2006年 F1 TV観戦記 第12戦 ドイツGP
 
 
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第12戦のドイツGPの決勝です。
ポールは驚きのライコネンに、2位ミハエル、3位マッサとフェラーリ勢が続きます。
バトン4位、バリチェロ6位とホンダ勢が好調でした。
マス・ダンパー禁止でルノーが、垂直ウイング禁止でBMWが、どんな影響を受けるか興味があるところです。
決勝の見所はライコネンの燃料搭載量とアロンソのラップタイムとミハエルとの差がどの程度あるか。
また、スーパーアグリのSA06のパフォーマンスがどの程度なのか、というところです。



いよいよ、第12戦のスタートです。
スタートで、バトンとバリチェロのホンダ勢が出遅れました(ルノー2台が良すぎたというべきかもしれません)。
が、バトンはすぐにアロンソをオーバーテイク。
アロンソがちょっとアウトに膨らんだ隙を突きました。

左近はトラブルらしく、まだピットに入ったままです。
ここで、ラルフとクルサードが接触、ラルフがフロントウイング破損、クルサードは軽くジャンプしましたからダメージが心配です。
ラルフがヘアピンで膨らんだところに運悪くクルサードがいたという感じの接触でした。
ここで母国グランプリのロズベルグがコースアウトしてタイヤバリアにぶつかりリタイアです。
コーナー直前にコントロールを乱して、そのまま滑っていきました。

オープニングラップは、ライコネンがトップ、以下ミハエル、マッサ、フィジケラ、バトン、アロンソ、デ・ラ・ロサ、ウェーバーのトップ8です。
セーフティーカーがチラッと見えましたが、そのままレースが続けるようです。

左近はコースに入りましたが、すぐにスローダウン。
そのままピットに向かっているようです。
ここで、デ・ラ・ロサも止まっています。
マシントラブルらしく、コーナー出口で急に失速しました。
左近はピットまでたどり着きましたが、そのままガレージに入ります。

5周経過しての順位はトップのライコネンにミハエル2.4秒遅れ、マッサ3.5秒、バトン8.2秒、フィジケラ11.0秒、アロンソ12.5秒、ウェーバー15.7秒、バリチェロ16.2秒、クリエン18.2秒、リウッツィ21.5秒のトップテンにトゥルーリ、クルサード、琢磨、スピード、モンテイロ、アルバース、ラルフ、ビルヌーブ、ハイドフェルドと続きます。
スタートが良かったのか、琢磨が13番手に上がっています。
このままの順位を出来るだけキープして欲しいものです。

8周経過でトップのライコネンに、ミハエル3.1秒、マッサ4.9秒、バトン11.3秒、フィジケラ14.5秒、アロンソ17.3秒、ウェーバー21.2秒、バリチェロ22.0秒差のトップ8です。
9周目、ミハエルが1分16.4秒のファーステストラップ。
10周目、ライコネンが早くもピットイン、右リヤタイヤに手こずって15.2秒もかかってしまいました。
燃料ホースをつないでいる時間は短かったので、3ストップと思われますが、手痛いピットミスです。
8位でコースに復帰しました。

残り57周、こちらも母国グランプリのハイドフェルドがピットに入ってそのままリタイヤです。
ドイツが母国のドライバー4人のうち3人がトラブルが起き、既に2人がリタイヤとなってしまいました。
残り51周、バトンがピットイン、8.9秒でピットアウトです。
これから先は2ストップ作戦で、3ストップ作戦はライコネンだけのようです。

ここで、バリチェロがウェーバーをかわして5位に上がります。
すぐにアロンソにも追いつきました。
が、抜けないままピットイン、9.2秒で出て行きます。
残り48周、続いてマッサがピットイン、と此処でバリチェロがエンジン廻りから炎を上げて止まっています。
先ほど良いペースで走っていただけに残念です。
マッサは8.3秒の静止時間でピットアウトしました。
フィジケラもピットイン、9.6秒で出て行きます。
同じ燃料搭載量でルノーよりホンダの方がペースが良かった事になります。

残り47周でミハエルもピットイン、8.8秒でピットアウト。
ぎりぎりマッサの前でコースに復帰しました。
続いてアロンソもピットイン、フロントウイングを軽めに調整して、8.0秒で出て行きます。
アロンソはフィジケラよりオーバーステアが嫌いなようですね。

残り42周、接触で遅れていたラルフがスピードを抜いて11位まで上げてきました。
ここでクリエンがピットイン、8.3秒で出て行きます。
この周回での順位はトップのミハエル(1)に、マッサ(1)、ウェーバー(0)、バトン(1)、ライコネン(1)、フィジケラ(1)、トゥルーリ(0)、アロンソ(1)、リウッツィ(0)、クリエン(1)のトップテンにラルフ(1)、スピード(0)、アルバース(0)、クルサード(1)、琢磨(0)、ビルヌーブ(1)、モンテイロ(1)と続きます。
((1)内の数字はピットストップ回数です)
琢磨は残念ながらじりじりと下がってしまっています。
まだピットストップしていないドライバーが1ストップなのか2ストップなのか、ちょっと面白い状況です。

残り41周でリウッツィがピットイン、7.9秒で出て行きましたので変則の2ストップです。
残り39周でスピードと琢磨がピットインしました。
給油時間は出ませんでしたが、おそらく変則2ストップでしょう。
ここで、ウェーバーがピットイン、そしてライコネンは2回目のピットインです。
ウェーバーは8.3秒で出て行きましたから変則2ストップ、ライコネンは7.2秒と少し慎重に作業して出て行きました。
トゥルーリも入って、9.3秒で出て行きます。
こちらも変則2ストップで、最後の給油は遅くなりそうです。
ラルフの直前で戻りましたが、ラルフが接近しています。
残り38周での順位は、トップのミハエル(1)にマッサ(1)、バトン(1)、フィジケラ(1)、ウェーバー(1)、アロンソ(1)、ライコネン(2)、クリエン(1)、トゥルーリ(1)、ラルフ(1)のトップテンにアルバース(0)、クルサード(1)、リウッツィ(1)、スピード(1)、ビルヌーブ(1)、琢磨(1)、モンテイロ(1)と続きます。
ほとんどのドライバーが2ストップのようで、ライコネンが3ストップ確実、アルバースがひょっとしたら1ストップです。

残り35周、ビルヌーブがコースアウトしてクラッシュ、最終コーナーでコントロールを乱してコースアウトと、ロズベルグのコースアウトに似た感じのクラッシュでした。
このコースにはコントロールを失いやすいコーナーがいくつかあるようです。

残り33周、琢磨の後にモンテイロが迫ります。
さすがに、ほとんどテスト無しの新車ですから、今回のラップタイムではミッドランドには及ばないようです。
ここで、ラルフにピットレーンの速度違反でドライブスルーのペナルティーです。
今回母国グランプリののラルフは気合が空回りしているようでドタバタ続きです。

残り31周でトップはミハエル、マッサ、バトン、フィジケラ、ウェーバー、アロンソ、ライコネン、クリエン、トゥルーリ、クルサード、リウッツィ、ラルフ、スピード、アルバース、琢磨、モンテイロと続きます。
ミハエルとマッサは2.7秒差、バトンは29.2秒差、フィジケラは40.4秒差とフェラーリの2台は2004年(の他のコース)を思い起こさせるような独走状態です。

残り29周、フィジケラにウェーバーが接近してペースが上がらないのか、そこにアロンソが追いついてきました。
ここでウェーバーがフィジケラを抜いて4位に上がります。
フィジケラ、ちょっと不注意な抜かれ方です。
ここで、琢磨がピットインしてそのままガレージに入り、リタイヤです。
まともなテストをしていない新車だけに、トラブルが出たようです。

残り27周、フィジケラが早めのピットイン、7.9秒で出て行きます。
クルサードもピットイン、9.4秒でピットアウト。
バトンも入って、9.1秒でコースに戻ります。

残り24周、フィジケラ、ストレートでマシンを振っています。
ピットイン間近のアロンソを先に行かせるためタイミングを取っているようです。
アロンソ、ピットインし、8.2秒でピットアウト、フィジケラの前でコースに戻ります。
ちょっとやり方が下手ですね。
下手なだけに、半端に上手かったり遊びみたいにやってしまうフェラーリよりは、非難を浴びにくいのかもしれません。
続いてマッサがピットイン、8.0秒で出て行きます。
ここで、モンテイロがドライブスルーのペナルティーでピットレーンを素通りしていきます。

残り22周でミハエルがピットイン、7.9秒でピットアウト、トップでコースに戻りました。
ここで、トゥルーリがクリエンをパス、6位に上がります。
ここでスピードがオーバーランしてサンドトラップ上を走っている間にアルバースが先に行きました。

残り19周、ウェーバーがピットイン、7.9秒で出て行きます。
ここでの順位はトップのミハエルにマッサ、ライコネン(2)、バトン、トゥルーリ(1)、ウェーバー、アロンソ、フィジケラ、クリエン、リウッツィ(1)、クルサード、アルバース(1)、スピード(1)、ラルフ(4)、モンテイロ(2)と残り15台です。( )無しは2ストップ済みのマシンです。
残り18周、アルバースがピットイン、7.5秒でピットアウト。
スピードも入って、6.6秒で出て行きます。

残り16周、トゥルーリがピットイン、6.6秒でピットアウト、フィジケラの後でコースに戻りました。
既にミハエルはペースをコントロールして走っているようです。
残り13周、ラルフがヘアピンでクルサードを抜き10位に上がりました。
リウッツィがクルサードを抜いて11位に上がりました。
V10の太いトルクが有利に働いているようです。

残り12周でライコネンが最後のピットイン、6.6秒でピットアウト、バトンの後ろ、ウェーバーとサイドバイサイドで出て行きましたが、アウトラップのライコネンがウェーバーを抑えました。
今年のタイヤは、アウトラップが異常な位に速いのが特徴ですね。

残り11周、なんとマッサが周回遅れのラルフに道を譲っています。
フェラーリは完全にクルージングモードのようです。
残り10周での順位は、トップのミハエルにマッサ、バトン、ライコネン、ウェーバー、アロンソ、フィジケラ、トゥルーリ、クリエン、ラルフのトップテンに、リウッツィ、クルサード、アルバース、スピード、モンテイロと続きます。
ピットストップは、ライコネンの3ストップ以外は基本的に2ストップ、修理とペナルティーでラルフが4ストップ、ペナルティーでモンテイロが3ストップでした。

ここで、バトンの後にライコネンが迫ります。
バトンは早めにタイヤ交換したので、タイヤが厳しそうです。
ライコネン、ヘアピンからの立ち上がりでバトンを抜いて3位に上がりました。

残り8周、ウェーバーがスローダウン、ゆっくり走ってなんとかピットまでたどり着きました。
残り6周、アロンソがミスしてオーバーラン、フィジケラは真後ろのトゥルーリを気にしつつ、なんとかアロンソの後をキープ。
なんか変な文章にも見えますが、フィジケラはアロンソの順位を守る為に良い仕事しましたね。

残り5周でミハエルがトップ、続いてマッサ、ライコネン、バトン、アロンソ、フィジケラ、トゥルーリ、クリエン、ラルフ、リウッツィのトップテンにクルサード、スピード、アルバース、モンテイロと続きます。
今回のレースはオーバーランやクラッシュが多いので、最後まで目が離せない展開が続きます。

残り3周、アロンソ、フィジケラ、トゥルーリが接近していますが、トゥルーリはなかなか抜けないようです。
そのままファイナルラップに入ります。

そのままゴールでミハエル3連勝、マッサも直後に続いてフェラーリがワンツーフィニッシュです。
3位に久しぶりにライコネン、バトンは惜しくも4位で、アロンソはチームプレーで5位を死守しました。

ミハエル、表彰台の真ん中で、久しぶりに笑顔の大ジャンプ。
地元での完璧な勝利でブリジストン100勝目に花を添えました。

シリーズポイントはアロンソとミハエルの差が11ポイントに縮まり、チャンピオン争いが分からなくなってきました。
ルノーのマスダンパーは、かなりタイムに影響していたようで、禁止が続くと、この先かなり苦しくなりそうです。
(ここに来てマスダンパー容認の動きもあり、シリーズポイントを接近させて人気を稼ぐ為に、負けているチームに有利な方向にレギュレーション変更をするというFIAの常套手段が発揮されそうです。)
BMWザウバーの垂直ウイング禁止の影響に関しては、あまり良く分からないうちに2台ともいなくなってしまいました。
次回、マスダンパーの件がどうなるのか、注目してみましょう。
決勝後、ミッドランドの2台がフレキシブルリアウイングの規定違反で失格となりました。
スーパーアグリのタイムに危機感を持ったミッドランドがダメもとで使ったのかもしれません。

ホンダは今回復調の兆しが見えたので、このまま上向きをキープしてもらいたいものです。
トヨタはタイムは上がってきていますが、予選があまり良くない点が気になる所です。
スーパーアグリは、今回が新車の初テストだったような状態ですから、これからの改善に期待しましょう。




結果
ポールポジション  キミ・ライコネン

優勝  ミハエル・シューマッハー
2位  フェリペ・マッサ
3位  キミ・ライコネン

ファーステストラップ  ミハエル・シューマッハー

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