエルが追いつきました。
アロンソはコーナーの立ち上がりで全然トラクションがないので、ウェットタイヤが、いきなり乾いた状態でのスタートだったので痛んだのか、車のセッティン グが強い雨仕様のためタイヤに負担をかけすぎて、タイヤがオーバーヒート気味なのかもしれません。
ここでマッサがピットイン、給油して、そのままピットアウトです。

残り27周、フィジケラがアロンソをパス、1位に上がります。
直後の複合コーナーの立ち上がり、ミハエルが簡単にアロンソをかわして2位浮上。
アロンソのクルマのエンジン音やシフトアップの音は正常のようです。

残り22周、バトンがピットイン、ドライタイヤに変えてピットアウトします。
マッサもピットイン、ドライタイヤに換え、ウイング調整して給油無しでピットアウトです。
マッサとしてはちょっと無駄が多いピットタイミングとなります。

残り21周、アロンソがピットイン、ドライタイヤへの交換に手間取り、19.2秒でピットアウト。
今年後半のアロンソは、今まで幸運だったツケを払っているかようなトラブル続きです。
アロンソはクルマを揺らしてタイヤを暖めるような走行をしています。

残り16周、ミハエルがピットイン、ドライタイヤに換え、ウイング調整してピットアウトです。
ここでマッサがスピン、大事に至らずコースに復帰します。
残り15周、フィジケラがピットイン、ドライタイヤに換え、ウイング調整して6.6秒でピットアウト。
合流点でミハエルが、フィジケラの真後ろに接近、コーナーの侵入でフィジケラをきわどくかわしてトップに立ちます。
ドライタイヤに変えたアウトラップでフィジケラより速いタイムで走った上に、縁石に乗りつつかわしていきました。
ミハエル、恐るべし。

残り11周、マッサがスローダウンして止まりました。
左フロントにダメージを負ったようです。
8位のクルサードを抜こうとして、濡れた路面部分でちょっとオーバーラン、クルサードが普通に曲がろうとしていた瞬間に接触して左のフロントとリアを傷め ました。
マッサのオーバーランとクルサードの不注意が重なった接触で、クルサードのダメージも気になります。

残り10周でトップのミハエルに、フィジケラ、アロンソ、ハイドフェルド、バリチェロ、バトン、デラロサ、クルサード、ウェーバー、リウッツィ(1)の トップテンに、ロズベルグ、ドーンボス(3)、ラルフ(1)、クビサ(3)、琢磨、スピード、アルバース(3)、左近(4)と続きます。
(特記なきドライバーは2ストップ)
琢磨がスピードの前と検討しています。
ここに来てアロンソがファーステストラップでスローダウンしているフィジケラに近づき、抜いて2位浮上。
チームオーダーでも、もうちょっと演技してもらいたいものです。

残り7周、バトンがコースオフしている間にデラロサが抜いていきました。
バトンのミスは珍しいですね。
アロンソ、ここに来てベストタイムでミハエルを追っています。
やはり、一時タイムが落ちたのはタイヤが原因だったようです。

残り6周、ラルフがガレージの中で、リタイアです。
今回のトヨタはまったく良いところがないまま終えてしまいました。

残り4周、ミハエルとアロンソの差は9.7秒、1周2秒ほどアロンソが速く、ワンミスで順位が入れ変わる状況になってきて、さらに雨も降り出したようで す。
残り2周、差は7.8秒のミハエルとアロンソ、雨が強くなってきて、まだまだ波乱がありそうです。
スリッピーな状況でバトンがバリチェロに迫ります。

そしてファイナルラップ、ミハエルとアロンソの差は6秒台、ここでもアロンソは小刻みにマシンを振ってタイヤを暖めているところを見ると、雨がひどくなっ ているようです。

そのままトップでミハエル優勝、2位はアロンソで、3位はフィジケラ。
バックストレートのコーナーで、ハイドフェルドがスピン、周回遅れのアルバースと琢磨との位置関係が悪く、バリチェロと接触しました。
琢磨の譲り方がちょっと中途半端だった為、ハイドフェルドが割りを食ってしまったという感じです。
バトン4位、デラロサ5位、ハリチェロ6位、ハイドフェルドは7位まで落ちてしまいました。

チャンピオンシップはミハエルとアロンソが点数で並び、優勝回数の多いミハエルがトップに立ちました。
しかし、コンストラクターではルノーがフェラーリを逆転。
どちらも僅差で、本当に面白くなってきました。
ここまで接近したチャンピオン争いは久しぶりです。

決勝終了後、佐藤琢磨とC.アルバースは青旗無視のペナルティーで、琢磨は過去の警告とあわせて失格、アルバースは決勝タイムに25秒加算となりました。
映像で見る分には、琢磨とハイドフェルドは、それほど接近状態が続いたようには見えませんでしたが、譲り方が中途半端だった為に、後続が混乱して接触を引き起こしたようです。

次回は最後かもしれない鈴鹿グランプリです。
復調してきたホンダの表彰台とスーパーアグリのポイント獲得に期待です。
トヨタは、決勝での上位入賞は難しそうなので、予選のタイムでのインパクトに賭けるかもしれないですね。
チャンピオンを争う二人にはバトルを仕掛けないように通達があると思われるので、ミハエルとアロンソ、二人の白熱したバトルに期待しましょう。




結果
ポールポジション  フェルナンド・アロンソ

優勝  ミハエル・シューマッハー
2位  フェルナンド・アロンソ
3位  ジャンカルロ・フィジケラ

ファーステストラップ  フェルナンド・アロンソ

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