2006年 F1 TV観戦記 第5戦 ヨーロッパGP
 
 
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第5戦のヨーロッパGPの決勝です。
ポールはアロンソですが、燃料を軽くしたという予測があるので、2位ミハエルとの戦略を含めたバトルが楽しみです。
今回も、不運なフィジケラが13位、ビルヌーブに邪魔されたようで、ビルヌーブがペナルティでグリッド1位降格。
ウィリアムズは2台ともエンジン交換で後方に沈んでしまいました。
予選はかなり調子が良かっただけに残念です。
ホンダは予選が今ひとつタイムが伸びなかったのでちょっと心配です。
トヨタもBスペックマシン待ちのようで、今ひとつぱっとしません。
スーパーアグリの井出がFIAからの勧告でフランク・モンタニーと交代しました。
一旦強い注意処分として裁定が下りた後、モンタニー(フランス人)がスーパーアグリのサードドライバーに決定した直後にFIAからの井出に対するサードドライバー降格の勧告ですから政治色を強く感じますね。
FIAとしてはフランス人ドライバーが欲しかったのでしょうけど、ちょっとあからさまな行動です。
どうもホンダ系列は特にFIAに にらまれているようですね、去年の出場停止の件もありますし。

今回のグランプリ直前から当サイトで始めた優勝者予想は全投票者数1票で、ミハエル・シューマッハー1票です。
当サイト管理人の力不足で有効な投票が得られませんでした、すいません。
1票は私の物ですから、実質0票でした。



さあ、気を取り直して、第5戦がスタートします。
バリチェロが前回と同じくちょっと出遅れています、1コーナーで3台くらいが接触。
リウッツィが誰かに追突され、コントロールを失ってクルサードと接触。
リウッツィはノーズを壊して右リアタイヤもパンクしています。
琢磨がスタートで12位にジャンプアップ、さすがにスタートは上手いですね。
バトンもスタートよく、4位に上がっています。

スタート直後の順位はアロンソ、ミハエル、マッサ、バトン、ライコネン、トゥルーリ、バリチェロ、ビルヌーブ、ハイドフェルド、フィジケラのトップテンにモントーヤ、ウェーバー、クリエン、琢磨、ラルフ、スピード、モンテイロ、アルバース、ロズベルグ、モンタニーと続いています。
ダメージを負ったリウッツィがスピンしてコース上で止まっているので、セーフティーカー導入。

セーフティーカーが外れてリスタート。
直後にクルサードも止まっています。
ライコネンがバトンをかわして4位に上がります。
どうも今年のリスタート直後のバトンは抜かれることが多いですね。
モントーヤがフィジケラをかわして10位に上がります。
ここ2戦のフィジケラはなぜかタイムが上がりません。

アロンソは逃げたいところですが、ミハエルがしっかり付いていて、マッサもそれほど離れません。
琢磨がアルバースに抜かれていつの間にか19位まで落ちました。
やはりスーパーアグリのマシンは苦しいようです。
残り47周、ウェーバーが何かトラブルのようでコーナーをまっすぐ走って止まりました。

残り43周、アロンソが先にピットイン、続いてマッサも入ります。
アロンソ、新品タイヤに交換、フロントウイングも調整して勝負に出ました。
マッサはユーズドタイヤに交換です。
アロンソはトゥルーリの前、マッサは後でコースに戻ります。
ちょっとマッサはタイミングが悪かったですね。
残り42周、ミハエルがピットイン、ユーズドタイヤに換えて出て行きます。
ピットアウトでアロンソが先に行きました。
ミハエルがコンマ数秒ピットインが長く、アロンソの新品タイヤが速かったためでしょう。
ミハエルはアロンソより給油時間が長かったので次のピットストップタイミングが楽しみな展開です。

残り37周でライコネンがピットイン、上位4台はそのままの順位です。
どうもマクラーレンは予選で燃料を積みすぎのような気がします。

残り36周でアロンソとミハエルの差は2秒ほど開きました。
マッサが近づいているので、ミハエルの車は少し重いのかもしれません。
残り35周でトゥルーリがピットイン、マクラーレンと同様に変則2ストップです。
残り34周でフィジケラがピットイン、なぜかアロンソと違って変則2ストップです。
ひょっとしたらルノーは1ストップ出来るほど燃料タンクが大きくないのかもしれません。
ピットアウトでビルヌーブの後ろで10位、今回のフィジケラはビルヌーブにばかり引っかかります。

残り34周、バトンが止まっています。
エンジンブローのようです。

残り31周、クリエンがスローダウンして止まります。
マシンからオイルが流れ出ています。
ここでの順位は、アロンソ、ミハエル、マッサ、ライコネン、ロズベルグ(未ピットイン)、バリチェロ、ラルフ、ビルヌーブ、フィジケラ、モントーヤのトップテンにトゥルーリ、ハイドフェルド、スピード、クリエン、モンテイロ、アルバース、琢磨、モンタニーと続きます。

残り30周、ビルヌーブ、フィジケラ、モントーヤが接近戦です。
ルノーとマクラーレンにしては8位争いというのがちょっとさびしい気もしますね。
ここで、モンタニーが煙を上げて止まります。
バトンと周回が近いところでトラブルなのでホンダエンジンの問題でしょうか。
火が出たのでモンタニーがあわてて消火しようとします。

残り24周、アロンソとミハエルは1.2秒差、ミハエルのペースが上がってきました。
新品タイヤに換えたアロンソよりユーズドタイヤに換えたミハエルのペースが良くなってきているのはさすがにブリジストン、前回グランプリでのタイヤ後半でのタイムダウンを修正してきたようです。
残り22周、アロンソが先にピットイン、今度はユーズドタイヤに換えます。
ここからミハエルがペースアップ、ファーステストラップを次々更新しています。
残り20周でマッサがピットイン、今度もユーズドに変えましたから新品は最初にはいていたのでしょう。
マッサはアロンソの後でコースに戻ります。

残り19周でミハエルがピットイン、軽く皮むきしただけの様なユーズドタイヤに換えて出て行きます。
楽々アロンソの前に出て行きます。
セクターごとにミハエルとアロンソの差が開いていきます。
ここで、琢磨の急場で取り付けた様なセンターウイングが折れています。
新品の改良シャーシへの取付強度不足ですね。
変に改良するよりSA06を早くデビューさせて欲しいものです。

残り16周でライコネンがピットイン、マッサの後で戻ります。
続いてバリチェロとラルフがピットイン、続いてビルヌーブとフィジケラが同時ピットイン。
バリチェロ、ラルフ、フィジケラ、ビルヌーブの順でピットアウト、フィジケラがピット作業でようやくビルヌーブを抜きました。
ここでミハエルとアロンソの差は7秒以上開きました。

残り15周でハイドフェルドがピットイン、問題なくピットアウトしていきます。
残り13周、琢磨がピットイン、そのままガレージに入ります。
スーパーアグリは全滅、前回GPあたりから流れが悪くなってきているのが気になります。
開幕前からずっとドタバタだったので、ちょっと疲れが出始めたのかもしれません。

残り12週でようやくモントーヤがピットイン、ちょっと疑問を感じるピット戦略です。
ここでの順位は、ミハエル、アロンソ、マッサ、ライコネン、ロズベルグ(1ストップ)、バリチェロ、ラルフ、フィジケラ、モントーヤ、ビルヌーブのトップテンにトゥルーリ、ハイドフェルド、スピード、モンテイロ、アルバースと続きます。
最後尾スタートのロズベルグが良い位置まで上がってきています。
残り11周でミハエルとアロンソのタイム差が8秒、ピットストップ前後の13周は毎週0.5秒位ミハエルが速かった計算です。
これをみても前半はミハエルが余裕をもってアロンソについていたことが分かります。

残り7周、モントーヤがスローダウンして止まり、ラルフがエンジンブローでストップしてしまいました。
ここに来て、アロンソ、マッサ、ライコネンが接近してきました。
いつの間にかロズベルグがピットインしていたようで7位を走っています。

残り3周、まだアロンソ、マッサ、ライコネンは接近戦ですが抜けるほどの差はない感じです。
このままファイナルラップに入ります。
ライコネンがマッサを揺さぶりますが抜けません。
チェッカーフラッグ。
ミハエル、アロンソ、マッサ、ライコネンの順番は変わらずそのままゴールしました。

ミハエル2連勝、マッサも3位でフェラーリの完全復活を感じさせるレースでした。
ちょっとアロンソは守りに入ったようなレースでしたが、ちょっと気が早いのではないでしょうか。
マクラーレンがフェラーリと同じ様なピットタイミングだったら、ルノーより速かったかもしれません。
マシン的にはこの3チームは拮抗しているようで、今回はブリジストンタイヤでフェラーリが勝ったという印象です。
表彰台はマッサが初めてなので、優勝したような喜び方です。
今回、ファーステストラップはミハエルで2位ライコネンより0.4秒速いですから、フェラーリの速さが分かります。
マッサのベストラップはミハエルより1秒遅いので、マッサは安定したラップで3位を勝ち取ったことが分かります。
今回の日本勢は散々でしたが、かろうじてバリチェロが5位。
どちらも速さでトップに及ばない上にトラブル続きですから厳しい状況です。
トヨタはTF106Bに期待が持てますが、ホンダはどうも開発の方向性を見失っているような気がします。
スーパーアグリは、マシントラブル以上にドライバー問題がチームの士気にどう影響するか気になるところです。
タイムだけで考えるとモンタニーが良い点は救いですが、井出のスーパーライセンス剥奪の件は問題です。
FIAが一旦裁定が決まった件を、どんどん大きくしてペナルティーを順次加えていること自体が大問題だと思うのは私だけでしょうか。
普通裁定が一旦決まったら、正当な理由が無い限り裁定は変わらないものだと思うのですが、FIAは自分で自分の決めたことを変えていますから、FIA自身がFIAの信用をなくす行動をしているだけではないかと思うのですが・・・。



結果
ポールポジション  フェルナンド・アロンソ

優勝  ミハエル・シューマッハ
2位  フェルナンド・アロンソ
3位  フェリペ・マッサ

ファーステストラップ  ミハエル・シューマッハ

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