2008年 F1 TV観戦記 第10戦 ドイツGP
 
 
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F1 2008年第10戦 ドイツGPがはじまりました。
ヨーロッパラウンドに戻っても混戦続きで、見逃せないレースが続いています。

今回のポールポジションはハミルトン、前回の優勝で勢いがありますね。
2位がマッサ、3位コバライネンとマクラーレンとフェラーリが拮抗してします。
しかしライコネンは6位、やはりシューマッハーがグランプリにくると・・・が続いているのでしょうか。
その間に割って入ったのは、トゥルーリとアロンソ、最近好調のトヨタと実力のアロンソです。

クビサは7位、ここに来て予選ではタイムの伸びが感じられないBMWが気になります。
9位にはベッテルが入り、8位ウェーバーと10位クルサードの間です。

残るトヨタのグロックは11位、ホンダは14位バトンに18位バリチェロといまひとつ。
一貴も16位と、決勝での粘りの走りを期待するしかない予選でした。

一発の速さがあるマクラーレンとレースペースがいいフェラーリの一騎打ちが見られそうな決勝となりそうです。
天候と気温(路面温度)がどちらのチームに有利になるか、決勝が楽しみです。



さあ、いよいよホッケンハイムでのドイツグランプリの決勝です。
今回、スタートのタイヤはトップチームはハードタイヤを選んだドライバーが多いようですが、トゥルーリやクビサ、中段のチームはソフフトタイヤでのスター トを選択しました。

フォーメーションラップが終わり、いよいよレーススタート。
トップはスムーズにスタートしましたが、ライコネンが一つ順位を落としました。
コバライネンがマッサに迫りますが、抜くには至りません。

オープニングラップはハミルトンが取り、以下、マッサ、コバライネン、クビサ、トゥルーリ、アロンソ、ライコネン、ベッテル、ウェーバー、グロックのトッ プテンに、ハイドフェルド、ブルデー、バトン、ロズベルグ、クルサード、一貴、バリチェロ、ピケ、フィジケラ、スーティルと続きます。
ハミルトンのペースがよく、マッサは既に少し離れました。

ちょっとクルサードがブレーキングのタイミングが合わず、オーバーラン、ロズベルグに抜き返されます。
そして一貴がちょっとコーナーの立ち上がりが遅れ、バリチェロに抜かれました。
後方のポジション争いが活発です。

3周目、残り64周で、アロンソがトゥルーリに仕掛けるも、ちょっと及ばず。
その隙にライコネンがアロンソに接近。
次のコーナーでアロンソをパスしました。
次はトゥルーリですが、こちらはソフトタイヤ装着、抜けるでしょうか。

残り58周でハミルトンとマッサの差が6.4秒、コバライネンに至っては11.1秒差と、ハミルトンの速さが目立ちます。
気温や路面温度が低い為に、タイヤに厳しいけど速いというマクラーレンのマシンとハミルトンのドライビングの組み合わせの特徴が発揮されているのかもしれ ません。
クルサードがバトンに並ぼうとしますが、ここではちょっと及ばず。

残り50周、一貴がスピン、コースには復帰しましたが、2つ順位を落としました。
ハミルトンはブレーキングでタイヤスモークを上げながら、プッシュしています。
そして残り49周でピットイン。
ハードからハードタイヤに交換、9.0秒の給油でピットアウトです。
既にハミルトンのリアタイヤは溝がほとんど無くなっていました。
トゥルーリの前でコースに復帰です。
クビサもピットイン、ソフトからソフトタイヤに交換、9.0秒の給油でピットアウトします。

ハミルトンはトゥルーリに抜かれたようですが、タイヤが馴染んでからは、トゥルーリに仕掛けています。
残り48周で、そのトゥルーリがピットイン、ソフトからソフトタイヤに交換、8.2秒の給油でピットアウトします。
アロンソも同時ピットインで、8.9秒の給油でピットアウトします。
アロンソはハードからソフトタイヤに交換したようです。

残り47周でマッサがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、7.9秒と少し短めの給油でピットアウトします。
残り46周でコバライネンがピットイン、ハードからハードタイヤに交換でピットアウトです。
残り45周でライコネンがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、8.0秒の給油でピットアウトします。
マクラーレンのハードタイヤ対フェラーリのソフトタイヤ、今後のレースにどんな影響を与えるか、注目です。

残り35周、ソフフトタイヤのバトンがハードタイヤのバリチェロをかわして16位浮上。
しかしホンダとしては、もっと上位で争って欲しいところでしょう。
バリチェロはコーナーでオーバーランした時にバトンに並ばれ、しばらく持ちこたえるも、結局抜かれたという状態でした。

残り34周でトップはハミルトン、以下、マッサ、コバライネン、クビサ、ライコネン、トゥルーリ、ベッテル、グロック、アロンソ、ウェーバーのトップテン に、ハイドフェルド、ピケ(0)、ブルデー、クルサード、ロズベルグ、バリチェロ、バトン、一貴、スーティル、フィジケラと続きます。
ここまでリタイア無しで、ピケだけがピットインを行なっていませんからワンストップ作戦が濃厚です。
(0)の数字はピットインの回数、特記なきドライバーは1回ピットイン済みです。

残り32周、ハードタイヤのハミルトンのペースが、ソフトタイヤのマッサのペースよりも若干良いという、圧倒的な速さで周回を重ねていま す。
ここで11秒以上差が開いています。
ラップタイムとタイヤの磨耗までを考えると、このコースでは、ハードタイヤのマクラーレンとソフトタイヤのフェラーリが同等なのかもしれません。

ここでグロックがクラッシュ。
右のリアサス廻りが破損して、そのままコントロールを失って、後ろ向きで壁にぶつかりました。
当たる角度が浅かったので、衝撃はそれほどではなさそうですが、マシンはばらばらです。

セーフティーカーが入ります。
グロックがようやくコックピットから出てきましたが、足元がふらついています。
怪我は無さそうなので一安心です。

残り30周でピットロードがオープン。
残り29周で続々とマシンがピットに入ります。
マッサが入りソフトからハードタイヤに交換、ライコネンも入りソフトからソフトタイヤに交換。
マッサは安全に、ライコネンは攻めのタイヤ交換です。
コバライネンはハードからソフトに交換、こちらは最後までタイヤがもつか心配です。

アロンソやクビサなど、ほとんどがピットに入ったのに対し、ハミルトンはピットに入らず。
やはりソフトタイヤに不安があるマクラーレンは、ソフトタイヤに交換が必須なので30周は走れないと判断したのでしょう。
そうなると、コバライネンのタイヤが余計に気になるところです。
ライコネンはマッサと同時だったので、交換に時間がかかり、順位を落としています。

このセーフティーカー先導の中、ウェーバーのリアから白煙が見えます。
スピードが遅すぎて冷却が上手くいかなかったのでしょうか。
走ってはいますが、レース続行は難しそうです。

残り28周、セーフティーカー先導でトップはハミルトン、ハイドフェルド、ピケ、この3台はピットに入っていません。
しかもピケはワンストップが予想されますから、今後のレースペース次第では面白い結果となりそうです。
以下マッサ、クビサ、コバライネン、トゥルーリ、ベッテル、アロンソ、ウェーバーのトップテンに、ロズベルグ、ライコネン、ブルデー、クルサード、バリ チェロ、スーティル、一貴、バトン、フィジケラと続きます。
バリチェロとスーティルと一貴もピットに入っていません。

残り27周で一貴がピットイン、これはロズベルグとの同時ピットを避けたのか、出来るだけ最後の周回を減らしたかったのでしょうか。
なんとか走っていたウェーバーが、ここで止まりました。
次の周でレース再開です。

残り26周でレース再開。
バトンがコースを譲っていますから、トラブルを抱えているようです。
残り25周でライコネンがアロンソの後ろに迫ります。
そのアロンソはベッテルに接近。
その前方ではコバライネン、クビサに迫り、以外にあっさりとかわして5位浮上です。
やはりマクラーレンはタイヤの温まりが速そうで、その分、磨耗が激しいのですね。
空気圧を低めにしている(?)効果かもしれません。

残り24周、アロンソがベッテルに仕掛けてペースが落ちた隙にライコネンがアロンソをオーバーテイク。
アロンソはロズベルグにもかわされました。
残り23周でライコネンがベッテルをかわし、8位入賞圏内に浮上です。
ハミルトンは後続より1秒から2秒くらい速いラップタイムで、次のピットインまでのタイム差を広げにかかっています。

残り22周、ライコネン、今度はトゥルーリをオーバーテイク。
ここに来て、一気にペースアップしています。
ライコネンはランオフエリアを最大限に使って、クビサに迫ります。

残り18周でクルサードとバリチェロが接触。
どちらもコースには戻りますが、フロントウイングなどにダメージがあります。
クルサードはバリチェロが並びかけたのに気付かなかったようで、バリチェロを押し出す形でした。
今年のクルサードは、並びかけるクルマとの接触が多いのが気になります。
相手のマシンの位置が見えていないようなので、引退も仕方のないところなのでしょう。

バリチェロはピットまで戻り、ノーズ交換して出て行きます。
残り17周、ハミルトンがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換し、6.6秒の給油でピットアウトします。
コバライネンの後でコースに復帰です。

残り16周で、ハミルトンがコバライネンを抜きます。
ペースが遅いコバライネンがハミルトンに譲る格好でした。
バリチェロは先ほどのダメージでリタイアのようです。

残り15周でトップはハイドフェルド、以下、ピケ、マッサ、ハミルトン、コバライネン、クビサ、ライコネン、トゥルーリのトップ8です。
ハイドフェルドはピットインが確実ですが、そうなると、なんとピケがトップになります。

残り14周でハイドフェルドがピットイン、ソフトからハードタイヤに交換、5.9秒の給油でピットアウトです。
ハミルトンの後ろでコースに復帰します。
これで奇跡のワンストップ作戦のピケがトップに立ちます。

2位マッサはピケに迫るほどの勢いはありませんが、3位のハミルトンはマッサより1秒程度速いペースで、マッサに迫っています。
残り11周、そのハミルトンがマッサに並び、マッサをコース外に押し出す形でオーバーテイク。
マッサもその直後に並びかけますが、ここでもマッサをコース外に押し出して、ハミルトンが2位を死守。
ちょっとハミルトンの、イギリス紳士らしからぬ強引さは気になります。
バトルの相手をコースからは はみ出させないのが、F1レースにおけるバトルの基本でしょう。
無理をしないでも、抜くチャンスはいくらでもありそうなタイム差ですから。

残り10周でアロンソがスピン、今回のアロンソはミスが目立つのは、新人のチームメイト、ピケがトップを走っているからでしょうか。
残り8周、ハミルトンがピケの真後ろに迫ります。
そしてそのハミルトンが簡単にピケをオーバーテイク。
ピケのデビューイヤーでの初優勝は遠くなってしまいましたが、まだ2位です。
その後ではライコネンがクビサをパス、意地の6位浮上です。

残り5周でトゥルーリがオーバーラン、その隙にベッテルが8位に浮上。
トゥルーリは、ここに来て痛いミスです。

残り3周でトップはハミルトン、以下、ピケ、マッサ、ハイドフェルド、コバライネン、ライコネン、クビサ、ベッテル、トゥルーリ、ロズベルグのトップテン に、アロンソ、ブルデー、クルサード、フィジケラ、一貴、スーティル、バトンと続きます。
そして、そのままファイナルラップに入ります。

トップチェッカーはハミルトン、そして2位に初表彰台のピケが入りました。
3位はなんとかマッサがキープしました。


今回のレースは、ハミルトンがセーフティーカーの不利を跳ね返して、見事に優勝。
予想より低い気温で、タイヤのタレがなかったのが勝利の大きな要因でしょう。
コバライネンは、ハミルトンに対して速さを見せられないレースが続いていますが、ソフトタイヤを最後までもたせたので、ハミルトンよりタイヤにやさしいド ライビングをしているようです。
これが発揮できるレースになったら、ハミルトンを越えられるかもしれません。

奇跡的な2位表彰台のピケは、速さを見せるというより、ペースキープのレースで真価を発揮するタイプかもしれません。
重いマシンでもペースをキープできたことが大きかったようです。
チームメイトのアロンソは、らしくない走りに終始しました。
アロンソはチームメイトからのプレッシャーに、結構弱いのかもしれません。

マッサは3位表彰台は死守したものの、タイヤの想定より低い気温でのレースでは、タイヤに優しいマシンの特性は発揮できないようですね、
この部分を改善しないとマクラーレンに負けるレースが多くなりそうです。
逆に気温が高くなったら圧倒的に有利になりそうな印象はあります。
ライコネンも同様で、セーフティーカー導入の際のタイムロスも大きな影響となってしまいました。

ハイドフェルドはハミルトンと同様のレース運びで、続けてクビサを上回りました。
堅実なレース運びはさすがにベテランの域といえそうです。
そのクビサは、今回はいまひとつのレースとなりました。
チャンピオンシップでトップに立って以来、何か上手く行かない感じです。
気分転換が必要なのかもしれません。

これでチャンピオンシップの上位の順位は変わらないものの、ポイント差が広がって、ハミルトン有利となりました。
マクラーレンがBMWとのポイント差を縮め、コンストラクターズでも接戦となりそうです。
新人の中ではピケが、一貴を抜いて一気にトップに浮上です。

今回の日本勢は散々でした。
予選4位のトゥルーリは、終盤のミスでポイントならず。
グロックはクラッシュで、大事には至らなかったものの、セーフティーカー導入の原因となってしまいました。
一貴もスピン多発で後方に沈み、ホンダに至ってはバトンの不可解な失速に加えてバリチェロのリタイア。
今回の日本勢は忘れたいレースの一つとなってしまいました。

次回は一転して低速のハンガリーです。
気温やタイヤを含めた組み合わせで、これまでとは違うレース展開が期待されます。
これからは一戦一戦がチャンピオンシップの為に大事な戦いになります。
外れのコースが無いチームとドライバーが生き残っていくサバイバルレースとなりそうです。




結果
ポールポジション  ルイス・ハミルトン

優勝  ルイス・ハミルトン
2位  ネルソン・ピケJr.
3位  フェリペ・マッサ

ファーステストラップ  ニック・ハイドフェルド

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