2008年 F1 TV観戦記 第6戦 モナコGP
 
 
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F1 2008年第6戦 伝統のモナコGPがいよいよはじまりました。
今年のモナコは雨の予報ですが、予選はなんとか晴れました。

ポールポジションはマッサ、苦手を克服したのか、勢いに乗って連続でポールを獲得です。
ライコネンも続いてフェラーリがフロントローを独占。
しかし、マクラーレンのハミルトンとコバライネンも僅差で続き、2強は変わらずです。

5位にクビサ、6位にロズベルグと若いドライバーが続き、アロンソは7位止まりでした。
マシンの差が出にくいモナコで、ロズベルグの好調が目立ちます。

トヨタのトゥルーリが8位で、上位入賞が期待されます。
グロックも11位と、トヨタのマシンはモナコに合っているのでしょうか、決勝に期待です。
一貴は14位とチームメイトに遠く及ばず、しかし、初めてのモナコなので仕方のないところでしょうか。
ホンダはバトンの12位が精一杯、バリチェロは15位と今ひとつの予選でした。

マシンの順位にドライバーの力量と好みが加わって、いつもと若干異なる予選順位となりました。
雨の予報もあるので、天候次第で決勝の流れが大きく変わりそうな雰囲気です。
今年のモナコの女神に好かれるドライバーは誰か、決勝を楽しみに待ちましょう。



いよいよ第6戦モナコグランプリの決勝レースがはじまります。
今回はウェットコンディションでのレースとなります。
雨は小ぶりで、路面はかなり濡れているようです。
ほとんど全てのドライバーがスタンダードウェットタイヤでのスタートです。

フォーメーションラップがはじまりましたが、4番グリッドのコバライネン、スタートできません。
ピットに戻され、ピットスタートです。
他のドライバーは順調にスタートラインまで戻って、いよいよレーススタート。

マッサは順調なスタートですが、ライコネンが遅れました。
ハミルトンが2番手に浮上。
コバライネンもピットからスタートしました。

ヘアピンでロズベルグがアロンソに軽く追突。
ロズベルグのノーズにダメージがあるようで、アロンソのタイヤも気になります。

バトンがハイドフェルドをかわそうとして接触、ちょっと無理をしすぎました。
バトンはピットでノーズ交換とタイヤ交換(スタンダードウェットのまま)を行ないました。
オープニングラップはマッサが取り、以下、ハミルトン、ライコネン、クビサ、アロンソ、ロズベルグ、トゥルーリ、グロック、ハイドフェルド、ウェーバーの トップテンに、一貴、クルサード、バリチェロ、ブルデー、スーティル、ピケ、ベッテル、フィジケラ、コバライネン、バトンと続きます。

2周目、ちょっと雨が強くなってきたようで、水煙が立ち始めました。
2周でマッサとハミルトンは1.3秒差、ライコネンが3.3秒、クビサが8.1秒、アロンソが8.9秒と、トップ3以外はかなり遅れています。

残り73周、雨がかなり強く、水煙が大きくなり、すべりやすそうなコンディション。
アロンソがテールスライドさせながらストレートを加速していきます。
エクストリームウェザータイヤに交換するか、各チームが悩むところです。

ここでハミルトン、サイドウォールにリアタイヤをぶつけてしまいました。
痛いミスで、リアタイヤがバーストしています。
これでマクラーレンの2台が順位を落とすことになりました。

ハミルトンは同じウェットタイヤに交換、給油も行い9.0秒でピットアウトします。
これでフェラーリのワンツーですが、ライコネンの後にクビサが迫っています。
アロンソもすぐ後に見えるので、ライコネンのペースが落ちているようです。
雨が強くなってタイムが落ちたライコネンは、ドライ向きのセッティングなのかもしれません。

残り71周での順位はトップのマッサに、ライコネン、クビサ、アロンソ、ハミルトン、トゥルーリ、ハイドフェルド、ウェーバーのトップ8です。
ハミルトンは5位と、それほど順位を落とさずにすみました。
ここでアロンソもタイヤを壊しています。
更にクルサードとブルデーが接触、2台ともコース上で止まって、パーツも散らばっています。
これはセーフティーカーが入るでしょう。

アロンソがピットイン、サスペンションを触ってチェックしています。
ここでエクストリームウェザータイヤに交換、ある意味いいタイミングかもしれません。
そしてセーフティーカーが入ります。
ハミルトン、これでポジションアップの上にタイム差が縮まるのでラッキーです。

残り68周でセーフティーカーがいなくなり、レース再開。
マッサ、ライコネン、クビサ、ハミルトン、ハイドフェルド、ウェーバー、アロンソ、一貴、バリチェロ、スーティルのトップテンに、ピケ、トゥルーリ、ベッ テル、フィジケラ、コバライネン、ロズベルグ、グロック、バトンと続きます。
今回は上位がアクシデントでピットインしても、レースのタイムが遅い為か、順位があまり下がりません。

ここでライコネンにドライブスルーのペナルティーが出ました。
スタート3分前以内にタイヤを交換したことによるものです。
最近のフェラーリは、ピット側にミスが目立ちます。
ペースが上がらないライコネン、更に痛いペナルティーとなります。

ライコネンは出来るだけ引っ張って(3周以内)、タイム差を広げてペナルティーに入るでしょう。
アロンソ、ウェーバーをかわしてポジションアップ、先ほどの接触はマシンにはダメージがなかったようです。
濡れてスピードが出ていないので、接触のダメージが少ないのでしょう。

更にアロンソ、ハイドフェルドに迫ります。
この状況ではエクストリームウェザータイヤが効果を発揮しているようです。

残り66周でようやくペナルティーに入ります。
ライコネンは4位でコースに復帰です。

またヘアピンでアロンソ、ハイドフェルドに接触。
両車なんとか動き始めましたが、かなりダメージがあるようです。
後続も止まって大渋滞です。
その渋滞の中、誰かが接触して、ノーズを壊しています。
アロンソは自分のペースが速いので、無理して追い越そうとしすぎましたね。

アロンソがピットイン、修理を行い、やはりエクストリームウェザータイヤをはいてピットアウトします。
先ほどの接触はロズベルグでした。
こちらもピットイン、今回のロズベルグは、ちょっとかわいそうです。
ロズベルグはウェットタイヤのまま、これから天候が回復する方に賭けましたか。

残り64周、マッサも軽くウォールに接触。
こちらはダメージはなさそうですが、危ないところです。
マッサは現在独走状態。

と思ったら、止まりきれず、エスケープゾーンに入ってしまいました。
ロスタイムが7秒ほど、この隙にクビサがトップに立ちました。
マッサはコースに復帰するも痛いミスで、フェラーリが脱落、地元が近いフェラーリはモナコの女神には好かれていないのでしょうか。

残り62周、ハイドフェルドがスローダウンして、次々と他のドライバーに抜かれていきます。
先ほどのアクシデントで、ダメージがあったようです。
ここで一貴、バリチェロに抜かれ、更にエクストリームウェザータイヤをはいたピケにも抜かれそうになり、軽く接触。
なんとかピケは抑えましたが、ダメージが気になります。

残り56周で、ライコネンとハミルトンの差が縮まってきました。
かなり雨が少なくなっているので、ライコネン向きのコンディションになりつつあるかもしれません。

残り55周での順位は、クビサ、マッサ、ハミルトン、ライコネン、ウェーバー、スーティル、トゥルーリ、バリチェロ、一貴、ベッテルのトップテンに、ピ ケ、コバライネン、グロック、バトン、フィジケラ、アロンソ、ロズベルグ、ハイドフェルドと続きます。
現状は正規のピットインより、アクシデントでのピットインが遥かに多くなっている状態で、順位の変化が激しく面白いレース展開となっています。
先ほど、ピケが軽くミスして、コバライネンに抜かれたようです。

残り52周でクビサが正規のピットイン、雨でタイムが落ちているので、かなりの周回数を走れたようです。
同じウェットタイヤに交換、8.7秒の給油でピットアウトします。
ライコネンの後でコースに復帰します。

ここでライコネン、クビサが気になったのかオーバーラン。
クビサに抜かれてしまいます。
接触があったようで、フロントウイングがグラグラしています。
ピットから一番離れた場所でのアクシデント、ハミルトンと正反対でハードラックですね。

ライコネンはようやくピットに戻って、同じウェットタイヤに交換、給油も行い、ノーズ交換にちょっと手間取り、16.1秒かかってピットアウト。
5位スーティル(驚きですね)の後、6位でコースに復帰します。

残り48周、トゥルーリ以下バリチェロ、一貴、コバライネンと渋滞しています。
トゥルーリはエクストリームウェザータイヤをはいているので、厳しい状況のようです。
久々のトゥルーリスクール、いつまで続くでしょうか。
ここでスーティルの映像、5位と信じられない順位を守って走っています。

残り45周でマッサがようやくピットイン、雨で燃費が延びたとはいえ、クビサより7周も多く走ってのピットインです。
同じウェットタイヤに交換、11.7秒と長めの給油でピットアウトします。
ハミルトンの後ろ、クビサの前の2位でコースに復帰しました。

残り33周、路面のレコードラインが乾きつつあります。
トップはハミルトン、以下、マッサ、クビサ、ウェーバー、スーティル、ライコネン、バリチェロ、一貴、ベッテル、ピケのトップテンに、ロズベルグ、バト ン、コバライネン、トゥルーリ、グロック、アロンソ、ハイドフェルドと続きます。
一貴が何気にポイント圏内を走行中、雨で速いのは親父譲りでしょうか。

ここでアロンソがピットイン、ドライのハードタイヤ(何ゆえソフトではなく?)に交換、ギャンブルです。
8.4秒の給油でピットアウト、アロンソのペースに注目です。

ピケはまだエクストリームウェザータイヤのままの厳しい走行、ロズベルグに抜かれてしまいました。
ピケもピットインして、ハードタイヤに交換します。
しかし、アロンソは水に乗ったか、コントロールを失っています。
接触がなくてラッキーだったというような状態ですから、ちょっと早すぎたようです。

残り30周でウェーバーがピットイン、こちらもハードタイヤに交換します。
ここに来てマッサが遅れています。
クビサが真後ろという状態、ラップタイムで2秒ほど遅いようで、ちょっと不思議な遅さともいえます。

起こり29周でドライタイヤのピケがクラッシュ。
怪我はなさそうですが、マシンのダメージが大きくリタイアです。
先ほどアロンソがコントロールを失いかけた、同じところでのコントロールを失い、マシンにダメージを負ったようです。
次のコーナーでそのまままっすぐ行ってしまいました。

残り25周、ソフトタイヤのグロックがスピン、ダメージはなかったようで、そのままレースに復帰です。
一貴がピットイン、左のリアタイヤが外れず、タイムロスしています。
クビサもピットイン、ハードタイヤに交換して一貴より先にピットアウトします。

ロズベルグはピットに止まれず、そのままコースに戻ったようです。
ようやく一貴もピットアウト、ウイリアムズにしては久しぶりの、大きなミスです。
スーティルもピットイン、ハードタイヤに交換です。
続々とドライタイヤに交換しています。

ハミルトンもピットイン、ハードタイヤに交換。
前回同様、ハードタイヤを選ぶチームが多いですね。
ソフトタイヤには不安があるのでしょうか。
しかし、マッサは1周(2周)損しました、これがレースの結果にどんな影響を与えるでしょうか。

残り24周でバトンにコバライネンが追突。
大きなダメージはなさそうですが、少し破片が飛び、スピン。
共に順位を落とします。
バリチェロがピットイン、ソフトタイヤに交換してピットアウトします。

ここで一貴がファーステストラップを記録。
良い走りをしています。
そしてマッサが残り22周、他のドライバーより2周遅れでピットイン。
ソフトタイヤに交換しますが、フェラーリは、戦略が下手になりましたね。
ピットの出口は濡れているので、マシンのコントロールが難しそうです。

マッサはクビサに抜かれて3位に転落。
タイヤ交換が1周早ければ、抜かれなかったはずです。
ハイドフェルドも遅れてピットイン、ハイドタイヤに交換です。

残り21周での順位は、トップがハミルトン、以下、クビサ、マッサ、ライコネン、スーティル、ウェーバー、ベッテル、バリチェロ、一貴、ロズベルグのトッ プテンです。
ここでライコネンがピットイン、遅まきながらソフトタイヤに交換です。

残り17周でロズベルグが派手にクラッシュ。
パーツがばらばらに飛び散っているので、後続のマシンが破片を踏まないように注意して通ります。
ロズベルグはコーナーの侵入をミスして、そのまま壁にぶつかったような状態でした。
オイルも漏れているようです。
セーフティーカーが入ります。

残り11周でようやくリスタート。
残り時間11分ちょっとですから、2時間ルール適用は確実です。
トップがハミルトン、以下、クビサ、マッサ、スーティル、ライコネン、ウェーバー、ベッテル、バリチェロ、一貴、コバライネンのトップテンに、バトン、ア ロンソ、グロック、トゥルーリ、ハイドフェルドと続きます。
コース上は15台、アクシデントが多い割りには、リタイアはそれほど多くありません。

ここで、なんとライコネンがストレートエンドのブレーキングで完全に挙動を乱し、スーティルに追突。
ライコネンは再びノーズを壊し、ピットまでスロー走行です。
ライコネンらしくないレースなのは、チャンピオンシップで追われるプレッシャーでしょうか。
ここ数戦、らしくない走りが目立ちすぎです。

スーティルとライコネンがピットイン。
ライコネンはノーズ交換してレースに復帰。
スーティルはダメです。
奇跡的な走りのスーティル、フォースインディアでの初得点ならず。
悔しがっています。
ライコネンはコバライネンの後、9位でコースに復帰しました。

残り7分、クビサの後にマッサが迫ります。
ハミルトンはちょっと先を、安定した走行をしています。
無理をせずに差をキープ出来るところがマクラーレンの速さといえそうです。
スーティル、残念さでピットの奥でうずくまっています。

残り4分でトップがハミルトン、以下、クビサ、マッサ、ウェーバー、ベッテル、バリチェロ、一貴、コバライネン、ライコネン、アロンソのトップテンに、バ トン、グロック、トゥルーリ、ハイドフェルドと続きます。
路面が乾いて、各ドライバーがファーステストラップを連発。
しかし、順位の変化は難しそうで、やっと落ち着いた展開となっています。

そして残り時間が40秒を切り、ハミルトンがファイナルラップに入ります。
そのままチェッカーフラッグ。
ハミルトンがモナコ初勝利。
2位は最近力を付けてきたクビサ、3位にようやくフェラーリのマッサが入りました。
新車のベッテルが5位と健闘。
バリチェロが6位でえらく久しぶりのポイント獲得となりました。
一貴が7位入賞、モナコで日本人初ポイント獲得です。

今年のモナコの女神に気に入られたのはハミルトンでしたね。
序盤の運の良さは、この結果の予兆だったようです。

今回は、若いドライバーの速さとベテランドライバーのミスが目立ったレースでした。
ライコネンやアロンソといったチャンピオン経験者が追突や接触する中、ハミルトンやクビサ、更にスーティルやベッテルが好結果や印象に残る走りを見せてくれました。
瞬間の判断力が要求されるレースでは、経験より若さが有利ということでしょうか。
トラクションコントロールなどドライバーズエイドがなくなった効果をはっきり感じることが出来た、面白いレースでしたね。

また、最近のライコネンの走りに精彩が欠ける点も気になります。
まだシーズンが1/3終わっただけなのに、チャンピオンを意識しすぎているのか、攻めた走りが見られないような印象です。

そのドライバーズチャンピオンシップでは、とうとうハミルトンがトップに立ちました。
ライコネン、マッサ、クビサまでが6ポイント以内という接近戦となっています。

コンストラクターズチャンピオンでは、まだフェラーリが優位ですが、2位に浮上したマクラーレンが追走状態となっています。
BMWもマクラーレンとは僅差なので、まだまだ期待できそうです。
中段グループでは、4位ウィリアムズから9位ホンダまで、どのチームが抜け出しても不思議ではないくらいに接近しています。
レースごとに速いチームが入れ違いで出てきそうな接戦といえるでしょう。

次戦はカナダグランプリ、モナコと反対の高速サーキットなので、また違ったレース展開が期待できそうです。





結果
ポールポジション  フェリペ・マッサ

優勝  ルイス・ハミルトン
2位  ロバート・クビサ
3位  フェリペ・マッサ

ファーステストラップ  キミ・ライコネン

第6戦レース結果

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