2006年 F1 TV観戦記 第17戦 日本GP
 
 
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第17戦の日本GPの決勝です。
予選はフェラーリのワンツーで、マッサが2度目のポールポジション。
Q2ではミハエルが1分28秒954でレコードラップでした。
続くの3位ラルフ、4位トゥルーリのトヨタ勢でブリジストン勢が上位独占。
アロンソは5位、フィジケラ6位とルノーはなんとかミシュラン勢のトップを死守しました。
ホンダはバトン7位、バリチェロ8位と、ちょっと燃料が重めのようです。
ここまではきれいに同じチームが2台づつ並びました。
予選10位のロズベルグはQ2のタイムからすると、かなり燃料を積んでいるようで決勝での作戦が楽しみです。
ライコネン11位とマクラーレンのタイムが上がりませんでした。
琢磨はミッドランドの1台を抑えて20位、左近は22位スタートです。
決勝での巻き返しに期待しましょう。



いよいよ決勝がスタートします。
昨日の予選より、気温が上がっているようで、気温の差によるタイヤの状態が気になるところです。

全車スターティンググリッドについて、スタート。
フェラーリは順当なスタートですが、ラルフとトゥルーリが牽制し合っている隙をついて、アロンソがトゥルーリに並びかけてオーバーテイク、4位に上がりま す。
オープニングラップはマッサが取り、以下ミハエル、ラルフ、アロンソ、トゥルーリ、バトン、フィジケラ、ハイドフェルド、ライコネン、バリチェロのトップ テンに、クビサ、ロズベルグ、ウェーバー、デラロサ、リウッツィ、クルサード、スピード、アルバース、琢磨、ドーンボス、モンテイロ、左近と続きます。

バリチェロはフロントノーズを壊したようで、順位がずるずる下がっていきます。
ピットから一番遠いところでのトラブルなので、ロスが大きくなりそうです。

2周目、ミハエルがマッサをかわしてトップに立ちます。
このあたりはフェラーリ、磐石な作戦でマッサが抑え役ということでしょう。
バリチェロ、ようやくピットに戻ってノーズとフロントタイヤを換えて出て行きます。

3周目で、トップのミハエルと4位アロンソの差は2.9秒、ラルフに引っかかっている感じなので、アロンソのペースはかなり良さそうです。
ミハエルとマッサは以外に差が広がりません。
おっと、最終コーナで、スピードがスピン、後続にぶつからずに、なんとかコースに復帰します。

5周終わって、トップのミハエルとのタイム差はマッサ1.2秒、ラルフ2.3秒、アロンソ3.3秒、トゥルーリ4.8秒、フィジケラ8.6秒、バトン 10.2秒、ハイドフェルド13.7秒です。
先頭5台にタイム差はあまり有りません。

8周終わって、ラルフの真後ろにアロンソが迫っています。
路面の状況がミシュラン向きになってきているのかもしれません。
9位のライコネンもハイドフェルドに迫っていて、各所でバトルが始まっているようです。
ここでアロンソ、コーナーで軽くオーバーラン、トゥルーリに迫られますが、なんとか抑えています。
ここでミハエルとアロンソの差は5.3秒と、ミスでちょっと広がりました。

10周終わって、トップのミハエルとのタイム差は、マッサ0.8秒、ラルフ4.4秒、アロンソ5.4秒、トゥルーリ6.6秒、フィジケラ7.8秒、バトン 13.6秒、ハイドフェルド20.0秒となって、フェラーリ以下のマシンが少し遅れだしています。
ミハエルとマッサがかなり近づいているのは、マッサが速いのか、ミハエルの燃料が重いのか気になります。

再びアロンソがラルフに近づいてきました。
12周終わってトゥルーリがピットイン、やはりトヨタは軽めの燃料でした。
6.9秒と短めの給油でピットアウト、変則2回か、3回ストップか、微妙なところです。
ここでアロンソ、ラルフをかわして3位浮上、ラルフのピットインを待たずにコース上で抜いていくところに、アロンソの勢いを感じます。

ラルフをかわしたアロンソのタイムが気になるところですが、ここでファーステストラップ。
13周終わって予想より早くマッサがピットイン、8.3秒でピットアウトです。
ここでラルフもピットインしていました。
マッサの給油のタイミングを考えると、ミハエルが同じくらいの燃料搭載量だとすると、アロンソとはかなりの接戦になりそうで、給油のタイミングが非常に気 になるところです。

マッサはハイドフェルドに引っかかってタイムが上がらないようで、アロンソとの差が微妙になりそうです。
14周目もアロンソ、ファーステストラップでミハエルに迫ります。
今の気温が一番ミシュランタイヤ向きなのかもしれません。

15周終わってアロンソがピットイン、8.1秒でピットアウトし、ハイドフェルドとマッサの前でコースに戻りました。
マッサとしては不運なタイミングとしか言いようがありません。
ここでロズベルグも予想より早くピットイン、8.5秒のストップでピットアウトします。

16周終わってバトンがピットイン、9.0秒でピットアウトしていきます。
バトンとアロンソは、ほとんど同じ燃料だったようで、予選のタイムの差ほどには燃料には差がありませんでした。
ここでの順位はトップのミハエル、アロンソ(1)、ハイドフェルド、マッサ(1)、ライコネン、トゥルーリ(1)、ラルフ(1)、フィジケラ(1)、クビ サ、バトン(1)のトップテンにウェーバー、デラロサ、ロズベルグ(1)、スピード、クルサード、ドーンボス、アルバース、リウッツィ、モンテイル、バリ チェロ(1)、琢磨、左近と続きます。
((1)内の数字はピットストップ回数です)

17周終わって、トップのミハエルとの差は、アロンソが28.3秒、ハイドフェルドが30.8秒、マッサが31.4秒、ライコネンが32.3秒、トゥルー リが33.6秒、ラルフが34.8秒、フィジケラが36.0秒です。
ミハエルとアロンソの差はかなり開いて、セーフティーリードといえそうです。

18周終わってミハエルがようやくピットイン、8.9秒でピットアウトしていきます。
差は5.4秒とかなり余裕を持ってアロンソの前でコースに戻りました。

20周終わって、ライコネンがマッサの後、1.2秒まで迫っています。
ここで、デラロサがピットイン、と思ったら、アルバースがリアセクションを壊して走行しています。
リアサスペンションが折れたようで、タイヤとリアウイングが吹き飛びました。
かなり危険な壊れ方ですが、なんとか無事にピットまでたどり着いたようです。
アルバースのクルマのドライブシャフトがコース上に落ちています。
走行ライン上なので早く撤去しないと危険です。

21周終わって、トップはミハエル、以下アロンソが5.6秒差、マッサが8.9秒差、ライコネンが10.6秒差、トゥルーリが12.3秒差、ラルフが 14.8秒差、フィジケラが16.5秒差、バトンが21.9秒差のトップ8です。
残り31周でようやくキミライコネンがピットイン、8.7秒でピットアウトの変則2ストップです。
バリチェロもビットイン、8.4秒でピットアウトですが、序盤のトラブルで順位を落として、なかなか上がってこれないようです。
ここで、スピードもピットイン、続いて琢磨も入ります。
今回のレースは早めの変則2ストップと遅めの変則2ストップが入り混じっていて、ピットアウトでの攻防がスリリングです。

残り29周でトップはミハエル、以下アロンソ、マッサ、トゥルーリ、ラルフ、フィジケラ、バトン、ライコネン、ハイドフェルド、クビサのトップテンに、ロ ズベルグ、ウェーバー、デラロサ、モンテイロ(0)、クルサード、ドーンボス、スピード、リウツィ、バリチェロ、琢磨、左近と続きます。
(注記無しは1回ピットストップ)
ミハエルとアロンソは5.2秒差、ずっと5秒台の差が続いています。

ミハエルがバリチェロの後に追いついて、クルサードから連なる5台の周回遅れをパスしなければなりません。
後のアロンソとの差が気になります。
盛んにブルーフラッグが振られていますが、抜かれる方も接近戦なのでなかなか難しそうです。
ミハエルとアロンソは4.0秒差まで縮まります。
ミハエル4台抜いて残るはクルサードのみ、一方アロンソはようやくバリチェロをかわした所です。
ここでミハエルとアロンソの差は4.2秒、ミハエルの方が周回遅れのかわし方は上手いようです。
ミハエルの前は開けて5.0秒差、アロンソはまだ2台ほど抜かなければいけません。

残り24周、トゥルーリがピットイン、9.3秒でピットアウト、変則2ストップで最後をかなり長く走らなければいけません。
ここでスピードがまたスピン、今日は落ち着かないドライビングです。
残り23周、ラルフがピットイン、こちらは8.8秒でピットアウトですが、わずかにトゥルーリに及びませんでした。
ここで、ミハエルとアロンソの差は5.4秒、周回遅れをかわし終わってほとんど差が変わりません。

残り21周、クビサがコースオフして砂地を走っていますが、なんとかコースに復帰しました。
オーバースピードでコースアウトしたようですが、上手くコースに戻れたようです。
トゥルーリの後、ラルフの無線でトゥルーリにトラブルが有り、タイムが上がらないようです。
チームとすれば、ラルフを前に出した方が上位を狙えそうなのですが、どうしますか。

残り20周でフィジケラがピットイン、8.8秒でピットアウトです。
トゥルーリとラルフは、そのままで順位を変える様子はありません。
残り19周でトップはミハエル、アロンソが5.9秒遅れ、マッサが16.5秒、バトンが33.1秒、ライコネンが42.7秒、フィジケラが46.6秒、 トゥルーリが53.4秒、ラルフが54.0秒差で追っています。
ここで左近がピットイン、17.8秒も掛かってピットアウトです。
アロンソもピットイン、7.2秒でピットアウト、同時にマッサも入って7.9秒で出て行きます。

残り17周、何とミハエルがエンジンブロー。
ピットイン直後の、まさかのトラブルで、チャンピオンシップも絶望的状況。
ピットインでエンジンが過熱したのでしょうか。
昨日の気温の低さでクーリングの設定を誤ったのでしょうか。
どうにも、今年のミハエルには、良くも悪くもいろいろな事が起こります。

アロンソがトップに立ち、怖いのはトラブルだけという状態になりました。
2位マッサとの差は残り15周で8.7秒と安全圏です。

残り14周、先頭のアロンソに、マッサ、ライコネン(1)、フィジケラ、バトン、トゥルーリ、ラルフ、ハイドフェルド、クビサ、デラロサのトップテンにロ ズベルグ、ウェーバー、バリチェロ、ドーンボス、琢磨、リウッツィと続きます。
(注記無しは2回ピットストップ)
残り13周でウェーバーがマシンを降りて歩いています。
コーナー出口で膨らんだまま、マシンを壁にぶつけて壊してしまいました。
ここでデラロサがピットイン、残りが少ないので6.6秒でピットアウトです。
ライコネンも続いて入り、5.7秒でピットアウト、トゥルーリの前でコースに戻りました。

全車ピットインを終えた残り12周で、トップはアロンソ、以下マッサ、フィジケラ、バトン、ライコネン、トゥルーリ、ラルフ、ハイドフェルド、クビサ、ロ ズベルグ、デラロサ、バリチェロ、ドーンボス、リウッツィ、琢磨、スピード、モンテイロ、左近と続きます。
残り11周、バリチェロが3回目のピットインしましたが、6.7秒でピットアウト、順位の変動はないようです。

残り10周、アロンソとマッサは10.5秒差と開いています。
トゥルーリはライコネンと5秒差なので、一時期のトラブルは解消したのでしょうか。
しかし、相変わらずラルフが真後ろに付けています。

バトンとライコネンが3.2秒差と接近してきました。
さすがにライコネン、予選の不調が嘘のような走りでバトンを追っています。
ミハエル、ピットに帰ってきてクルーに言葉をかけています。
自分も落胆しているはずなのに、ミハエル、大人になりましたね。

残り6周、アロンソとマッサの差は14.0秒まで広がりました。
バトンとライコネンは4.4秒差と落ち着いたようです。
トゥルーリとラルフは相変わらず1秒差、ずっと後ろについているラルフのエンジンのオーバーヒートが気になります。

残り5周、クビサがハイドフェルドの真後ろまで追いついてきました。
1ポイントをかけて、チーム内の対決です。
チームの無線でも、クビサにハッパをかけています。
クビサはスピンしたりしていましたが、コースに慣れて速くなったようですね。
あっと、ここでスピードがピットに戻ってガレージに収まりリタイヤです。
残り周回数が少ないので完走扱いにはなるようです。

残り3周で左近がスピンしています。
なんとかコース上でエンジンを止めずに復帰できました。

アロンソ、ファイナルラップに入ります。
そのまま安定したドライビングでチェッカーフラッグ。
2位にはマッサ、3位はフィジケラが入りました。
バトンは惜しくも表彰台を逃して4位、ライコネンをはさんでトゥルーリとラルフが揃って入賞。
ハイドフェルドとクビサの争いはハイドフェルドが抑えこんでポイント獲得です。

アロンソ、帰ってきてはしゃいでいます。
琢磨もマシンの上に立ってファンに挨拶しています。
表彰台では、はしゃぐアロンソに、渋い表情のマッサと対照的です。

これでアロンソがチャンピオンシップ圧倒的有利で最終戦に向かいます。
対するミハエルは、勝つしかないので、アロンソの結果はどうあれ、ブッチギリで勝って存在感を示したままの引退を期待したいものです。
コンストラクターズでも、ルノーが優勢を保っての最終戦となります。
今回のトラブルを見ても、最後まで、結果は分からないので良いレースを期待尾しましょう。

ホンダは4位と、表彰台には届きませんでしたが、フィジケラとの差は10秒ですから惜しかったですね。
トヨタは、予選だけでなく決勝も結構速く、2台揃っての入賞は良い結果でした。
ただ、ペースが遅いトゥルーリに抑えられていたラルフは、ライコネンに勝てた可能性もあるのでチーム戦略としては今ひとつでした。
スーパーアグリは、琢磨の力走には感心しましたが、マシンの力はミッドランドと同等のようです。
来年のマシンに期待でしょう。




結果
ポールポジション  フェリペ・マッサ

優勝  フェルナンド・アロンソ
2位  フェリペ・マッサ
3位  ジャンカルロ・フィジケラ

ファーステストラップ  フェルナンド・アロンソ

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