2009年 F1 TV観戦記 ドライバー総観
 
 
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最後まで ギリギリの熱い戦いが続いた、2009年の各ドライバーについて振り返ってみましょう。

CarNo.1  ルイス・ハミルトン(マクラーレン)    シリーズランキング5位
開幕戦は失格スタート、9戦まで表彰台に上れないという状況でしたが、後半は優勝2回を含む表彰台かリタイアという極端なシーズンとなりました。
面白いのはシーズン前半はチームメイトのリタイアが多く、後半はハミルトンのリタイアが多くなっていることです。
シーズン途中でマシンの性格が大きく変わっていることが、ここからも伺えます。
自分の好きなマシンが決まっているタイプのドライバーなのかもしれませんね。


CarNo.2  ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)    シリーズランキング12位
シーズン前半はハミルトンと同じくらいの走りを見せるも、リタイアが多くポイントに結びつきませんでした。
シーズン後半はハミルトン向きのマシンとなったようで、一気にライバルより遅くなり、良い印象を残せませんでした。
ハミルトン中心のマクラーレンでは、ドライビングスタイルが大きく違うようで なかなか結果を出しにくかったのかもしれませんね。


CarNo.3  フェリペ・マッサ(フェラーリ)    シリーズランキング11位
序盤はリタイアが多く順位も今ひとつでしたが、中盤はなんとか盛り返して表彰台を獲得。
しかしハンガリーグランプリで、バリチェロのマシンが落としたパーツが当たって重症を負い、以降は欠場を余儀なくされました。
既に体は治っているようなので、来期は精神的な立ち直りがポイントとなりそうです。

CarNo.3  ルカ・バドエル(フェラーリ)    シリーズランキング25位
マッサの代役で2戦出場するものの、結果を残せず。
レースから離れた期間が長すぎました。


CarNo.4  キミ・ライコネン(フェラーリ)    シリーズランキング6位
あまり走らないマシンながら、優勝一回・表彰台も数回と、なんとか結果を残しました。
しかしマシンの開発は苦手なようで、徐々にマッサ向きのマシンに仕上がってしまうという弱点も感じてしまうシーズンとなりました。
しかしセッティングは上手いようで、後半 自由にマシンを作れるようになると、結果を残しています。
やっぱり不思議な人なのですね。


CarNo.5  ロバート・クビサ(BMWザウバー)    シリーズランキング14位
今期はマシンの悪さもあってポイント獲得もままならず、後半になってようやくポイントや表彰台を獲得できました。
チームメイトとタイムが近いので、コースの好みで成績が上下するような印象がありますね。
来期の出場が不安ですが、実力はあるドライバーなので期待しましょう。


CarNo.6  ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)    シリーズランキング13位
今期は序盤のラッキーな2位と終盤の堅実なポイント加算で、チームメイトより成績を残しました。
チームメイトより速く走れるときはコンスタントに結果を残せるのですが、チームメイトより遅くなってしまうときに焦ってミスを犯す傾向があるようです。
もうひとつレベルアップするには、精神面を強化することが必要なドライバーなのかもしれません。


CarNo.7  フェルナンド・アロンソ(ルノー)    シリーズランキング9位
走らないマシンながらコンスタントに結果を残し、表彰台も1回獲得しました。
チームの危機にも動じない精神面の強さが大きな特徴で、速さも兼ね備えているところが見事なドライバーといえるでしょう。
結果を残す為に必要なドライビングを知っていて、確実に実行できるところが、他のドライバーにない強みなのです。


CarNo.8  ネルソン・ピケJr(ルノー)    シリーズランキング21位
偉大なチームメイトの陰に隠れて成績を残せず、シーズン途中で解雇されました。
まあ1年半ですから仕方のないところですが、後にルノーの指示で故意にクラッシュしたことを暴露するなど、別の意味で話題の中心になってしまいました。


CarNo.8  ロマン・グロージャン(ルノー)    シリーズランキング23位
シーズン途中からの参戦でしたが、偉大なチームメイトには遠く及ばず。
沈んでいくチームで、ちょっと残念なF1初参戦となってしまいましたね。
実力が今ひとつ分からなかった、今期の新人ドライバーの一人です。


CarNo.9  ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)    シリーズランキング8位
時折見せるマシンの速さを上手く生かして、表彰台を3回獲得。
一発の速さは健在で、結果につながる走りもできるところがベテランらしいところですね。
残念ながら、トヨタに初優勝のプレゼントはできませんでした。


CarNo.10  ティモ・グロック(トヨタ)    シリーズランキング10位
今期は速さに加えて、コンスタントな走りも身につけたようで、2回の表彰台を獲得。
中堅の良いドライバーとしての評価を確保したようですね。
終盤はアクシデントによる怪我で、残念ながら欠場してしまいました。


CarNo.10  小林 可夢偉(トヨタ)    シリーズランキング18位
グロックの代役で2戦出場、少ないながら印象的な走りで、2戦目で6位入賞を獲得。
日本人ドライバーとしては、速さや気合を結果に結びつけることができる初めてのドライバーともいえるので、来期のF1残留を期待したいところです。


CarNo.11  セバスチャン・ブルデー(トロロッソ)    シリーズランキング19位
去年より走らないマシンで、チームメイトと同等レベルの結果を残すものの、途中解雇。
このチームは持ち込みスポンサー必須なので、仕方のないところでしょうか。

CarNo.11  ジェイミー・アルグエルスアリ(トロロッソ)    シリーズランキング24位
途中からの参戦の新人なので仕方のないところですが、ポイント獲得ならず。
チームメイトにかなり遅れていたので、来期は真価が問われるでしょう。


CarNo.12  セバスチャン・ブエミ(トロロッソ)    シリーズランキング16位
序盤と終盤で地味にポイントを獲得、それなりに結果を残しました。
しかし走りの印象は薄いので、レベルアップが期待されるドライバーといえるでしょう。


CarNo.14  マーク・ウェーバー(レッドブル)    シリーズランキング4位
チームの急上昇に上手く乗って、2勝を上げてシーズン4位を獲得。
強力なチームメイトにも劣らない見事なレース運びで、良い結果を残しました。
チームメイトに負けないように、力を発揮できるドライバーなのかもしれません。


CarNo.15  セバスチャン・ベッテル(レッドブル)    シリーズランキング2位
今期4勝を上げてチャンピオンシップを争い、シリーズ2位を獲得です。
速いときは手がつけられないほどの速さを見せてくれましたが、ミスも若干目立ってしまいました。
マシントラブルにも泣かされ、残念ながらチャンピオンはならず。
しかし来期以降につながる素晴らしい走りを、コンスタントに見せてくれたシーズンとなりました。


CarNo.16  ニコ・ロスベルグ(ウィリアムズ)    シリーズランキング7位
マシンの好調に乗って、取れるときにしっかりポイントを獲得。
表彰台がなかったものの、シリーズ7位には驚きです。
今期は持ち前の速さに加えて、走りが安定してきたところが印象的で、後は走るマシン次第といえそうなドライバーですね。


CarNo.17  中嶋 一貴(ウィリアムズ)    シリーズランキング20位
ポイントが取れるマシンに乗りながら、結果には結びつかず、ゼロポイント。
逆の意味で驚きのシーズンとなってしまいました。
時折速さを見せてくれるものの、気合が空回り、タイムの不安定さなど、課題が露呈したシーズンとなったようです。
速さを結果に結びつけるために、何かか必要なドライバーなのかもしれませんね。


CarNo.20  エイドリアン・スーティル(フォースインディア)    シリーズランキング17位
シーズン後半のマシンの突然のペースアップで、イタリアGPで4位を獲得。
他にもポイントを取れるレースがありながら、結果には結びつきませんでした。
バトルをすることに慣れていなかったところが原因かもしれませんが、そこが弱点のドライバーともいえそうです。


CarNo.21  ジャンカルロ・フィジケラ(フォースインディア他)    シリーズランキング15位
マシンの急上昇に上手く乗って、ベルギーで2位表彰台を獲得という快挙を果たします。
その後フェラーリに移るものの、癖の強いマシンに慣れることができずにシーズンが終わってしまいました。

CarNo.21  ビタントニオ・リウッツィ(フォースインディア)    シリーズランキング22位
シーズン途中からフィジケラに代わって参戦、しかし現代マシンの変化についていけなかったのか、結果にはつながりませんでした。
遅いドライバーではないと思うので、来期は最新のマシンの癖になれることが必須となりますね。


CarNo.22  ジェンソン・バトン(ブラウンGP)    シリーズランキング1位
長い苦労が報われて、驚きのチャンピオン獲得です。
前半だけで6勝を上げ、以後はそのリードをしっかり保つクレバーな走りで、確実にポイントを重ねました。
後半1勝もできなかったところはちょっと残念ですが、中盤のマシンの変化や終盤のライバルの進化に上手く対応できたところが勝因でしょう。
速さを感じさせないで速いタイムを出せる、スムーズな走りが一番の特徴ですね。


CarNo.23  ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)    シリーズランキング3位
2勝を上げるも前半戦でチームメイトに届かなかった為に、チャンピオンにも届きませんでした。
マシンバランスが変わった中盤はチームメイトよりも良い走りをして、終盤はチームメイトと同等のタイムというマシンの変化に翻弄されたシーズンといえるのかもしれません。
しかし持ち前の速さや安定感は健在で、最多出場記録を何処まで伸ばせるか、楽しみなドライバーともいえますね。



総論
今期はマシンの進化やコースによるクセを、如何に乗りこなすかが問われたシーズンだったといえそうです。
またタイムが接近した為に、チームメイトでのタイム差がはっきり現れたところもポイントでした。
その為かシーズン中のドライバー交代も多くなり、さらに負傷で欠場するドライバーも出て、ドライバー交代も激しいシーズンとなりましたね。

そんな中でバトンがチャンピオンを獲得、ベッテルが速さを魅せて、ハミルトンが巻き返しを見せるという面白いシーズンとなりました。
チームメイトのバリチェロやベッテルの速さも目立ち、チームメイトバトルも楽しめるシーズンとなりました。

逆に新人は目立たなかったものの、唯一、小林 可夢偉が良いレースと結果を残し、唯一ポイント獲得の新人ドライバーとなりました。
日本人としても、今後のF1でぜひ走って欲しいドライバーの筆頭といえるでしょう。

来期は燃料補給が無くなることで、タイヤの上手な使い方がより重視されるようになりそうです。
その条件にあったドライバーが誰になるのか、楽しみに待ちましょう。





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