2007年 F1 TV観戦記 第4戦 スペインGP
 
 
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ヨーロッパに舞台を移して第4戦のスペインGPがいよいよはじまりました。
ポールポジションは前回と同じマッサで3戦連続です。
2位は僅差でアロンソ、地元でのポールはならず、3位はライコネン、4位ハミルトンと、フェラーリとマクラーレンががっぷり四つの状態です。
5位、7位はBMWのクビサとハイドフェルド、6位にはトヨタのトゥルーリが食い込みました。

トヨタのラルフは最悪で17位、ホンダのバリチェロが12位、バトンが14位で、スーパーアグリの琢磨が13位に割って入り、デビッドソンは15位と並んでいます。

今回もフェラーリとマクラーレンが接近しています。
アンダーフロアの問題は、ほとんど影響を感じさせないグリッドになりました。
決勝のロングランでも同じ傾向なのか、楽しみなところです。



いよいよフォーメーションラップが終わって、スタートと思いきや、トゥルーリが手を上げて、スタート中止。
再びフォーメーションが始まり、トゥルーリはピットスタートです。
これでレースは1周減算の65周になります。

そして正式にスタート、出足のタイミングは揃っていましたが、スピードの伸びはマクラーレンが良く、アロンソがマッサに並びかけ、軽く接触。
マレーシアGPとは逆にアロンソがコースアウト、ハミルトンとライコネンが抜いていきます。
マクラーレンはフェラーリよりスタート後の伸びがいいようで、ハミルトンもライコネンを抜いていました。
アロンソは、なんとかクビサの前を確保、被害を最小限に抑えました。

ここで早くもラルフにブルツが接触、ラルフはピットに入り、タイヤ交換します。
ブルツもピットまでは帰ってくるも、そのままリタイアです。
オープニングラップはマッサがトップ、続いてハミルトン、ライコネン、アロンソ、クビサ、ハイドフェルド、クルサード、コバライネン、ロズベルグ、バリ チェロのトップテンに、バトン、フィジケラ、琢磨、スピード、リウッツィ、ウェーバー、スーティル、デビッドソン、トゥルーリ、アルバースと続きます。

2周目、アロンソがライコネンに並びかけます。
抜くには至らないものの、きわどい接近戦です。

7周目、マッサはハミルトンに4.9秒の差をつけ、独走状態になりつつあります。
ライコネンは6.4秒、アロンソは8.4秒とちょっと間隔が開きました。
ここで、ウェーバーがスローダウン、ピットに入ってチェックしますがダメ、そのままリタイアです。

8周目、今度はトゥルーリがピットイン、そのままガレージに入ってリタイアです。
予選6位が水の泡。
と、ここでフェラーリのライコネンもスローダウン、ピットまでなんとか戻りますがリタイアです。
今回は序盤から波乱が続きます。
また今度はスピードがリアタイアのバーストでリタイア、大事に至らなかったのが幸いでした。

残り47周でバリチェロがルーティーンのピットイン、8.2秒でコースに戻ります。
残り46周でマッサがピットイン、9.1秒でピットアウト、給油終了時に少し漏れたガソリンに引火しましたが、すぐに消えました。
最近は少なくなりましたが、未だに給油での燃料漏れは解消されていないようですね。

続いてアロンソもピットインですが、なんとハードタイヤを履いて9.7秒でピットアウト。
アロンソがギャンブルに近いタイヤ戦略で、次のピットインが見物です。
ここで、リウッツィがスローダウン、今回はトラブルが多く、既に5台がリタイアとなります。

そのリウッツィがスロー走行中のピットロードで、クルサードが脇をすり抜けていきました。
そのクルサードは順調にピット作業を終えて7.5秒でピットアウトです。
残り44周でクビサがピットイン、8.4秒でピットアウト、フィジケラも入り10.3秒とちょっと長めのストップでピットアウトします。
その直前にピットインしていたバトンは、ピットアウト直後にバリチェロと接触、バトンはフロントウイングを失いました。
バトンが速度の差を見誤った感じの やってはいけないミスですが、マシンの状態が悪いと、チーム全体も上手くいかないというホンダの現状が伺えるような シーンでもありました。

残り43周でハミルトンがピットイン、こちらは順当にソフトタイヤに交換、8.5秒でピットを出ます。
バトンがようやくピットに戻ってノーズを交換します。
今回はフェラーリのピットにミハエルが来ています。
フェラーリのマッサはトップを快走していますが、ライコネンはリタイアと現状では明暗がはっきり分かれしまっています。

残り41周でハイドフェルドがようやくピットイン、ここでフロントタイヤを固定する前にスタートしてしまい、ナットが外れました。
そのままコースに出て行きますが、すぐにピットに戻らなければなりません。
ロリポップ(ピットアウトの合図を出す人)が合図を出すのが早すぎたのが原因のようです。
今回はドタバタ続きで、何か変な流れのレースになっています。

残り40周でトップはマッサ、続いてハミルトン、アロンソ、クビサ、クルサード、コバライネン、ロズベルグ、デビッドソン、バリチェロ、フィジケラのトッ プテンに、琢磨、ハイドフェルド、ラルフ、スーティル、アルバース、バトンと続きます。
この中でデビッドソンは、まだタイヤ交換を行っていません。

残り39周でハイドフェルドが無事にピットまでたどり着きました。
今回は無事にタイヤ交換して出て行きます。
ピットのタイミングが、ハードタイヤを出来るだけ短く使うことを徹底しようとした作戦で、良いところを走っていただけに残念なミスでした。

残り34周、フィジケラがバリチェロの後であえいでいる間に、琢磨がすぐ後まで追いついてきました。
次のピットが面白くなりそうな展開です。

残り29周、ハミルトンとアロンソの差は13秒まで広がりました。
ハードタイヤにしては差は少ないのかもしれませんが、これだけ離されると最後のピットイン後の挽回も難しいでしょう。

残り23周、バリチェロに続くようにマッサが最後のピットイン、ハードタイヤに換えて8.2秒でピットアウトです。
ハードタイヤでの周回が多くなるので、終盤ハードタイヤで速いマクラーレンを抑えきれるか、かすかな不安もありそうです。
マッサの前でコースに戻ったバリチェロは、惜しいところでフィジケラに抜かれました。

今回調子が良いクルサードもピットイン、7.7秒でコースに戻ります。
ここでフィジケラのチームラジオで、もう一度ピットインが必要だといっているようです。
そうなると2回目のピットが済んでいない琢磨とフィジケラはもう1回づつピットに入ることになります。
琢磨がピットストップでバリチェロを抜ければ、ポイントの可能性も出てきます。

残り20周でラルフがゆっくりピットに入ってきました。
トラブルのようで、そのままガレージに入りリタイアです。
今回のトヨタはトゥルーリの予選のみ良かったものの、その他は散々でした。

残り18周でハミルトンがピットイン、6.7秒と速い作業でピットアウトします。
続いてクビサもピットイン、こちらも6.6秒と速い作業でピットアウトです。
ここでハイドフェルドがピットインしてストップ、ガレージに入りリタイアと、今回のハイドフェルドは運が無いですね。

残り17周で、ハードタイヤで引っ張ったアロンソがピットイン、ソフトタイヤに換えて6.7秒でピットアウト、どこまでペースを上げられるのか見物です。
上位陣がピットが終了した この時点での順位はトップがマッサ、以下ハミルトン、アロンソ、クビサ、クルサード、ロズベルグ、コバライネン、フィジケラ、 琢磨、バリチェロのトップテンに、デビッドソン、バトン、アルバース、スーティルと続き、現在コース上には14台しか残っていません。
この中で、コバライネンは3ストップと奇策を取ってきました。

残り12周、あと1回ピットストップが必要なフィジケラと琢磨の差が気になります。
直接のバトルではなく、タイム差を見据えたバトルになっています。

残り11周でトップのマッサとハミルトンは11.6秒差、ハードタイヤで速いマクラーレンでもフェラーリについていくのがやっとのようです。
ソフトタイヤではフェラーリについていけなかったので、ハードタイヤでマクラーレンが速いという傾向は残っていますが、それにしてもフェラーリの速さが目 に付きます。

残り7周でフィジケラと琢磨の差は20.3秒、かなり微妙なタイム差です。
ここでフィジケラがピットイン、給油のみ4.9秒でピットアウト。
琢磨がなんとかフィジケラより先に1コーナーに入り8位ポイント圏内に浮上。
抜きにくいカタルニアサーキットとはいえ、あと6周抑え切れるのか、最後まで目が離せません。

残り4周、国際映像でも琢磨とフィジケラが連続で映っていますが、琢磨のドライビングは安定しています。
抜かれにくいので、ペースを守ることに集中しているのかもしれません。

残り2周、クルサードの後にロズベルグが急速に近づいてきました。
抜くのは難しいでしょうが、ミスがあれば抜かれてしまう距離です。
今回はセカンドグループのポイント争いが面白くなっています。

そしてファイナルラップに入ります。
久しぶりにマッサが映りました。
このままゴールで、ファーステストラップも記録しての2戦連続パーフェクトウィンです。
フェラーリのピットにいたミハエルとの相性がいいのか、見事なレース運びでした。

2位にはハミルトンが入り、何とこの時点でチャンピオンシップでトップに立ち、さらにデビュー連続表彰台記録を4に伸ばしました。
3位にはアロンソが入りましたが、ハミルトンの影でかすんで見えてしまいます。

そして琢磨がスーパーアグリ初入賞となる8位完走。
運が味方したとはいえ、フィジケラとのバトルなど魅せてくれましたね。
チームメイトのデビッドソンもホンダの2台の間に割って入り、スーパーアグリの好調さとホンダの低迷が嫌でも目に付いてしまう結果となりました。
予選で良かったトヨタもトラブルで2台ともリタイアと、日本勢で明暗がはっきり分かれてしまいました。

ヨーロッパラウンドが始まり、フェラーリが速さでは一歩リードしているものの、マクラーレンは例年になくトラブルが少ないのでポイントではマクラーレンが リードしています。
今年はマシントラブルやドライバーミスが致命傷になりそうな、シビアなチャンピオンシップ争いが当面続きそうです。
その後で、BMWが4戦連続4位と、なんともいえない微妙な成績で続いています。
ちょっとしたきっかけ次第では優勝争いに加わる可能性もあるだけに要注目でしょう。
そして、レッドブル、ようやくニューウェイらしさが出てきたようで、タイムが良くなってきています。
ギアボックスがシームレス化したおかげでタイムがBMWに近づいてきたので、今後の進歩が楽しみです。

次戦はモナコグランプリです。
最近は毎年優勝者が入れ替わっているので、どんなドラマが用意されているのか、楽しみです。



結果
ポールポジション  フェリペ・マッサ

優勝  フェリペ・マッサ
2位  ルイス・ハミルトン
3位  フェルナンド・アロンソ

ファーステストラップ  フェリペ・マッサ

第4戦レース結果


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