2007年 F1 TV観戦記 第6戦 カナダGP
 
 
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舞台を北米に移して、いよいよカナダグランプリがはじまりました。
ポールポジションは初のハミルトンで、2位アロンソとマクラーレンがフロントローを独占。
対するフェラーリはライコネンの4位、マッサが5位と前回に似た予選結果です。
フェラーリを抜いて3位に入ったのがBMWのハイドフェルドです。
前回同様、マクラーレンがかなり優勢のようで、今回の結果次第では、マクラーレンの独走が見えてきそうな勢いです。

日本勢はトヨタのトゥルーリの10位が精一杯、好調スーパーアグリの琢磨は11位と惜しいところでトップテン入りならず。
ホンダは13位と15位と、やはりぱっとしない予選となりました。
今回の予選もマクラーレン以外はかなり順位に変化があります。
この中で、誰が順位を上げてくるのか、決勝が楽しみです。


いよいよカナダグランプリの決勝がはじまります。
アルバースはスペアカーに乗り換えて、ピットからのスタートとなるようです。

さあ、スタートです。
ハイドフェルドが良いスタートで、マクラーレンに迫ります。
ここでなんとアロンソがコースアウト、その隙を突いてハイドフェルドがアロンソをパス。
後のフェラーリはライコネンとマッサが接近、ライコネンがマッサに軽く接触、スピードが緩んだ隙にロズベルグがライコネンをパス。
序盤から激しい順位争奪戦です。

バトンはスタート出来ず、ピットまで押されています。
修復できても、かなりのタイムロスとなります。

オープニングラップはハミルトンが制し、以下ハイドフェルド、アロンソ、マッサ、ロズベルグ、ライコネン、フィジケラ、クビサ、ウェーバー、琢磨のトップ テンに、トゥルーリ、リウッツィ、バリチェロ、クルサード、ブルツ、スピード、デビッドソン、コバライネン、ラルフ、スーティル、アルバースと続きます。
バトンはピットに止まったまま、どうもリタイアのようです。

アロンソはハイドフェルドに迫りますが、ちょっと抜けません。
3周終わってウェーバーがスピン、コースには戻りましたが、大きく順位を落としました。
前のクルマを抜こうとしてライン取りをミスしたように見えました。

5周終わってアルバースが壁に接触、大事には至りませんが きわどいところです。
ウェーバーがクルサードを簡単にパス、クルサードの加速中に簡単に抜いていったので、クルサードはトラブルを抱えているように見えます。
そのウェーバー、バリチェロの真後ろについて、いつでも抜けそうなくらいの勢いが感じられます。

9周目、ウェーバーがストレートエンドでバリチェロをかわして12位に浮上。
今回のウェーバー、気合の入り方が違うようです。
ここで、トップのハミルトンと2位ハイドフェルドは5.5秒差、アロンソは7.4秒差とハミルトンが独走状態になりつつあります。

11周目、ブルツとスピードが接触したようで、スピードはフロント周りを破損、リタイアとなります。
ブルツのリアウイングが壊れているので、スピードが突っ込んだようですね。
このまま走ってウイングが壊れないか、心配なところです。

12周目、ライコネンが軽くコースアウト、それほどロス無くコースに戻りました。
今ひとつセッティングが決まらないのか、ライコネンらしくないドライビングが続いています。

13周目、コバライネンが傷を追ったブルツをかわして15位浮上。
ここで、ハミルトンとハイドフェルドの差は8.7秒、確実に差が開きつつあります。
アロンソは10.8秒遅れなので、アロンソ自身もハイドフェルドについていくのがやっとなのか、燃料を節約したドライビングをしているのか気になります。
ここでリウッツィが先ほどのアルバース同様、壁に軽く接触、こちらも大事には至らなかったようです。

残り55周、ウェーバーがリウッツィを一旦かわしたもののオーバーラン、順位が元に戻ります。
今日のウェーバーは良くも悪くも乗っていますね。
ここで、アロンソが軽くミス、マッサが真後ろに迫ります。
しかし、抜けるような状況ではないようです。

残り50周、クルサードがチームにマシンの不調を知らせるチームラジオが入りました。
ここでアロンソがミス、マッサが3位に浮上。
今回のアロンソは、らしくない不安定さが目立ちます。
ここでハイドフェルドがピットイン、ハードタイヤを装着して7.7秒でピットアウトします。

残り49周、ハミルトンがピットイン、こちらもハードタイヤを装着し9.0秒と長めの給油でピットアウト。
ロズベルグとライコネンの間に割って入りコースに復帰です。

残り48周、セーフティーカーがコースに入ります。
スーティルが壁に接触、コース上に止まったので撤去の為です。
ピットがクローズのタイミングでアロンソがピットイン、ハードタイヤを履いて給油してピットアウト。
アロンソにはペナルティーの可能性が出てきたようです。

ピットロードがオープンになり、続々とマシンがピットイン、マッサの後でライコネンが待っています。
チームメイトが前にいると、こういうときにロスタイムが大きくなってしまいます。
ピットインのリプレイがでていますが、マッサとフィジケラはピット出口が赤信号にもかかわらず出て行きました。
これまたペナルティの可能性があります。

残り44周でセーフティーカーがいなくなってレース再開。
トップはハミルトン、以下ハイドフェルド、アロンソ、ロズベルグ、バリチェロ、クルサード、コバライネン、ブルツ、デビッドソン、ラルフのトップテンに、 ウェーバー、マッサ、フィジケラ、トゥルーリ、クビサ、ライコネン、リウッツィ、琢磨、アルバースと続きます。
このセーフティーカーのタイミングは、先にピットに入ったハミルトンとハイドフェルドの2台に有利に働きました。

その直後、クビサが大クラッシュ。
クビサは気を失っているようで、動きが見られません。
ここでコバライネンがピットイン、ソフトを履いてコースに戻ります。
再びセーフティーカーが入ります。
クビサはトゥルーリを抜こうとしてコントロールを失い、そのまま壁に激突した感じです。
ドライバーが無事であれば良いのですが、ひどいクラッシュでした。

ここで、アロンソとロズベルグにピットストップ10秒のペナルティーが出ました。
アロンソだけでなくロズベルグも同じ違反だったようです。
セーフティーカーがいなくなって3周以内にペナルティーを受けなければなりません。

ここでトゥルーリがピットイン、ソフトタイヤでコースに戻ります。
再度トゥルーリがピットイン、ハードタイヤでコースに戻ります。
ここで、数名のドライバーは消耗が激しいソフトタイヤをセーフティーカー中に使ってしまう作戦に出ました。

残り37周、コースが片付いて ようやくレース再開です。
ハミルトン、ハイドフェルド、アロンソ、ロズベルグ、デビッドソン、ラルフ、ウェーバー、マッサ、フィジケラ、ライコネンのトップテンに琢磨、アルバー ス、コバライネン、バリチェロ、ブルツ、トゥルーリ、クルサード、リウッツィと続きます。

残り36周、ライコネンが少し膨らんだ隙を付いて琢磨が10位にポジションアップ。
今回はアロンソ、ライコネンの両者の不安定なドライビングが特に目立ちます。
好調なチームメイトに対してプレシャーを感じているのでしょうか。

残り35周、最後尾のリウッツィはトップと25.0秒差、アロンソ、ロズベルグともこのタイミングでペナルティを受けると最後尾まで落ちます。
2周ではペナルティーをカバーできる差は開かなかったようです。
後1周、差は開くでしょうか。

残り34周、アロンソとロズベルグがペナルティーのピットストップです。
アロンソが後に2台(ロズベルグ込みで3台)、ロズベルグが後に1台、共になんとか最後尾にはならなかったようです。
3周走った甲斐がありましたね。

残り33周、なんと3位を走っていたデビッドソンがピットインするも、ピットクルーがいません。
3位もクルーがいないことも驚きです。
ようやくでてきて作業開始しますが、大きなタイムロスです。
コーナーで止まれずに、思わすピットインしたような状態でした。
(なんと、ビーバーにぶつかってフロントウイングにダメージを追ったとのこと)

ここで、ロズベルグとトゥルーリが同時にスピン。
お互いがぶつからないようにハンドルを切って、一緒にスピンしました。
レースでなければ綺麗で見事な同時スピンとも言えます、さすがF1ドライバー?
ここで、クルサードがピットイン、リタイアです。

残り30周、何とここまでピットに入っていなかったラルフがピットイン。
ハードタイヤに換えたので、最後にちょっとだけソフトを履く作戦のようです。
先ほどクラッシュのクビサは体は大丈夫のようです。
(足の捻挫と軽い脳しんとうだけだった模様で、一安心です)

残り24周、アロンソが8位まで追い上げ、6位琢磨と7位ライコネンを追走しています。
残り23周でハイドフェルドがピットイン、ソフトタイヤを履いて8.5秒でピットアウト。
ソフトタイヤがどこまで持つのか、微妙な距離が残っています。

残り22周でハミルトンもピットイン、ソフトタイヤで6.0秒という短いストップでピットアウトします。
さらにアルバースがコースオフした際にフロントノーズを壊し、緊急ピットインです。
縁石廻りの高低差で、かなりマシンにダメージを受けてしまうことが良く分かる映像でした。

残り21周、今度はアロンソが縁石に乗って軽くはじかれました。
ライコネンの真後ろの位置から、ちょっと離されましたが、ダメージはなさそうです。
アルバースはピットまで戻ったものの結局リタイアでした。
いつにも増して今年のカナダは壁や縁石が危険地帯になっています。

残り20周、3度目のセーフティーカーが入ります。
ここで琢磨がピットイン、しかし、給油を行うとペナルティーが発生する為、タイヤ交換だけで給油できません。
ちょっと迷ってピットアウト。
初めてのセーフティーカーとピット作業のレギュレーション採用のケースなので、各チームの混乱が目立ちます。

残り19周、フィジケラとマッサにブラックフラッグ、先ほどの赤信号無視で失格の裁定です。
フェラーリとマッサには痛すぎる裁定となりました。
しかし、判定が出るのに時間がかかりすぎですね。

残り17周、ピットレーンがオープンになり、各マシンがピットイン、ここでアロンソがライコネンをパス。
ピット作業でもマクラーレンの速さに軍配が上がりました。

残り16周でレース再開。
ウェーバーがピットイン、ちょっとタイミングを外してしまいました。
トップのハミルトンに、ハイドフェルド、バリチェロ、ブルツ、リウッツィ、トゥルーリ、コバライネン、アロンソ、ライコネン、ラルフ、琢磨と続きます。

残り15周、今度はリウッツィが壁に接触、止まってしまいました。
例年良く見るシケイン立ち上がりでの接触でした。
ここでアロンソがミス、ライコネンとラルフが前に出ました。
そして、4度目のセーフティーカー導入。

残り12周、セーフティーカー中にトゥルーリが壁に突っ込んでいます。
トラブル発生でまっすぐ行ってしまった感じです。
残りは12台、サバイバルレースとなっています。

残り10周でレースが再開します。
ハミルトン、ハイドフェルド、バリチェロ、ブルツ、コバライネン、ライコネン、ラルフ、アロンソ、琢磨、ウェーバー、ロズベルグ、デビッドソンの順番でコ ントロールラインを通過。
ピットストップが残っているのはバリチェロで、ブルツが微妙です。

すぐにアロンソがラルフをパス、7位に浮上します。
バリチェロとコバライネンと琢磨とデビッドソンがハードタイヤを履いているようです。

残り8周、ハードタイヤのコバライネン、ブルツに迫ります。
4位ブルツからコバライネン、ライコネン、アロンソ、ラルフまでが3秒以内の接近戦となっています。
ここでバリチェロがピットイン、ソフトタイヤに換えてピットアウトです。

残り6周、既にハミルトンは独走状態、4度のセーフティーカー導入にもかかわらず、非常に安定しています。
残り3周で、琢磨がラルフを綺麗にオーバーテイクして7位に浮上、更にアロンソに迫ります。
周回を重ねると、やはりハードタイヤが有利です。
そのままの勢いでアロンソまでもオーバーテイク、6位に浮上です。

アロンソはライコネンからも遅れているので、アロンソはハードタイヤに的を絞ったセッティングだったようです。
ソフトのブルツとハードのコバライネンはそれほど変わらないペースなので、マクラーレンのマシンのタイヤの好き嫌いが非常に目立ちます。

そしてファイナルラップ。
最後はようやく落ち着いて、ハミルトンが初優勝。
デビュー以来の連続表彰台も継続となり、チャンピオンシップで単独トップに立ちました。
2位は好調BMWがようやく表彰台に結びついたハイドフェルド、3位がブルツでベネトン時代以来9年ぶりとなる表彰台です。
しかも、リアウイングに傷を負っての表彰台ですから、かなりきわどかったともいえそうです。
そして琢磨が6位でフィニッシュ、運も良かったとはいえ大したものです。

今回はモナコに続いてマクラーレンの速さが光ったレースとなりました。
しかも、ハミルトンのレース運びは盤石で、4度にわたるセーフティーカー導入にもまったく動じないベテランのようなレース運びでの初優勝でした。

マクラーレンの速さは光ったものの、タイヤに対する適応性は狭いようで、タイヤの種類によっては極端にタイムが変化する感じを受けます。
このあたりがフェラーリやBMWやルノーがマクラーレンを攻略する為の一つのポイントになるかもしれません。

スーパーアグリの琢磨は見事でした。
タイヤが有利だったとはいえ、綺麗な見本のようなオーバーテイクを2度も見せてくれましたから成長しましたね。
それにしても、トヨタとホンダの不調はいつまで続くのか、心配になってしまいます。
(他のチームの進歩が例年になく速いことも原因のひとつかもしれません)



結果
ポールポジション  ルイス・ハミルトン

優勝  ルイス・ハミルトン
2位  ニック・ハイドフェルド
3位  アレクサンダー・ブルツ

ファーステストラップ  フェルナンド・アロンソ

第6戦レース結果


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