2006年 F1 TV観戦記 第15戦 イタリアGP
 
 
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第15戦のイタリアGPの決勝です。
ポールはライコネン、2位が僅差のミハエル、3位ハイドフェルド、と予選ではタイムが接近しています。
アロンソは、マッサに対する走行妨害のペナルティーで上位3つのタイム抹消の為、予選10番手。
タイトル争いは面白くなりそうですが、なんとなくFIAの演出も感じるところです。
予選のタイム差が少ないので、決勝のチーム戦略とロングラン性能が勝敗を分けることになりそうです。
ホンダは5位と8位と悪くない位置につけてますが、直前のテストで発生したエンジントラブルが気になることろです。
トヨタはほぼ中段から、スーパーアグリは最後尾からの追い上げに期待したいところです。



いよいよ決勝のスタートです。
ミハエルがちょっと遅れて、ハイドフェルドに一旦抜かれるものの、すぐに取り返しました。
そのバトルでちょっと遅れた隙に、新人クビカがハイドフェルドをかわして、3位に上がりました。
ハイドフェルドはマッサにも抜かれて5位に後退、何かトラブルでもあるのでしょうか。
更に、バトンにも抜かれています。

オープニングラップは1位ライコネンで、ミハエル、クビカ、マッサ、バトン、ハイドフェルド、アロンソ、デラロサ、フィジケラ、バリチェロのトップテン に、ロズベルグ、トゥルーリ、クルサード、ウェーバー、スピード、リウッツィ、ラルフ、クリエン、左近、モンテイロ、アルバース、琢磨と続きます。
BMWは直前のモンツァのテストからタイムが良かったのですが、速さは本物のようです。
高速サーキットのモンツァで特別速いのは、ダウンフォースが少ない代わりに空気抵抗も少ないのかもしれませんね。

2周目、アロンソがストレートエンドでハイドフェルドをかわすも、シケインをショートカット、抜く時にショートカットですから、ハイドフェルドに譲らない とペナルティーの可能性がありますが、そのまま走り続けるようです。
直前にいたバトンとの接触はまぬかれました。

ライコネンとミハエルが交互にファーステストラップを出し合って、徐々に後続クビカと、クビカに抑えられているマッサ、バトン、アロンソが徐々に遅れてい ます。
残り44周、ロズベルグがスローダウンしています。
最近リタイア続きで、せっかくのポイント獲得のチャンスをなくしてしまいました。
なんとかピットまでは戻りましたが、そのままガレージに入りリタイアです。

残り39周、デラロサが先陣を切ってピットイン、10.1秒と長めの給油で出て行きます。
残り38周、ライコネンが続いてピットイン、こちらは8.9秒と普通のタイムでピットアウト、ハイドフェルドの後です。
ミハエル、ベストラップで飛ばしています。
残り36周でミハエルがピットイン、9.5秒でピットアウト、ハイドフェルドの真後ろ、ライコネンを逆転してコースに戻りました。

残り34周、左近がピットインしてそのままガレージに入りリタイアです。
マッサとアロンソが同時にピットイン、共に8秒台のストップでピットアウトしていきます。
マッサ、出口でトゥルーリに接近、かなり強引にオーバーテイクしました。
アロンソとの間にトゥルーリが入ったことになります。

残り33周でバトンがピットイン、8.4秒でピットアウト、ミッドランドのマシンとピットロードで接触しそうになりましたが、なんとかかわしました。
ミッドランドのメカニックの不注意ですが、接触しなかったのは幸いでした。
アロンソの直前でコースに戻りました。
が、直後にアロンソがバトンをパス、さすがにアウトラップのタイヤではアロンソを抑えられなかったようです。

残り32周でハイドフェルドがピットイン、7.6秒でピットアウト、アロンソの直前でコースに戻りました。
他のドライバーより燃料を積んでの予選3位ですから、今回のBMWは驚くほど速いことが分かります。
ここでデラロサがサンドトラップで止まっています。
力なくスローダウンして止まったようです。
残り31周、トップを走っていたクビカがようやくピットイン、7.7秒で出て行きましたから、BMWは2台とも変則2ストップです。
ここでの順位は、ミハエル(1)、ライコネン(1)、フィジケラ(0)、クビカ(1)、バリチェロ(0)、マッサ(1)、トゥルーリ(0)、ハイドフェル ド(1)、アロンソ(1)、バトン(1)のトップテンに、ウェーバー(0)、クルサード(0)、スピード(0)、ラルフ(0)、リウッツィ(0)、クリエ ン(0)、モンテイロ(0)、琢磨(0)、アルバース(1)と続きます。
((1)内の数字はピットストップ回数です)

残り27周、琢磨がピットイン、12.0秒でピットアウトなのでワンストップ作戦ですね。
ここで、フィジケラもピットイン、9.7秒でピットアウトなので、かなり変則的な2ストップ作戦のようで、ウェーバーの後でコースに戻ります。
ミハエルとライコネンの差は2.4秒、以外に差が少なく、3位以下が大きく遅れています。

残り25周、琢磨の真後ろでマッサが軽くコースアウト、今回のマッサはちょっとドタバタしています。
バリチェロを抜けないで、トゥルーリに迫られているので、ちょっと焦りも感じられます。
ここでラルフがピットイン、8.2秒でピットアウトですから、最後まで燃料がもつのかちょっと気になります。
トゥルーリも続いてピットイン、こちらも8.5秒と早いタイムでピットアウト、クルサードのぎりぎり後でコースに戻りました。
琢磨のマシンは、給油口が開いているようで、油圧系の問題があるのかもしれません。

残り23周、バリチェロがピットイン、9.5秒でピットアウト、こちらはピッタリの給油時間でした。
これだけ燃料積んでの予選8位はかなり良いタイムだったようですね。
残り22周でリウッツィもピットイン、8.9秒でピットアウトです。
今回は1ストップ作戦と2ストップ作戦が入り乱れています。
リウッツィがコースに戻る際、ミハエルが意識しすぎたのか、シケインを気持ちオーバーラン、ちょっと今までのミハエルには見られないようなミスです。

残り21周での順位は、ミハエル、ライコネン、クビカ、マッサ、アロンソ、バトン、フィジケラ、ハイドフェルド(2)、バリチェロ、クルサード(0)の トップテンに、トゥルーリ、クリエン(0)、ウェーバー、スピード、ラルフ、リウッツィ、モンテイロ、琢磨、アルバースと続きます。
(注記なきドライバーはピットストップ1回)

残り20周、ハイドフェルドがフィジケラを抜いて7位浮上、序盤のスローペースが嘘のような快走です。
クビカ、マッサ、アロンソは接近戦が続いていますが、抜きにくいサーキットなので、ピットストップまでは順位は変わりそうにありません。

残り15周、ライコネンがピットイン、ストップウォッチが途中で止まってしまいタイムは不明ですが、ミハエルとの差が気になります。
クビカの前でコースに復帰、あとはミハエルのピット次第でトップが決まります。
残り14周でミハエルがピットイン、6.8秒でピットアウト、ライコネンよりかなり前の1位でコースに復帰。
続いてマッサもピットに入り、8.1秒と少し手間取ってピットアウト。
このわずかなロスが、アロンソとの順位争いに影響を与えるかもしれません。

残り13周でハイドフェルドがピットイン、6.2秒でピットアウトしました。
残り12週、クビサとアロンソが同時ピットイン、ピットロードで並んで出て行きますが、加速はアロンソが速く、しかもマッサの前でコースに復帰。
何とアロンソが3位浮上、全盛期のミハエル+フェラーリのピット戦略を思い起こさせるような見事なピットワークでした。
モンテイロもピットインしていますがトラブルのようで、動きません。

残り11周での順位は、ミハエル(2)、ライコネン(2)、アロンソ(2)、クビカ(2)、マッサ(2)、フィジケラ(1)、バトン(2)、バリチェロ (1)、トゥルーリ(1)、ハイドフェルド(3)のトップテンに、ウェーバー(1)、クリエン(1)、クルサード(1)、スピード(1)、ラルフ(1)、 リウッツィ(1)、モンテイロ(2)、琢磨(1)、アルバース(1)と続きます。

残り10周、アロンソがエンジンブロー、後のマッサがあおりを食って、急ブレーキの上、シケインをショートカット、右フロントタイヤにフラットスポットを 作ったようで、かなり振動しています。
このアロンソのリタイヤでティフォシが沸いています。
マッサはタイヤ交換のためにピットイン、9位に落ちてしまいました。
直後を走っていたクビカでなくマッサが巻き込まれたのは、アロンソの気迫がマッサを呼び込んだようにも見えます。
恐るべしアロンソ?

残り7周での順位は、ミハエル(2)、ライコネン(2)、クビカ(2)、フィジケラ(1)、バトン(2)、バリチェロ (1)、トゥルーリ(1)、ハイドフェルド(3)、マッサ(3)、ウェーバー(1)のトップテンに、クリエン(1)、クルサード(1)、スピード(1)、 ラルフ(1)、 リウッツィ(1)、琢磨(1)、アルバース(1)と続きます。
ミハエルとライコネンは6.8秒差、クビカまでは30.5秒と完全に2人だけが先を行っている状態です。

残り3周、マッサがかなり速いタイムでハイドフェルドに迫っていますが、その前で、ハイドフェルドがトゥルーリに仕掛けます。
なんとかトゥルーリが抑えますが、マッサも含めた3台が終盤で最接近です。

そのままファイナルラップに入ります。
ライコネンとのタイム差は7.6秒と十分余裕があります。

そのままチェッカー。
ジャン・トッドが涙ぐんでいます。
トゥルーリ、ハイドフェルド、マッサは結局そのままの順位でゴール。
2位ライコネンで、3位にはF13戦目のクビカが入りました。
クビカとBMWの速さは驚きでした。
ハイドフェルドの調子が良かったら、トップ争いに加わっていたかもしれませんね。
ティフォシとフェラーリのクルーがちょっと異様な盛り上がり方なのはミハエルの去就発表の為のようです。

チャンピオンシップは、アロンソとミハエルの差が2に縮まり、行方がまったく分からなくなりました。
マスダンパーがなくなったルノーも速さを取り戻しつつあるので、残り3戦、目が離せない展開になりそうです。
コンストラクターズではフェラーリが逆転して1位になりました。
マッサとフィジケラの成績を比べると、少しフェラーリ有利でしょうか。

ホンダはフルタンク状態でも速さがあるようなので、最後になるかもしれない鈴鹿での活躍に期待が膨らみます。
トヨタは、今一つで、相変わらず一人が良いと、一人が悪いんですね。
スーパーアグリは、新車の初完走で、ミッドランドに勝ちはしましたが、どちらもトラブルを抱えていたようで、微妙なところです。

レース後の会見で、ミハエルが今期限りでの引退を発表しました。
イタリア モンツァでの90勝目と引退発表とは、泣かせてくれます。
アロンソのトラブルは、引退のミハエルにモンツァからのプレゼント とも言えそうですね。

確かに、遅くなったミハエルは見たくないので、今がちょうど良い時期なのでしょう。
しかし、2008年のドライバーズエイド廃止状態での走りを見たい気もしますから、ファンとしては複雑な気分です。
残り3戦、悔いのない良い走りを見せてくれることを熱望します。




結果
ポールポジション  キミ・ライコネン

優勝  ミハエル・シューマッハー
2位  キミ・ライコネン
3位  ロバート・クビカ

ファーステストラップ  キミ・ライコネン

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