2009年 F1 TV観戦記 レース総観 |
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最後まで ギリギリの熱い戦いが続いた、2009年のレース全体を振り返ってみましょう。 第1戦 オーストラリアGP 大波乱の開幕戦はブラウンGPのワンツーフィニッシュ、新しいチームのデビュー戦として快挙でした。 フェラーリは付いていくのがやっとで、レッドブルやウィリアムズの方が速いという、今期の勢力図を強く感じさせるグランプリだったのですね。 この時はマクラーレンは最悪、終盤トップレベルまでタイムを回復できるとは、到底思えない遅さでした。 第2戦 マレーシアGP 雨に翻弄されたマレーシアの決勝レースはバトンの勝利で2連勝。 さすがにロス・ブラウンの確実な戦略もあって、雨の混乱でもトップをキープしました。 逆にフェラーリは戦略の悪さが露呈した形でした。 タイヤ交換のタイミングによるペースの差や雨好きドライバーの活躍?で、動きの激しいレースでしたね。 ハイドフェルドとグロックが表彰台を確保しました。 ほとんど半分のレースで、ポイントも半分となりました。 第3戦 中国GP ここ中国ではスタートから雨のレースで、レッドブルのワンツーフィニッシュ。 サスペンションではレッドブルが一歩進んでいたのかもしれません。 ブラウンGPはレッドブルについていけず、マクラーレンに真後ろまで迫られました。 雨ではマクラーレンは結構早く、コースやコンディションごとにマシンの好き嫌いが強調されることも感じさせるレース結果となりました。 第4戦 バーレーンGP バーレーンでは、ポールポジションのトゥルーリはキープできず、バトンが3勝目となりました。 しかし2位ベッテルとの差は少なく、トゥルーリとも10秒以内と、マシンの性能が接近したレースだったようです。 ハミルトンは4位入賞、序盤のマクラーレンは時々速さを見せていたようです。 マシンの癖が強かったのかもしれませんね。 第5戦 スペインGP ヨーロッパ初戦のスペイングランプリは、ブラウンGPのワンツーフィニッシュ。 各チームが改良型を投入した分、ブラウンGPは上手く使いこなすことで優位を保ったようです。 しかしレッドブルが僅差の3位・4位と、速さを見せつつありました。 地元アロンソは5位と、マシン以上の実力を見せてくれたレースだったのですね。 第6戦 モナコGP 伝統のモナコでもブラウンGPがワンツーフィニッシュ、低速コースでも高速コースでも、安定した速さを見せていましたね。 フェラーリはサスペンションが良いのか3位と4位を獲得、ベッテルはクラッシュで、このような時々の取りこぼしが後々チャンピオンシップに大きな影響を与えましたね。 チームのマシン開発のタイミングによって、レースごとに順位が変動する中、ブラウンGPは着実にリードを広げていました。 第7戦 トルコGP トルコグランプリでも優勝はバトン、既に6勝で圧倒的な強さを発揮していました。 逆にバリチェロはバトンに負け続けで、ちょっと焦りが感じられました。 2位と3位はレッドブルで、速さではシーズン当初から2強だったのですね。 しかし取りこぼしが多い分、レッドブルが遅れていたようです。 トヨタやウィリアムズが時々上位入賞する中で、KERS使用のマクラーレンは悲惨な状態でした。 フェラーリもKERSの影響か、開発が上手く進まないというジレンマに陥っていたようです。 第8戦 イギリスGP イギリスグランプリでは地元バトンが不調の6位、3位バリチェロを大きく引き離して、レッドブルのワンツーフィニッシュとなりました。 高速コースでのレッドブルの速さは驚異的で、ブラウンGPは低速コースが得意というマシンの特徴が見えるレースとなりました。 この頃のフェラーリは、入賞圏内を堅実にキープしていたのですね。 対するマクラーレンは低迷から抜け出せず、小さな改良を積み重ねるより大きな開発を行っていたことが、シーズンが終わると分かりますね。 第9戦 ドイツGP ドイツグランプリではウェーバーが初優勝、ベッテルも続いてレッドブルのワンツーでした。 3位にはマッサが入り、フェラーリ久しぶりの表彰台を獲得。 マクラーレンも結果は今ひとつだったものの、かなりの速さを見せ始めて、いよいよ4強になるのかなという期待を持たせたレースとなりました。 第10戦 ハンガリーGP ハンガリーグランプリは、予選のアクシデントにより、マッサが以後のレースに出場ができなくなってしまいます。 ハミルトンが復活の今期初優勝、2位にライコネンが入り、マクラーレンとフェラーリの復活が印象的でした。 とはいえ3位ウェーバーはファーステストラップを記録、対するブラウンGPの遅さが目立つ結果となりました。 資金不足で開発が進まないブラウンGPに対し、堅実な進歩を示すレッドブルやフェラーリ、一気に開発が進んだマクラーレンが絡んで、チャンピオンシップの行方が一気に変わりそうなレースとなったのです。 第11戦 ヨーロッパGP ヨーロッパグランプリでは、バリチェロが優勝、バトンはチャンピオンへのプレッシャーか、走りに精彩がなくなっていましたね。 2位ハミルトン、3位ライコネンとマクラーレンの復調は本物で、フェラーリもこの頃までは頑張っていました。 レッドブルはマシントラブルや予選のミスに泣き、ポイント獲得ならず。 良くも悪くも、速くて繊細なニューウェイのマシンらしいレースとなっていますね。 第12戦 ベルギーGP 大波乱のベルギーグランプリはライコネンが久しぶりの勝利、さらにフォースインディアのフィジケラが2位と驚きの結果となりました。 3位にはベッテルが入り、序盤のアクシデントでバトンやハミルトンはリタイア。 フォースインディアの速さは驚異的で、メルセデスエンジンのパワーが向上したことがうかがえる結果となりました。 逆にブラウンGPはそれに対応しきれなかったのが、この時期のペースダウンの一因だったのかもしれません。 第13戦 イタリアGP イタリアグランプリでは、バリチェロ勝利でブラウンGPのワンツーフィニッシュ。 ライコネンがフェラーリ地元の意地で3位に入りました。 逆に高速コースにもかかわらずレッドブルが不調で、ベッテルの8位がやっとでした。 ここでチャンピオンシップが半分決まってしまったような、大きなポイントとなりましたね。 スーティルが4位を獲得、フォースインディアの速さは本物でした。 第14戦 シンガポールGP マシンに厳しいシンガポールで、ハミルトンが勝利、トヨタのグロックが2位に入りました。 アロンソが3位と、今期としてはかなり珍しいドライバーの組み合わせによる表彰台です。 ベッテルが4位に入るも、5位バトン・6位バリチェロとトータルポイントでブラウンGPの勝ち。 2戦連続のレッドブルの低迷は、チャンピオンシップで大きなマイナスとなってしまいました。 第15戦 日本GP 久しぶりに鈴鹿でのグランプリは、ベッテルが完勝、トゥルーリが2位を獲得しました。 ハミルトンが3位・ライコネンが4位と、ドライバーズサーキットでは、さすがに元チャンピオンが速さを見せてくれました。 ブラウンGPは7位と8位、今ひとつの結果でしたが、残りのレースも少なくなり優位を保っていましたね。 バトン・バリチェロ・ベッテルが三つ巴で次戦に続きます。 第16戦 ブラジルGP 雨の予選で大荒れのブラジルグランプリは、決勝もかなり慌しいレースとなり、ウェーバーがマシンの速さを見せ付けて勝利。 しかしベッテルが4位、バトンが5位、そしてバリチェロが8位となったことで、バトンとブラウンGPのチャンピオンが確定。 2位には撤退が決定していたBMWのクビサが入り、ハミルトンも表彰台獲得で、マクラーレンがチャンピオンシップ3位に浮上しました。 終盤はマクラーレンが完全に復調していましたね。 第17戦 アブダビGP 最終戦は初開催のアブダビグランプリ、ベッテルが完勝、ウェーバーが3位バトンと4位バリチェロを抑え切って、レッドブルのワンツーフィニッシュでした。 プレッシャーがなくなったバトンは良い走りを見せるも、最終戦ではレッドブルのマシンがブラウンGPより良かったということですね。 6位には小林可夢偉が入り、今年のルーキードライバーの中では、一番光るものを見せてくれました。 総論 今年のグランプリは、レースごとにチーム(マシン)の速さの順位が変わるという、動きの激しい面白いシーズンだったといえそうです。 序盤はブラウンGPが圧倒的な強さを見せたものの、モナコグランプリ以降はグランプリごとに順位が大きく変動。 レッドブルがブラウンGPを上回る速さを見せ、マクラーレンも終盤でトップレベルの速さを獲得するようになりました。 トヨタやウィリアムズはレースごとの浮き沈みが激しく、BMWはKERSを止めた途端に速さを見せるようになりました。 フェラーリはシーズン途中でマシン開発を断念するなど、各チームの対応が面白いところでもありましたね。 天候によって左右されるグランプリもありましたが、去年よりは少なく、よりチームの浮き沈みが目立つシーズンだったといえそうです。 特に下位チームの躍進も目立ち、最下位チームのトロロッソでも8ポイントを獲得しました。 レギュレーションが大きく変わると、各チームの開発が大きく影響を受けるので、動きの激しい意シーズンとなりますね。 来期はレース中の給油がなくなるので、予選から決勝レース、さらにマシン開発まで大きな変化が見られそうです。 どのチームが最適の回答を見つけるのか、楽しみなシーズンとなりそうです。 2009年結果 ドライバーズタイトル ジェンソン・バトン コンストラクターズタイトル ブラウンGP チーム総観 第17戦 ページトップへ |
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