2009年 F1 TV観戦記 第1戦 オーストラリアGP
 
 
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F1の2009年開幕戦であるオーストラリアGPがいよいよ開幕です。
今期は大きくレギュレーションが変わり、各チームの勢力図にも大きな変化がありそうです。

今年の初ポールポジションは、驚きのブラウンGPのバトンです。
2番にもバリチェロが入り、新規参入チームがフロントロウを独占。
とはいえ、ホンダの撤退を受けてのチームですから、ちょっと複雑な気持ちです。

3番手はベッテル、去年の初優勝以来、素晴らしい走りをキープしています。
唯一の日本勢、トヨタはグロックが6番、トゥルーリが8番と好位置につけています。
一貴は13番と、マシンの割には今ひとつ、決勝での巻き返しに期待しましょう。

フェラーリは7番マッサが最高で、ライコネンも9番手と厳しい状態。
さらにマクラーレンは、14番コバライネンと15番ハミルトン、ハミルトンにはトラブル発生で最悪です。

今年は大変革のシーズンとなりそうです。
予選から、去年とは大きく順位が変わってしまったので、決勝の戦い方と結果に大注目です。
  (注:ブラウンGP、トヨタ、ウィリアムズのディフューザーに対して、他チームから控訴がなされているので、レース結果は暫定となります)



いよいよF1の2009年開幕戦、オーストラリアグランプリが始まります。
予選タイム剥奪のトヨタは、ピットスタートを選択。
多くのマシンがハードタイヤでスタートですが、フェラーリとクビサなどがソフトタイヤスタートのようです。

フォーメーションラップが終わり、いよいよレーススタート。
バトンは順調なスタートを切ったものの、バリチェロが遅れて後ろも大混乱。
後続では接触もあったようです。
順位が大きく入れ替わり、バトンが若干差を広げます。

オープニングラップはトップがバトン、以下、ベッテル、マッサ、クビサ、ライコネン、ロズベルグ、バリチェロ、一貴のトップ8です。
ここで、ハイドフェルドがリアタイヤをバーストさせて、ピットロードに入ります。
スーティルとウェーバーもノーズを失ってピットイン。

コバライネンもフロントサスペンションを壊してスロー走行しています。
これはおそらくリタイアでしょう。
スタート直後の接触で、かなりのマシンがダメージを負ったようです。

残り53周での順位は、トップがバトン、以下、ベッテル、マッサ、クビサ、ライコネン、ロズベルグ、バリチェロ、一貴、ピケ、ハミルトンのトップテンに、 ブエミ、フィジケラ、トゥルーリ、アロンソ、ブルデー、グロック、ハイドフェルド、スーティル、ウェーバーと続きます。
ここでハミルトンがピケを、ようやくオーバーテイク。
かなり慎重な抜き方で、チャンピオンになって、落ち着きが出てきた印象です。

残り50周、ロズベルグとバリチェロがライコネンに迫っています。
もうソフトタイヤがたれて来たのか、ライコネンのペースが上がりません。
そしてストレートエンドでロズベルグがライコネンをパス。
バリチェロも接近したすが、ここでは抜けません。

バリチェロがブレーキングでバランスを崩し、ライコネンのリアタイヤにバリチェロのノーズが接触、小さなパーツが飛びました。
しかし、そのバリチェロ、ライコネンを抜きました。

残り48周で、タイヤの厳しいライコネンがピットインです。
マッサの後ろにも、クビサやロズベルグが迫っています。
マッサとクビサはソフトタイヤなので、早めのピットインが予想されます。

そのマッサが残り47周でピットイン、ソフトからハードタイヤに交換、7.4秒の給油でピットアウトします。
ハードタイヤでのタイムに注目です。
ハミルトンもピットイン、こちらもソフトからハードタイヤに交換、12.0秒と長い給油でピットアウト。
ちょっと長すぎる感じですが、ピットタイミングを他のドライバーとはずらす作戦なのでしょう。

残り46周でクビサがピットイン、やはりソフトタイヤスタートのドライバーは、ピットインが早くなります。
ソフトからハードタイヤに交換、9.1秒の給油でピットアウトします。
残り45周、バリチェロの真後ろに一貴が迫ります。
バリチェロのマシンは、フロントをちょっと壊しているので、若干ペースが上がらないようです。

残り42周でベッテルがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、11.6秒の給油でピットアウトします。
まだピットインしていないバトンやバリチェロは、かなり重い燃料でフロントローを独占したことになります。
ロズベルグもピットイン、ハードからハードタイヤに交換、左フロントタイヤの交換に手間取り、21.1秒でピットアウト。
これは大きなロスです。
どうにかライコネンの前でコースに復帰しましたが、すぐに抜かれてしまいました。

残り41周、一貴がクラッシュしています。
かなりパーツが飛んでいるので、ちょっと危ない状態です。
縁石に乗って、スピンしてしまいました。

残り40周でバリチェロがピットイン、ハードからハードタイヤに交換とノーズ交換、さらに給油を行ない、21.2秒でピットアウトです。
ブエミの後ろになってしまいました。
残り39周でバトンもピットインです。
ハードからハードタイヤに交換、14.0秒と長い給油でピットアウトします。

ここで遅いながら、セーフティーカー導入です。
何とフィジケラ、ピットで止まる位置を間違え、あわててピットクルーが戻しています。
ロリポップマンが、ピットの位置を示していなかったようです。
アロンソもピットインしています。

セーフティーカーがいなくなり、残り34周でレース再開。
その直前にバトンがタイヤスモークを上げて、ブレーキング。
後続を離そうとして、ちょっと焦ったようです。

リスタート、マッサが若干遅れ、これではKERSを使ってもオーバーテイクは無理でしょう。
トップはバトン、以下、ベッテル、マッサ、クビサ、ライコネン、ロズベルグ、ピケ、トゥルーリ、ブエミ、バリチェロのトップテンに、グロック、ハミルト ン、アロンソ、フィジケラ、ブルデー、ハイドフェルド、ウェーバーと続きます。
ここでピケがスピン。
そのままサンドトラップに入り込んで止まります。
何かのトラブルか、ストレートでの不自然なスピンです。

グロックがハミルトンに抜かれ、さらにアロンソもグロックを抜きます。
リスタート前のタイヤの暖め方に、経験の差が出ましたか。

残り27周、マッサがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、10.9秒の給油でピットアウト。
変則2ストップでしょうか、3ストップでしょうか。

残り21周、バトンと2位ベッテルの差がかなり開きました。
4位ライコネンは11.4秒後ろ、バトンのペースはかなり良いようです。
3位クビサがベッテルに接近しています。
残り19周で、そのクビサがピットインします。
ハードからハードタイヤに交換、7.6秒の給油でピットアウト。
そしてライコネンもピットイン、ハードからハードタイヤに交換、7.8秒の給油でピットアウト。

残り15周、ハミルトンがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、7.8秒の給油でピットアウト。
ここでライコネンもピットイン、何かトラブルでもあったのでしょうか。
ハミルトンがマッサの前でコースに復帰、マシンを考えると驚異的なペースといえます。
というか、マッサのペースが若干落ちているような印象です。

ライコネン、残り14周でスピン、コーナーの立ち上がりでスピン。
ちょっと変なタイミングでのスピンなので、トラブルも考えられます。

残り13周でベッテルがピットインです。
かろうじてバリチェロの前でコースに復帰、そのまま抑え込むところはさすがです。
残り12周、マッサがスローダウン、やはりペースが上がらなかったのは、マシントラブルの予兆だったようです。
ここでバトンがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、13.2秒と、ちょっと手間取ってピットアウト。
ソフトタイヤで12周、フェラーリの序盤を考えると、微妙な周回かもしれません。
マッサがピットに帰ってきて、そのままガレージ行きです。
バトンはベッテルの前でコースに復帰です。

残り11周でトップはバトン、以下、ベッテル、バリチェロ、クビサ、アロンソ、グロック、ロズベルグ、フィジケラ、トゥルーリ、ハミルトンのトップテン に、ブエミ、ブルデー、スーティル、ハイドフェルド、ライコネン、ウェーバーと続きます。
残り9周、かなり夕日が目に入り、かなりドライブしにくい状況となっているようです。
残り8周でグロックがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、順調な作業でピットアウトします。

残り5周、トゥルーリがロズベルグに接近。
コーナーで仕掛け、並びながらコーナーリング。
きれいなバトルで6位浮上です。

ロズベルグは明らかにペースダウン、ひょっとしたら、ソフトタイヤの限界かもしれません。
ハミルトンにも簡単に抜かれます。
フェラーリの序盤を見れば、ソフトタイヤでのロングランは厳しいことが予想できたはずなのに、レース中に対応できないところがチーム体制の弱さといえそう ですね。

残り4周、トップバトンと2位ベッテルの差は2.5秒です。
3位クビサも3.8秒と、ここに来てバトンのペースが今ひとつ。
ブラウンGPは、ソフトタイヤの使いこなしに難があるのかもしれません。
ソフトタイヤのベッテルも、ハードタイヤのクビサを抑えるのに必死のようです。

残り3周、ストレートの立ち上がりでミスをしたベッテルに、クビサが迫ります。
クビサがちょっと先の状態でコーナーに侵入、接触してしまいました。
お互いに、ちょっと若さが出ましたか。
共にフロントを壊しています。

そして別の場所で、共にクラッシュ。
どちらも、ピットまでを焦りすぎたようです。
一気に2位と3位が消えました。
タイヤが転がっているので、ペースカーが入るでしょう。

ベッテルは、左フロントタイヤを壊しながらも走っています。
後続が詰まっているので、ちょっと走りすぎでしょう。
これはペナルティーが出ても不思議ではありません。
残り1周で、ようやくベッテルは止まりました。

このままレースが終了しそうです。
トップがバトン、2位バリチェロとブラウンGPがワンツーフィニッシュ。
トゥルーリが3位、ハミルトンが4位と、ほとんど最後尾の2台が上位フィニッシュ。
大波乱の開幕戦となりました。
(ハミルトンは、レースの裁定に際して、虚偽の報告を行なった為に失格となります)

今年の開幕戦は、波乱のシーズンを予感させてくれます。
速さを見せ、新チーム初優勝を決めたブラウンGPも、ソフトタイヤに弱点がありそうです。
さすがにマクラーレン、決勝レースでは上位に上がってきます。
トヨタやフェラーリやBMWの速さは、ほとんど同じに感じられるレース展開でした。
フォースインディアも、極端に遅くないので、今年は意外なチームが結果を残しそうです。

今年のポイントは、タイヤとKERSの使い方に集約されそうです。
タイヤは、ソフトタイヤとハードタイヤの差が広がったので、合わないタイヤの使い方がポイントになりそうです。
KERSは、使うタイミングがポイントでしょう。
オーバーテイクに使う際にも、相手のマシンが遅いところで使わないと、抜くのが難しいシーンもかなり見られました。
このKERSを使うタイミングを上手く判断できれば、非常に効果的に使えそうです。
この二つのポイントに、如何に早く、如何に適切に対応するかで、マシンの性能差以上に違いが生じそうなシーズンです。



結果
ポールポジション  ジェンソン・バトン

優勝  ジェンソン・バトン
2位  ルーベンス・バリチェロ
3位  ヤルノ・トゥルーリ

ファーステストラップ  ニコ・ロズベルグ



第1戦レース結果

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