2008年 F1 TV観戦記 第5戦 トルコGP
 
 
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F1 2008年第5戦 トルコGPがいよいよはじまりました。
今回から、残念ながらスーパーアグリのF1撤退で参戦チームが10に減りました。

ポールポジションはフェラーリのマッサ、同一サーキット2連勝の勢いを保ったまま3連勝なるでしょうか。
2位はコバライネンで3位はハミルトン、さらに4位にライコネンとフェラーリとマクラーレンががっぷり四つです。
5位は好調クビサ、6位には前日のクラッシュを克服してウェーバーが入りました。

日本勢はトヨタのトゥルーリが8位ですが、グロックはミスで15位どまり。
ホンダのバリチェロとバトンは12位と13位で、最近の定位置です。
順位が安定しているのは、マシンバランスは良いのかも知れませんね。
F1で唯一の日本人ドライバーとなった一貴は、16位と いまひとつの予選でした。

予選でフェラーリに近づいてきたマクラーレンの速さはレースでも発揮されるでしょうか。
また、燃料を沢山積んでいることが予想されるクルサードや11位以下のドライバーが決勝で躍進できるでしょうか、決勝レースが楽しみです。



いよいよ第5戦トルコグランプリの決勝レースがはじまります。
今回のレースは、フェラーリの2台とバリチェロがソフトタイヤでスタートとする以外は、ほとんどがハードタイヤでスタートです。
ハードタイヤの方が感触がいいのでしょうか、各ドライバーのレースペースに注目です。

フォーメーションラップが終わって、いよいよレーススタート。
1番手スタートのマッサと3番手スタートのハミルトンのスタートが良く、2番手スタートのコバライネンと4番手スタートのライコネンが遅れました。
ライコネンはスタートは悪くなかったのですが、コバライネンに抑えられた影響で、クビサやアロンソにも抜かれてしまいました。

後方で接触、2台がコースアウトしています。
一貴とフィジケラが絡みました。
スタート直後の混雑した状況で、フィジケラがとまりきれず、そのまま一貴に乗り上げる形で接触。
ちょっとベテランらしくないアクシデントといえます。

どちらも大ダメージで、フィジケラはそのままリタイア。
一貴も走行はしていますが、リアがかなり壊れているのでリタイアでしょう。

セーフティーカーが入ります。
トップはマッサ、以下、ハミルトン、クビサ、コバライネン、アロンソ、ライコネン、ウェーバー、ハイドフェルド、ロズベルグ、クルサードのトップテンに、 トゥルーリ、バトン、バリチェロ、グロック、ブルデー、ピケ、ベッテル、スーティルと続きます。

3周目(残り55周)、ペースカーがいなくなり、レース再開です。
ここでコバライネンがピットインします。
タイヤトラブルでしょうか、タイヤ交換と軽い給油を行なってピットアウトします。
ここでライコネン、アロンソを難なくかわして4位に浮上です。

残り52周でマッサとハミルトンの差は1.5秒、クビサが4.4秒、ライコネンが5.5秒です。
マッサとハミルトンの速さが目立つ序盤戦です。

残り46周、ハミルトンがマッサの後、1秒程度に近づいてきました。
燃料が軽くなってきたようですね。
ここで最後尾だったコバライネンがスーティルをオーバーテイク、ようやく17位浮上です。
その前では、ピケとベッテル、新人同士の接近戦が続いています。

残り43周でアロンソがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、10.1秒と長めの給油でピットアウトします。
残り42周でハミルトンがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、6.4秒と短い給油でピットアウト。
これだと、ひょっとするとハミルトンは3ストップの可能性も高そうです。
しかし、それでもハードタイヤ選択、今回のソフトタイヤはマクラーレンには向かないのでしょう。

残り41周でマッサとクビサの差が7.1秒、かなり開きました。
ここでコバライネン、ベッテルをかわして16位浮上。
しかし、今ひとつペースが上がらないようで、下位のドライバーを抜くのにも苦労しています。

残り40周、ウェーバーがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、10.0秒の給油でピットアウトです。
残り39周でマッサがピットイン、ソフトからソフトタイヤに交換、8.2秒でピットアウト。
ハミルトンの前でコースに復帰、そのハミルトン、キリギリのラインでのドライビングでしたがマッサには及ばず。
さらにクビサもピットイン、ハードからハードタイヤに交換、8.7秒の給油でピットアウトします。
今回はフェラーリ以外、ハードタイヤをメインに選択しているようです。
フェラーリしかソフトタイヤを履きこなせないのでしょうか、それともハードタイヤの方が感触が良いのでしょうか。

残り37周でライコネンが遅めのピットイン、ソフトからソフトタイヤに交換、8.6秒でピットアウト。
クビサの前でコースに復帰、3位浮上ですが、トップのマッサはかなり先行しています。
そのマッサのうしろ1秒以内にハミルトンが迫ってきています。

残り36周での順位は、トップがマッサ、以下、ハミルトン、ライコネン、クビサ、ロズベルグ(0)、クルサード(0)、ハイドフェルド、アロンソ、ウェー バー、バトン(0)のトップテンに、バリチェロ(0)、グロック(0)、ブルデー(0)、ピケ(0)、コバライネン、ベッテル、トゥルーリ、スーティル (2)と続きます。
(1)の数字はピットインの回数で、記載ないドライバーは1回済みです。

残り35周、ハミルトンがマッサをパスしてトップに浮上。
マッサはハミルトンを抑えるラインをとっていたのですが、わずかな隙間にハミルトンが飛び込み、綺麗にパスしました。
燃料が軽いとはいえ、見事なオーバーテイクです。
抜いたハミルトンのペースが速く、マッサとの差がどんどん広がっていきます。

ここでブルデーがサンドトラップに突っ込んで止まっています。
エンジンは生きていますが、タイヤが空回り。
ブレーキングで挙動を乱し、そのままサンドトラップに突っ込んで、リタイアです。
ちょっとしたミスが命取りとなってしまいます。

残り32周、コバライネンがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、9.9秒と長めの給油でピットアウトします。
マクラーレンは、ソフトタイヤを出来るだけ短くする作戦のようです。
ここで、ウェーバー、バトン、バリチェロ、グロックが7位争いの接近戦です。
これは燃料が軽い3台が、燃料を積んだウェーバーに引っかかっている状態といえそうです。
残り31周で、その集団の中のバリチェロがピットインです。

残り27周、バトンとグロックが同時にピットイン、作業にミスは無く、そのままの順位でピットアウトです。
そして残り26周、ハミルトンがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、6.2秒と短い給油でピットアウト。
完全に3ストップです。
3位でコースに復帰したので、次のピットインまでコース上でどれだけタイムを稼げるかがトップを奪取する鍵になります。

残り25周での順位は、トップがマッサ、以下、ライコネン、ハミルトン(2)、クビサ、ハイドフェルド、アロンソ、ウェー バー、ロズベルグ、クルサード、トゥルーリのトップテンに、バトン、ピケ、グロック、コバライネン(2)、バリチェロ、スーティル (2)、ベッテル(3)と続きます。

ここでコバライネンがグロックに並びかけますが、ここはグロックが抑えます。
と思ったら、次のコーナーでグロック抑え切れず、コバライネンの勝ち。
と思ったら、グロックも抜き返そうとしますが、ここはコバライネンが抑えます。
その前ではピケがバトンをかわして11位浮上。
コバライネン、バトルでペースが落ちたバトンを簡単にパスして12位浮上。

残り18周、マッサがピットイン、ソフトからハードタイヤに交換、7.3秒の給油でピットアウトします。
クビサも続き、ハードからソフトタイヤに交換、7.4秒の給油でピットアウトです。
残り17周でアロンソもピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、7.5秒の給油でピットアウト。

残り15周でライコネンがピットイン、ソフトからハードタイヤに交換、7.1秒の給油でピットアウトです。
ロズベルグもピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、7.1秒の給油でピットアウトです。
ここで赤いサーモグラフィーの画像になりました。
エンジン廻りとタイヤの温度が高いことがはっきり分かります。
交換したタイヤは温度自体は交換前の走って暖まったタイヤ以上に暖かそうな色です。
タイヤが走ったラインも綺麗に温度が上がります。

ハミルトン、マッサに追いつく為に飛ばしています。
しかし残り13周、ハミルトンがピットイン。
ハードからソフトタイヤに交換、5.9秒の給油でピットアウトです。
ライコネンの前でコースに復帰しました。

残り10周でコバライネンがクルサードをかわし、ようやく10位に浮上です。
残り9周、コバライネン、今度はロズベルグに並びかけます。
数コーナー、ロズベルグががんばりますが、耐え切れず、コバライネンが9位に浮上。
しかしコバライネンには、ソフトタイヤをつかう為のピットストップが残っています。

残り8周、ライコネンがハミルトンの後、1秒以内まで迫っています。
残り7周でコバライネンがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、早い作業でピットアウトします。

残り4周、コバライネンがグロックをかわし、12位浮上。
今回のコバライネンは、順位を上げてもピットインで順位の低下が激しいので、なかなか上位に上がれません。
今年のマシンはタイム差が少なくなっているので、順位を上げにくい結果となってしまったようです。
ハミルトンとライコネンの接近戦は続いています。
ハードタイヤのライコネンがソフトタイヤのハミルトンに追いつけるという面白い状態といえます。
ひょっとしたら、フェラーリは他のチームのようにハードタイヤを中心に使った方が速かったのではないでしょうか。

残り3周でトップはマッサ、以下、ハミルトン、ライコネン、クビサ、ハイドフェルド、アロンソ、ウェーバー、ロズベルグ、クルサード、トゥルーリのトップ テンに、バトン、コバライネン、グロック、バリチェロ、ピケ、スーティル、ベッテルと続きます。

そのままファイナルラップに入ります。
マッサがトップでチェッカーを受けます。
その後でハミルトンとライコネンが、そのままの順位で続きます。
ちょっと遅れてクビサとハイドフェルドが続き、アロンソ、ウェーバー、ロズベルグまでが入賞です。


本当にマッサは、コース次第で成績が上下しますね。
このコース、3年連続のポールトゥウィンを記録しました。
苦手なコースが少なくなれば、チャンピオンシップも近づいてきそうなので、残りのレースが楽しみです。

今年のライコネンは、ベテランらしい安定感は感じるのですが、強烈な速さが弱まっているのが気になるところです。
とはいっても去年に続いて ここでのファーステストラップはライコネンが記録、うーん、よく分かりません。

それにしても今回のハミルトンは良い走りでしたね。
集中力の持続時間には若干課題が残っていそうですが、軽い燃料だったとはいえ、マッサのオーバーテイクは見事でした。

今回の日本勢は、最高がトゥルーリの10位と振るわず、一貴もスタート直後の接触でリタイアと、良いとこ無しでした。
F1最多出場回数の記録を更新したバリチェロも残念ながら14位フィニッシュ。
次回は、トゥルーリ得意のモナコなので、期待したいところです。

スーパーアグリのF1撤退は残念ですが、2年前と違って、参戦チームはシャーシーを自前で開発することが必要となったために、セカンドチームが不要になっ たという事情も影響が大きかったのではないでしょうか。
去年はプロドライブが参戦を見送ったように、セカンドチームのF1参戦は現状では不可能といえるようです。
こうなると、トロロッソの先行きにも不安が生じてきそうですね。

次戦は伝統のモナコグランプリです。
トルコでのマッサのように、アロンソがモナコ3連勝してしまうのか、他のドライバーが阻止できるのか、楽しみに待ちましょう。





結果
ポールポジション  フェリペ・マッサ

優勝  フェリペ・マッサ
2位  ルイス・ハミルトン
3位  キミ・ライコネン

ファーステストラップ  キミ・ライコネン

第5戦レース結果

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