2007年 F1 TV観戦記 第11戦 ハンガリーGP |
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いよいよハンガリー グランプリがはじまりました。 低速のコースで好調のマクラーレンが ここでも強いのか、興味が沸くところです。 ポールポジションはアロンソ、2番手にハミルトンとマクラーレンのワンツーです。 しかし、最終アタックでアロンソがピットを出るのが遅く、ハミルトンのアタックが間に合わなかったようです。 それまでの予選2Qまではハミルトンが速かっただけに、ちょっと歯切れの悪いポールポジションとなりました。 3位はハイドフェルドが入り、フェラーリはライコネンがなんとか4位に滑り込みました。 そしてマッサはまさかの14位、今年のフェラーリにはトラブルも含めて 運のない予選が目立ちます。 5位にはロズベルグ、6位にはラルフと、今年はコースによって予選順位に差が出てくる傾向が強いようです。 日本勢はトヨタのトゥルーリが9位と好調、反してホンダ勢はデビッドソンの15位が最高で、他の3人は1Qすら突破できませんでした。 スーパーアグリの琢磨の場合はミスがあったので仕方がないですが、本家のホンダは実力で落ちたようです。 今年のホンダには なかなか光が見えませんが、決勝での巻き返しに期待しましょう。 と思ったら、アロンソのハミルトンに対する予選アタックの妨害でグリッド5番降格、マクラーレンチームにはこのレースのコンストラクターズポイント無効(これについてはマクラーレンチームが控訴中)の裁定。 さらにフィジケラは左近に対する走行妨害でグリッド5番降格(ブロッキングって こんなペナルティーでしたっけ?)。 直前に下されたスパイ事件の裁定の不透明さに対する批判をごまかすために、ここでペナルティーを与えようと言う意図を感じますね。 フォーメーションラップが終わり、いよいよレースのスタートです。 ハミルトンとライコネンのスタートがよく、ハイドフェルドはちょっと遅れて3位に後退。 後方では、マッサがコーナーで少しはらんだ隙に琢磨がオーバーテイク。 狭いコースながら、スタート直後の難しい状態では、順位の変動が見られます。 アロンソが最終コーナーでちょっと失速、コバライネンがオーバーテイクを試みますがちょっと無理です。 オープニングラップはハミルトンが取り、以下、ライコネン、ハイドフェルド、ロズベルグ、ラルフ、クビサ、ウェーバー、アロンソ、コバライネン、クルサー ドのトップテンに、フィジケラ、トゥルーリ、デビッドソン、ブルツ、琢磨、マッサ、リウッツィ、ベッテル、バトン、スーティル、バリチェロ、左近と続きま す。 アロンソとマッサは共にスタートから不安定な挙動が目立ちます。 マッサは燃料が重いのかもしれませんが、アロンソの燃料はそんなに重くないはずなので 何かトラブルでもあるのでしょうか。 2周目、アロンソがウェーバーをパス、7位に上がります。 そして3周目、アロンソがさらにクビサをパスして6番手に浮上。 抜きにくいコースで抜ける位に攻めていたようで、序盤の不安定さは攻めた走り故のものだったようです。 4周終わってハミルトンとライコネンの差は3.3秒と、結構広がりました。 今年のマクラーレンは低速サーキットでは特に強いですね。 5周目、左近がクラッシュしています。 幸いダメージは少ないようですが、リタイアです。 久しぶりのF1だったので、勘を取り戻せていないようです。 8周を終わって、ライコネンのペースが上がってきました。 ハミルトンとライコネンの差が3.2秒、ライコネンとハイドフェルドは7秒差、トップの二人がリードを広げています。 残り56周でハミルトンとライコネンの差は4.8秒と少し広がりました。 一気に1.5秒差がついたので、ライコネンがどこかで軽いミスをしたようです。 マッサは琢磨についていくのがやっと という状態で、フェラーリとしてはあまりに遅い点が気になります。 残り53周、ハイドフェルドがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、7.4秒でピットアウト。 そしてアロンソもピットイン、こちらもハードからハードタイヤに交換、9.9秒と長めの給油でピットアウトです。 ロズベルグも入りました。 残り52周でラルフがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、8.7秒でピットアウト。 アロンソの前でコースに復帰、アロンソは長い給油が裏目に出てしまいました。 残り51周でハミルトンがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、9.7秒でピットアウト。 ライコネンもピットに入り、ハードからハードタイヤに交換、8.6秒でピットアウト、順位はそのままです。 ライコネンは、給油時間からすると先に入ると思われるので、次のピットでのオーバーテイクは、かなり厳しい状態となりそうです。 そしてクビサもピットイン、ハードからハードタイヤに交換、7.3秒でピットアウトします。 残り49周、マッサがコーナーで挙動を乱しました。 前の琢磨とは少し距離があったので、単純なミスでしょうか、それともマシンバランスがおかしいのでしょうか。 ここでハミルトンとライコネンの差は2.0秒、軽めのはずのライコネンがハミルトンに近づいて来ました。 残り45周でハミルトンとライコネンの差は1.4秒、ライコネンは次のピットを考えるとコース上で抜きたいところです。 残り44周でクルサードがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、8.7秒でピットアウトです。 残り43周でコバライネンがピットイン、ソフトからソフトタイヤに交換、7.4秒でピットアウトします。 ルノーのみがソフトタイヤをメインに使っています。 残り42周でトップはハミルトン、以下、ライコネン、ハイドフェルド、ロズベルグ、クビサ、ラルフ、アロンソ、ウェーバーのトップ8です。 残り38周、ロズベルグがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、7.3秒でピットアウトですから、完全に3ストップ作戦です。 そして琢磨が初めてのピットイン、ハードからハードタイヤに交換してのピットアウトですから、変則2ストップ作戦です。 ここでハミルトンとライコネンの差は1秒を切っています。 しかし、抜けるほどの勢いの差は感じられません。 そしてアロンソがコーナーではらんでいました。 ラルフを抜けない焦りでしょうか、今年のアロンソはコーナーでの不安定さが本当に目立ちます。 残り35周でマッサが初めてのピットイン、ハードからソフトタイヤに換えて、6.2秒でピットアウト、変則2ストップです。 ひょっとしたら、本来1ストップの予定で、予想よりラップタイムが上がらないので2ストップに変更したのかもしれません。 残り34周での順位はトップがハミルトン、以下、ライコネン、ハイドフェルド、クビサ、ラルフ、アロンソ、ウェーバー、ロズベルグ、コバライネン、クル サードのトップテンに、フィジケラ、トゥルーリ、ブルツ、マッサ、デビッドソン、琢磨、リウッツィ、ベッテル、バリチェロ、バトン、スーティルと続きま す。 現在、ロズベルグとバリチェロが2ストップで、他は全員1ストップです。 残り33周でバトンがスローダウン、コース脇に止まっています。 去年の優勝チームが、今年はほとんど最後尾を走って、さらにトラブル、、、、、、合掌。 残り29周でハイドフェルドがピットイン、ハードからハードタイヤに換えて、5.9秒でピットアウト、こちらはちょっと変則の3ストップです。 ラルフの前でコースに戻りました。 そしてフィジケラもピットイン、ソフトからハードタイヤに換えて、10.3秒でピットアウト、こちらは変則2ストップのようです。 今回は2ストップと3ストップが入り乱れ、さらに変則が多いので、ピットのタイミングがまったく読めません。 残り28周でクビサがピットイン、ハードからハードタイヤに換えて、5.5秒でピットアウト、こちらもハイドフェルド同様ちょっと変則の3ストップです。 そしてデビッドソンが止まっています。 直前にフィジケラと接触、フロントにダメージを負ったのか、コーナーで挙動を乱してスピン、止まってしまいました。 残り24周、ライコネンがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、8.3秒でピットアウト。 ハミルトンとアウトラップのライコネンのラップタイム次第でトップが決まります。 さすがにハミルトンのほうがラップタイムが速く、ライコネンとの差が広がっていきます。 残り22周でラルフがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、7.8秒でピットアウト。 アロンソはまだコース上なので、ラルフがアロンソを抑えるのは難しそうです。 残り21周、ハミルトンがライコネンとの差を広げてピットイン、ハードからソフトタイヤに交換してピットアウト。 ハミルトン先頭でコースに復帰です。 そしてアロンソがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、7.0秒でピットアウト。 こちらはラルフの前でコースに復帰です。 そしてマッサがピットイン、ソフトからソフトに変えて、7.0秒でピットアウトします。 マッサは琢磨の前でコースに復帰しました。 残り12周、ライコネンが再びハミルトンの後ろ一秒以内まで近づきました。 そして、アロンソがハイドフェルドの真後ろまで近づいています。 ハミルトンとハイドフェルドは一つのミスが命取りという状態です。 残り11周での順位は、トップのハミルトンに続いて、ライコネン、ハイドフェルド、アロンソ、クビサ、ラルフ、ロズベルグ、コバライネンのトップ8です。 ここでマッサがブルツをパス、しかし13位とポイントには遠すぎる位置です。 残り9周での順位はトップのハミルトンに、ライコネン、ハイドフェルド、アロンソ、クビサ、ラルフ、ロズベルグ、コバライネン、ウェーバー、トゥルーリのトップテンに、クルサード、フィジケラ、マッサ、ブルツ、琢磨、ベッテル、スーティル、バリチェロと続きます。 残り5周、トップの4人はそのまま、2ペアの接近戦が続いています。 残り4周、またアロンソが膨らんでコースアウト、大事に至らないところはさすがです。 そしてすぐにハイドフェルドに迫ります。 後ではフィジケラとマッサとブルツが接近していますが、フィジケラにしてもマッサにしてもポイントや表彰台を争うドライバーなのですが、今回は予選から沈んでしまいました。 そしてファイナルラップに入ります。 そのままチェッカーフラッグ、ライコネンは最終ラップでファーステストを記録するも及ばず、2位フィニッシュ。 ハイドフェルドが久しぶりの3位で、アロンソは4位と被害を最小に抑えました。 ラルフは6位、トヨタが久しぶりにポイント獲得。 マッサは結局13位で、琢磨が15位、そしてバリチェロが なんとスパイカーに負けて18位。 マクラーレンはアロンソの予選のペナルティーにもかかわらず1・4フィニッシュ。 対するフェラーリはハミルトンに押さえられたライコネンが2位、マッサは予選でもの燃料補給忘れという初歩的過ぎるミスでノーポイント。 ロス・ブラウン−ミハエル時代には考えられないチームの対応で、低迷期のフェラーリを思い出してしまいました。 マシン以上にチームの体制でフェラーリはマクラーレンに負けている感じです。 さすがにジャン・トッドでも、フェラーリ社長兼チーム代表の状態では チームをまとめるのは難しいのでしょうね。 日本勢ではトヨタのラルフが久しぶりにポイント獲得と、予選の好調さがようやく結果に結びつきました。 スーパーアグリもアクシデントはあったものの、琢磨はファーステストラップでトップテン入りと好タイムを記録しました。 しかし、ホンダはトラブル無しでスパイカーに負けて最下位という、信じられない結果となりました。 ここまでひどいと改善は難しいので、来年に全力を尽くした方がいいのかもしれません。 次戦からは高速サーキットになるので、また流れが変わりそうです。 残り6戦と少なくなってきました。 マクラーレン対フェラーリでは、マクラーレンの強さよりフェラーリのミスが多すぎて差が開いている感じなので、次戦で流れを掴まないとフェラーリの逆転はなくなりそうです。 結果 ポールポジション ルイス・ハミルトン(フェルナンド・アロンソ) 優勝 ルイス・ハミルトン 2位 キミ・ライコネン 3位 ニック・ハイドフェルド ファーステストラップ キミ・ライコネン 第11戦レース結果 第12戦へ 第10戦へ ページトップへ |
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