2009年 F1 TV観戦記 第16戦 ブラジルGP
 
 
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F1第16戦 ブラジルGPがいよいよ開幕です。

雨の振る中行われた予選、ポールポジションはバリチェロです。
チャンピオンを争うバトンは14番、ベッテルは16番と、ベッテルは厳しくなりました。
バリチェロは、このままなら次回までチャンピオンシップ決定を延ばせます。

2番手はウェーバー、3番手スーティルのトップ3です。
トゥルーリは4番手、ライコネンは5番手、ブエミが6番手、ロズベルグが7番手、クビサが8番手と、雨の影響で通常とは違ったスターティンググリッドとなります。

一貴は9番手、可夢偉は11番手となかなかの好位置。
可夢偉は、始めての予選としては上手くまとめましたね。

今回のマクラーレンはコバライネンが17番、ハミルトンが18番と低迷。
残り2戦のフィジケラはスピンで最後尾スタートとなります。

Q1とQ2で強雨のために赤旗中断されるという、混乱と長い予選でした。
燃料搭載量の違いや路面コンディションの変化で、動きの激しい決勝が予想されます。
地元バリチェロがこのままチャンピオンシップに待ったをかけるのか、バトンやベッテルの巻き返しがなるのか。
抜けるサーキットなので、熱いチャンピオンシップバトルに期待しましょう。




さあ、いよいよ運命のブラジルグランプリの決勝が始まります。
現在は晴れているものの、重い雲も遠くに見えて、途中で雨の可能性もありそうです。
ハードタイヤでスタートするドライバーが多いようですが、ソフトタイヤスタートするドライバーもちらほら。

フォーメーションラップが終わり、いよいよスタート。
バリチェロはいいスタートを決め、KERS効果でライコネンがジャンプアップ。
3位に浮上ですが、ちょっと接触がありました。

ここでフェラーリとマクラーレンが接触、スピンしたコバライネンのマシンに、フィジケラが押し出される格好です。
そしてライコネンはフロントウイングが壊れています。
ウェーバーの過剰な幅寄せが原因といえそうです。

そしてトゥルーリとスーティルも接触、それにアロンソも巻き込まれました。
ライコネンはどんどん順位を下げています。

この連続した大混乱で、セーフティーカー導入。
トゥルーリはスーティルに駆け寄り、文句を言っているようです。
並んで入ったコーナーで、スーティルがトゥルーリのスペースを開けていなかった為に、トゥルーリがスピン。
スーティルの不注意といえそうで、この文句は仕方ないかもしれませんね。

ここでライコネンとコバライネンがピットイン。
フロントウイングを交換、給油とタイヤ交換も済ませてピットアウトします。
ここでコバライネン、給油が終わらないのにスタート。
ホースを引きずって、ライコネンのところで火が出てしまいました。
ライコネンは一旦スピードを落としますが、すぐに火が消えたので、そのままレース続行です。

コバライネンは一旦止まり、やさしいブラウンGPのクルーがホースを抜きます。
このコバライネンのアクシデントはロリポップマンのミスで、ライコネンに気を取られたのか、給油が終わる前にゴーサインを出してしまいました。
それにしても、まるで去年のマッサを再現したようなアクシデントでしたね。

ここで順位はトップがバリチェロ、以下、ウェーバー、ロズベルグ、クビサ、ブエミ、一貴、可夢偉、グロージャン、バトン、アルグエルスアリのトップテンに、ベッテル、ハイドフェルド、リウッツィ、フィジケラ、ハミルトン、ライコネン、コバライネンと続きます。

残り66周でセーフティーカーがいなくなり、リスタート。
クビサがロズベルグに仕掛け、上手く抜きます。

そして9位のバトン、8位のグロージャンに仕掛けます。
2度目の仕掛けで一旦抜きますが、グロージャンも巻き返しを図り、並びかけます。
しかし及ばす、バトンの勝ちです。

可夢偉が一貴に仕掛け、抜いたようです。
ベッテルがグロージャンを抜き、バトンに迫ります。
リスタートでも大きな順位変動、凄いバトルがいたるところで行われています。

さらにバトンが一貴に襲い掛かり、ブレーキングで簡単に抜いて7位浮上。
今日のバトンは素晴らしい走り、ここで決めたいという決意が見えます。
今度はハミルトンがKERSの効果でしょうか、加速でアルグエルスアリを抜きます。

グロージャンはハイドフェルドにも抜かれ、ちょっともたついた瞬間、ハミルトンにも抜かれてしまいます。
めまぐるしい展開で、順位がどんどん入れ替わります。

ここでベッテルが一貴に襲い掛かりますが、ここは危うく抑えます。
ベッテルは弾かれそうになるも、何とか持ち直しました。
焦るベッテルは、ちょっと無理に仕掛けすぎた印象ですが、大事には至らす。
燃料が重い一貴は、かなり厳しい状態ですね。

残り63周、バトンが可夢偉に迫りますが、上手に抑えています。
デビュー戦にしては、かなり冷静なドライビングで、結構実力があるのかもしれません。
ここでグロージャンは、コバライネンにも抜かれます。

残り58周でトップはバリチェロ、以下、ウェーバー、クビサ、ロズベルグ、ブエミ、可夢偉、バトン、一貴、ベッテル、ハイドフェルドのトップテンに、ハミルトン、コバライネン、グロージャン、ライコネン、アルグエルスアリ、フィジケラ、リウッツィと続きます。
チャンピオンの可能性がわずかに残るベッテルは、現状では絶望的な順位です。

ここでコバライネンに対して審議が行われているという表示。
先ほどのピットでのアクシデントの件です。

残り52周、もうすぐピットストップ予定のバリチェロは、ウェーバーと2.5秒差、かなり微妙です。
セーフティーカー導入で、ピットインの予定がずれてきています。
ここでハイドフェルドがピットイン、ソフトからハードタイヤに交換、7.8秒の給油でピットアウトします。

残り50周でバリチェロがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、ルーティンの給油でピットアウト。
ベッテルの直前でコースに復帰ですが、重いバリチェロをベッテルが抜きます。
ここでハイドフェルドがストップしています。

残り49周、ハミルトンがバリチェロに迫ります。
何とか抑えていますが、KERS相手なので、直線勝負となりそうです。

ここで可夢偉、一旦バトンに抜かれるも、立ち上がりが遅れたバトンを抜き返します。
冷静ですね、かなり見事。
そしてクビサがピットインを行い、ピットアウト。
バリチェロの前でコースに復帰します。

残り47周でロズベルグがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、8.7秒の給油でピットアウト。
ここでバトンがようやく可夢偉の前に出ました。
抜くのに時間がかかりましたが、今日のバトンは、いい走りしていますね。

ここで一貴も可夢偉に仕掛けます。
一旦は前に出るも、次のコーナーで並び、可夢偉が順位をキープです。
ペースを乱した一貴にベッテルが迫りますが、ここは何とか抑えます。

残り45周でウェーバーがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、8.3秒の給油でピットアウト。
お見事ウェーバーが、トップでコースに復帰です。

残り44周、ロズベルグがピットに入り、そのままガレージに頭から入ってリタイアです。
ここでベッテルが可夢偉に仕掛けますが、何とか抑えています。
無理に抑えているというより、綺麗に抑えているところが見事。

残り42周でバトンがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、7.5秒の給油でピットアウト。
ブエミの後ろ、10位でコースに復帰です。

残り41周で可夢偉がピットイン、ハードからハードタイヤに交換、7.5秒の給油でピットアウト。
ここで一貴がクラッシュ、リタイアです。
ピットから出てきた可夢偉に追突、コントロールを失って、タイヤバリヤに突っ込みました。
可夢偉と一貴が同時に同じ方向に針路変更して、スピードの差で追突してしまいました。
一貴は無事ですが、いいところを走っていただけに、もったいないですね。

残り38周、バトンがブエミをかわし、8位に浮上です。
かなりきわどい追い越しで、カウンターを当てながら立ち上がっていきました。
気迫が伝わるドライビングですね。

残り36周でトップはウェーバー、以下、ベッテル、クビサ、バリチェロ、ハミルトン、ライコネン、バトン、ブエミ、グロージャン、フィジケラのトップテンに、リウッツィ、可夢偉、コバライネン、アルグエルスアリと続きます。
現状で軽くて速いベッテルは、ピットインの周回に注目。
ワンストップだと面白いことになりそうです。

残り34周でベッテルがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、9.2秒でピットアウト。
2ストップで残りの周回を二つ割、いいコンディションのタイヤを使って、コース上でタイムを稼ぐことになります。
しかしバトンの後ろでコースに復帰、厳しい状況ですね。

残り30周、ベッテルが6位バトンに追いつきました。
しかしこのままでは、ベッテルのチャンピオンはありません。
残り29周でハミルトンがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、8.0秒でピットアウト。
9位でコースに復帰しますが、ピットロードでふらつくほど限界の速さでピットアウトしていきました。

残り28周でライコネンがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、8.0秒でピットアウト。
実質ワンストップ作戦となりますが、序盤のアクシデントが悔やまれます。

残り22周、ベッテルは未だバトンを抜けず、後は雨頼みでしょうか。
空はちょっと暗くなっているだけに、最後にドラマがあるかもしれません。

残り21周でバリチェロがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、6.3秒の給油でピットアウトです。
残り19周でウェーバーがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、8.0秒の給油でピットアウト。
ここまでの貯金を生かして、トップでコースに復帰です。

残り16周、バトンがいよいよピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、6.0秒の給油でピットアウトです。
コバライネンの後ろでコースに復帰、8位という微妙な位置です。

残り15周でベッテルがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、5.8秒の給油でピットアウト。
コバライネンの前、5位でコースに復帰です。
バトンは現在7位。
現状で終わればバトンのチャンピオン決定、バリチェロが順位を上げるか、バトンが順位を落とせば、決定は次回に持ち越しです。

残り12周でコバライネンがピットイン、ソフトからソフトタイヤに交換、6.0秒の給油でピットアウト。
ここでバトンが6位に浮上です。

残り11周でトップはウェーバー、以下、クビサ、バリチェロ、ハミルトン、ベッテル、バトン、ライコネン、ブエミ、コバライネン、フィジケラのトップテンに、可夢偉、リウッツィ、グロージャン、アルグエルスアリと続きます。

ここでハミルトンがバリチェロを抜きます。
バリチェロはタイヤが厳しいようで、チャンピオンが一気に遠のきます。
さらに接触があったのか、バリチェロのマシンから小さいパーツが落ちました。

そしてバリチェロはスローパンクチャー、確かにピットロードの走行音が変です。
バリチェロはタイヤ交換を行いピットアウト、8位まで順位を落としてしまいました。
こうなると、バトンのチャンピオン獲得はほぼ確実、あと怖いのはトラブルだけでしょう。

残り5周、バトンはマイペース走行に切り替えたようで、チェッカーを受けることに集中です。
ここで可夢偉が、ギリギリでフィジケラを抜きます。
フィジケラは、これだけ走ってもまだマシンに慣れませんね。

残り3周でトップはウェーバー、以下、クビサ、ハミルトン、ベッテル、バトン、ライコネン、ブエミ、バリチェロ、コバライネン、可夢偉のトップテンに、フィジケラ、リウッツィ、グロージャン、アルグエルスアリと続きます。

そしてウェーバーがファイナルラップに入ります。
バトンもファイナルラップに入り、あと一周に注目です。

マッサがチェッカーフラッグを振る中、ウェーバーがトップで通過、2位はクビサ、3位はハミルトン、4位はベッテルです。
そして5位にバトンが入り、ワールドチャンピオン確定、同時にブラウンGPのチャンピオンも確定です。


バトンは歓喜の歌を歌っています。
今回のバトンの走りは、チャンピオンにふさわしい走りだったといえるでしょう。
ブラウンGPともども、おめでとうですね。

決勝終了後、コバライネンに25秒加算のペナルティ、給油中のアクシデントの件です。

トヨタの可夢偉は9位と、ポイント獲得こそならなかったものの、かなり印象的な走りを見せてくれました。
対する一貴は、上手く行かないことで空回りが目立つシーズンとなってしまいました。

いよいよ次戦は最終戦で初開催のアブダビGPです。
チャンピオンのプレッシャーが抜け思い切りのいい走りや、さらに下位のドライバーにとっては就職活動のために必死に走ることが予想されます。
純粋にレースを楽しむグランプリとして、最終戦を楽しみに待ちましょう。



結果
ポールポジション  ルーベンス・バリチェロ

優勝  マーク・ウェーバー
2位  ロバート・クビサ
3位  ルイス・ハミルトン

ファーステストラップ  マーク・ウェーバー



第16戦レース結果

第17戦                                     第15戦

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