2008年 F1 TV観戦記 第7戦 カナダGP
 
 
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F1 2008年第7戦 カナダGPがはじまりました。
今回も雨の確率が高くなっていますが、予選はなんとかドライとなりました。

早朝の雨でタイムが伸びない中で、ハミルトンがポールポジションを獲得。
2位クビサ、3位ライコネンと3強が入り乱れた予選結果となりました。

4位は健闘したアロンソが入り、5位ロズベルグと予選で速いドライバーが続きます。
マッサは6位、コバライネン7位、ハイドフェルド8位と、ここに3強が入るという混乱した予選結果となりました。

日本勢ではバリチェロが9位とトップテンに入るも、トヨタは11位と14位、一貴も12位と接近したタイムの中で順位が上がりませんでした。
ホンダのバトンはマシンの不調か、19位と最悪の予選となってしまいました。
決勝での巻き返しが期待されます。

今回のカナダグランプリは、路面状況の変化が激しいようです。
この路面状況に対応できるドライバーとマシンが、決勝でも結果を残しそうな予感がします。
決勝では路面コンディションとドライバーの対応能力に注目です。



いよいよF1弟7戦カナダグランプリの決勝が始まります。
予選後に路面の剥離が見られたようで、緊急補修を行なっての決勝となりました。
この路面の変化が、レース結果にどんな影響を与えるか、注目です。

今回はハードタイヤでのスタートが多いようですが、ハミルトンやロズベルグはソフトタイヤでスタートです。
フォーメーションラップが始まり、何事もなく各車スターティンググリッドにつきます。

そしてスタート、上位ではアロンソがちょっと遅れましたが、それ以外はほとんど順位の変化が無く1周目が終わります。
オープニングラップはハミルトンが取り、以下、クビサ、ライコネン、ロズベルグ、アロンソ、マッサ、コバライネン、バリチェロ、ハイドフェルド、一貴のトップテンに、ウェーバー、クルサード、トゥルーリ、グロック、ピケ、スーティル、フィジケラ、ブルデー、ベッテル、バトンと続きます。

3周目、早くもソフトタイヤのハミルトンがギャップを広げつつあります。
クビサとライコネンも若干間隔があいています。
ここでハイドフェルドが8位のバリチェロに仕掛けますが、ここでは抜けません。
危ないところで接触を避けるところは、さすがといえます。
バリチェロが遅れ気味なので、ハイドフェルドには焦りもありそうです。

そして次の周、ハイドフェルドがバリチェロを捕らえて8位に浮上。
10位の一貴もバリチェロに迫りますが、その後にもマシンが並んでいるので、無理なアタックは出来ません。
ここは攻めつつもバリチェロのミス待ちでしょうか。

残り63周、マッサが5位アロンソの真後ろに迫ります。
ここでトップのハミルトンとクビサの差は3.6秒、ライコネンは6.8秒も遅れています。
ライコネンは燃料が重いのでしょうか。

残り61周でピケがグロックをかわしました。
さすがに今後のF1活動がかかっているレースなので、攻めた走りとなっているようです。
そして同じトヨタのトゥルーリに迫ります。

そして残り58周でピケがトゥルーリにアタック。
軽く接触がありましたが、ポジションアップです。
ピケが強引に進入、軽く膨らんでの接触ですから、ひょっとしたら審議の対象になるかもしれません。
そしてハイドフェルドが、コバライネンに迫っています。
ハイドフェルドは予選では失敗したものの、さすがに決勝では速さを見せてくれます。

残り56周でライコネンがクビサの後ろに迫っています。
ここでスーティルが白煙を上げてストップしています。
フロントタイヤから炎が出ていますから、ブレーキトラブルだったのでしょうか。
ここではイエローフラッグで抜けません。

残り54周、ここでセーフティーカーが導入されます。
スーティルのマシンの撤去が、レース進行中には困難と判断されたようです。
これでハミルトンのリードがなくなります。
微妙な周回なので、各ドライバーのピット戦略が見ものです。

残り52周、ピットがオープンになって、一気にトップ3台がピットインします。
なんと、このピット出口で、ハミルトンがライコネンに追突。
シグナルが赤で止まっていたライコネンにハミルトンが追突してしまいました。
これは次戦でのペナルティーも十分考えられます。

ロズベルグもそのハミルトンに追突、フロントを壊しています。
次の周にロズベルグがピットイン、フロント交換で順位を下げてしまいます。
それにしても、ピットをオープンにしても、出口が赤シグナルっていうのは、不思議な状況ともいえます。
このあたり、FIAの運営の不可解なところです。

残り49周でリスタート、ピットに入らなかったハイドフェルドがトップです。
3位に一貴、ピットインをしていないとはいえ、目立つ位置を走っています。
スタート時の燃料搭載量次第では、上位入賞が期待されます。
マッサが再びピットイン、セーフティーカー導入中にライコネンと同時に入った時、給油が出来なかったようです。

残り48周での順位はトップがハイドフェルド、以下、バリチェロ、一貴、ウェーバー、クルサード、トゥルーリ、グロック、フィジケラ、ベッテル、クビサのトップテンに、アロンソ、ピケ、コバライネン、バトン、ブルデー、ロズベルグと続きます。
ハイドフェルドは、一気にリードを築いています。

残り46周、2位バリチェロと一貴、ウェーバーが接近戦です。
一貴は後ろを見ながら攻めるという難しい状況となっています。

残り42周でピケがスピン、いい走りをしていただけに、調子に乗りすぎましたか。
若いですねえ、これだとF1シートの確保は微妙かもしれません。
マッサが危ないところをすり抜けていきました。

残り41周でハイドフェルドがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、12.4秒と長い給油でピットアウトします。
もしかして1ストップでしょうか、タイヤの耐久性を含めて、今後の展開に注目です。

残り40周でクビサが給油を済ませたハイドフェルドをパス、そしてアロンソもハイドフェルドに迫ります。
現在、バリチェロがトップ、一貴が2位とすごい状況です。

残り37周、マッサがウェーバーに仕掛けますが、オーバーラン、やはり抜くのは下手ですねえ。
ここで一貴がピットイン、ハードからハードタイヤに交換で給油が9.3秒なので、2ストップです。

残り35周での順位は、トップがバリチェロ(0)、以下、クルサード(0)、トゥルーリ(0)、グロック(0)、ベッテル(0)、クビサ(1)、ハイドフェルド(1)、アロンソ(1)、コバライネン(1)、バトン(2)のトップテンに、ロズベルグ(2)一貴(1)、マッサ(2)、ウェーバー(1)、ブルデー(1)、ピケ(1)フィジケラ(1)と続きます。
(1)の数字はピットインの回数です。

残り34周、フィジケラが軽く壁にヒット、ダメージが心配されます。
そしてバリチェロがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換なので、1ストップでしょう。
マッサが一貴に迫っています。
ここでクルサードもピットイン、こちらもハードからソフトタイヤに交換なので、1ストップでしょう。
そしてベッテルもピットインです。

ここでのトップはなんとトゥルーリ、2位もグロックと、ピットインしていないトヨタのワンツーです。
しかし、クビサが真後ろに迫っているので、トップの入れ替わりは時間の問題です。
ここで一貴がマッサに抜かれたようです。
残り32周でトゥルーリがピットに入ります。
ここでグロックがトップに立ちます。

アロンソがハイドフェルドに仕掛けようとしますが、ブレーキのタイミングが合わず、姿勢を崩してオーバーラン。
そしてピケがピットに帰ってきて、そのままリタイアです。

そして、残り28周でようやくトップのグロックがピットイン、これでクビサがトップです。
初優勝なるでしょうか。
2位もハイドフェルドと、BMWの初優勝に期待がかかります。

残り26周、アロンソがストレートでマシンを揺すって、タイヤのゴミを取るという珍しいシーンが映りました。
そしてそのアロンソ、縁石にのってマシンバランスを崩して壁にヒット、そのままリタイアです。
アロンソは安全地帯までマシンをゆっくり移動していますから、幸い今回はセーフティーカーは入らないようです。
先ほどのアロンソは、マシンの状態がおかしくて、確認の為にマシンを揺すっていたのかもしれません。
これでBMWの初優勝が極めて濃厚になりました。

残り23周、一貴がバトンに追突。
フロントを壊してピットに入ろうとするも、ピットロードでクラッシュ。
接触でサスペンションも壊していたのかもしれません。
残念ながらリタイアですが、ちょっと若さが見えましたか。

残り21周でクビサがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、7.5秒でピットアウト。
クビサがハイドフェルドの前でコースに復帰、トップを奪還しました。
ここでのトップ8は、クビサ、ハイドフェルド、クルサード、バリチェロ、コバライネン、マッサ、バトン、グロックです。

残り19周、マッサがバリチェロとコバライネンを一気に2台抜き。
コバライネンがバリチェロを抜いた隙を突いたとはいえ、これは見事、マッサ やれば出来るじゃん?
ハリチェロはバトンにも迫られています。

残り18周でフィジケラがスピン、そのまま壁に接触してリタイアです。
オーバースピードでコントロールを失いましたか、らしくないミスですね。
残り17周でマッサがピットイン、コバライネンもピットに入ります。
マッサは初回のペースカーの際にライコネン優先で作業が遅れた上、2回もピットに入ったのが、痛すぎる順位になっています。

残り15周でウェーバーがバトンをオーバーテイク。
バトンはマシンの調子がおかしいようで、ペースが上がりません。
ここでの順位はトップがクビサ、以下、ハイドフェルド、クルサード、バリチェロ、グロック、トゥルーリ、マッサ、ベッテル、ロズベルグ、コバライネンのトップテンに、ウェーバー、バトン、ブルデーと続きます。
コース上にマシンは13台と、サバイバルレースになっています。

残り12周、ここでクルサードが一瞬スローダウン。
オーバーランしようとして急制動をかけたようです。
その後のペースは悪くないようなので、トラブルではありません。
そして残り11周でバリチェロがコースオフ、グロックとトゥルーリに抜かれてしまいました。
1ストップ作戦のため、タイヤの状況が悪くなっているのでしょうか。

残り10周でロズベルグがベッテルに仕掛けますが、抜けません。
それでペースが落ちたロズベルグをコバライネンがパス。
これはロズベルグ、ちょっとらしくないミスといえますね。
その前に、コバライネンのミスでロズベルグがコバライネンを抜いていたようです。
ここはポイント獲得をかけた、激しいポジション争いとなっています。
そしてマッサがバリチェロをパス、6位浮上です。

残り9周で、トップはクビサ、以下、ハイドフェルド、クルサード、グロック、トゥルーリ、マッサ、バリチェロ、ベッテル、コバライネン、ロズベルグ、ウェーバー、バトン、ブルデーと続きます。

残り6周、ベッテルがバリチェロに迫っています。
そしてコバライネンもベッテルの真後ろに迫っています。
マシンで有利なコバライネン、ベッテルに並びかけますが、ベッテルが上手く抑えます。
この接近戦、最後まで目が離せません。

残り3周でマッサがトゥルーリに迫ります。
グロックが遅れたあおりでトゥルーリもスローダウン。
その隙を突いて、マッサがトゥルーリをかわして5位浮上です。
さらに4位グロックに迫ります。

そしてファイナルラップに入ります。
終盤でウェーバーがミス、バトンに抜かれました。

そしてチェッカーフラッグ。
初年の大クラッシュを克服しての初優勝です。
2位にもハイドフェルドが入り、BMWが初優勝でワンツーフィニッシュ。
荒れたレースでの結果とはいえ、見事でした。

3位は久しぶりのクルサードでした。
4位はグロックが確保して、マッサは5位止まり。
6位にトゥルーリと、トヨタが2台共に入賞です。
7位にバリチェロと、ホンダもポイント獲得。

完走13台の荒れたレースとはいえ、BMWはトップと遜色ないタイムを出すようになりましたね。
クビサはチャンピオンシップでもトップに躍り出ました。
コンストラクターズポイントでも、BMWがマクラーレンを抜いて2位に浮上。
ますますチャンピオンシップが面白くなってきました。

対して、せっかく走りに切れが戻り始めた瞬間に追突されたライコネンは、不運としか言いようがありません。
マッサにしてもピット作業の不手際で、表彰台ならず。
最近のフェラーリは、ピット戦略面での弱さが目立ちます。

今回の日本勢は、一貴が一時期2位を走ったり、バリチェロがトップを走ったりと、目立ったレースになりました。
一貴の結果は残念でしたが、トヨタが2台入賞に、バリチェロが連続ポイント獲得とチームにとっては良い結果でしたね。

次戦からは本格的なヨーロッパラウンドが再開です。
チャンピオンシップの展開も含めて、各レースがますます楽しみになりますね。



(ピットの赤信号無視で接触したハミルトンとロズベルグには、次戦フランスグランプリでの予選順位10位降格のペナルティーが決定しました。)





結果
ポールポジション  ルイス・ハミルトン

優勝  ロバート・クビサ
2位  ニック・ハイドフェルド
3位  デイビッド・クルサード

ファーステストラップ  キミ・ライコネン

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