2008年 F1 TV観戦記 第11戦 ハンガリーGP |
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F1 2008年第11戦 ハンガリーGPがはじまりました。 ちょっと速さを見せ始めたマクラーレンにフェラーリがついていけるのか、見逃せないレースが続いています。 今回のポールポジションはハミルトン、最近のマクラーレンの勢いそのまま、連続ポールポジションです。 2位にもコバライネンとマクラーレンが速さを見せ付けています。 対するフェラーリはマッサの3位がやっと、ライコネンに至っては6位に低迷とフェラーリ、ピンチです。 4位はクビサですが、チームメイトのハイドフェルドは16位と低迷。 今回は同じチームでの明暗が分かれています。 5位はグロックで、予選でもトゥルーリを超える速さを見せ始めました。 アロンソは7位と最近の定位置です。 日本勢はトゥルーリが9位と、トヨタはグロックと一緒にダブルポイントの獲得が期待されます。 ホンダのバトンは12位と、決勝ペースを考えると良い位置につけていますが、バリチェロは18位。 一貴も17位といまひとつの予選でした。 Q2までの予選やフリー走行のタイムを見ると、フェラーリとマクラーレンのタイム差は少ないようですが、予選ではちょっと差がつきました。 決勝でそのタイム差がどのように変化するのか、明日の本番レースに注目です。 いよいよ低速のハンガリーグランプリの決勝が始まります。 スタートはハードタイヤを選択したドライバーが多いようで、ソフトタイヤだと消耗が激しいのかもしれません。 フォーメーションラップが終わって、スタート。 マッサの飛び出しが抜群で、コバライネンをパス。 なんと、更にハミルトンに並びかけ、ブレーキングでタイヤスモークを上げながらオーバーテイク。 マッサらしくない(笑)素晴らしい会心のスタートで、トップに立ちます。 逆にライコネンはアロンソに抜かれています。 ここでトゥルーリがピケをパス、9位に復帰です。 オープニングラップはマッサがとり、以下、ハミルトン、コバライネン、グロック、クビサ、アロンソ、ライコネン、ウェーバー、トゥルーリ、ピケのトップテ ンに、クルサード、ハイドフェルド、バリチェロ、バトン、ベッテル、ブルデー、ロズベルグ、一貴、フィジケラ、スーティルと続きます。 ベッテルがスタート失敗、ハイドフェルドがスタート成功ですね。 中盤以降は数珠繋ぎの状態です。 残り61周で、マッサとハミルトンの差は2.2秒と接戦で、コバライネンが7.2秒とかなり遅れています。 グロックが10.3秒、クビサが14.4秒と、トヨタのグロックのペースは結構良いようです。 残り52周、マッサが先陣を切ってピットイン、ハードからハードタイヤに交換、8.2秒の給油でピットアウトします。 クビサも入り、ハードからハードタイヤに交換、9.5秒の給油でピットアウトします。 ウェーバーも入りました。 マッサはアロンソの前、空いたスペースでコースに復帰です。 残り51周でハミルトンもピットイン、ハードからハードタイヤに交換、9.4秒(ストップウォッチが止まるのが遅かったので実質9.0秒くらいでしょう か)の給油でピットアウト。 マッサやアロンソとライコネンの後でコースに復帰、目の前がフェラーリ ちょっと嫌な場所でしょう。 残り50周でグロックがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、給油作業に手間取り13.5秒の給油時間でピットアウト。 良いペースだっただけに、ちょっともったいないタイムロスです。 残り49周でコバライネンがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、9.9秒の給油でピットアウトします。 ここでライコネンが止まっているという情報ですが、普通に走っているようです。 間違いだったようですね。 残り48周でアロンソとライコネンが同時にピットイン。 共にハードからハードタイヤに交換です。 アロンソは8.7秒の給油でピットアウト、ライコネンが真後ろですが、さすがにここでは抜けませんでした。 残り47周でトゥルーリがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、8.8秒の給油でピットアウト。 こちらはミス無し、ライコネンの後ろでコースに復帰です。 ここでベッテルがリタイアしたようです。 その直前、ライコネンを変に押さえる動きをしたのは、ちょっといただけませんね。 残り38周、ブルデーがピットで泡まみれです。 そのままピットアウトしますが、給油中に火が出て、消火剤を吹きかけられたようです。 大事に至らず、良かったですね。 残り37周で、一貴がピットイン、ハードからソフトタイヤに交換したようで、ひょっとするとワンストップの可能性もあります。 バリチェロも同時にピットに入っていましたが、こちらも給油中の火災で、大きく遅れてピットアウトです。 一貴もちょっと炎が見えましたが、今回のレースは給油中の火が多いようです。 残り36周、マッサとハミルトンの差は4秒、微妙ですが、予選とは逆にマッサの方がペースが良いようです。 ここでのトップはマッサ、以下、ハミルトン、コバライネン、グロック、アロンソ、ライコネン、ピケ、トゥルーリ、クビサ、ウェーバーのトップテンに、ハイ ドフェルド、クルサード、バトン、一貴、フィジケラ、ロズベルグ、ブルデー、スーティル、バリチェロと続きます。 ハイドフェルドだけが まだピットに入っていないので、ワンストップでしょう。 今回はトヨタのペースがよく、BMWが今ひとつのペースとなっています。 残り34周、ここまでは、ピット作業以外は落ち着いたレース展開です。 抜きにくいサーキットなので、レースが淡々と進んでいます。 残り30周、ハミルトンがコースオフ。 左のフロントタイヤが変な回りかたです。 タイヤのパンクのようで、スロー走行になっています。 コバライネンが先に行きます。 ハミルトンがようやくピットまでたどり着き、ハードからソフトタイヤに交換、8.8秒の給油でピットアウトします。 タイヤに厳しいマクラーレンのマシンで、ソフトタイヤで30周、かなり微妙なタイミングかもしれません。 タイヤは完全にパンクで、空気が抜けています。 クルサードの直前、10位でコースに復帰です。 残り29周でハイドフェルドもピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、9.6秒の給油でピットアウトします。 完全なワンストップで、どこまで順位を上げることが出来るでしょうか。 残り26周、マッサがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、7.5秒の給油でピットアウトします。 コバライネンの後、2位でコースに復帰します。 残り23周、グロックがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、6.6秒の給油と今度は早い作業でピットアウトです。 グロックはピケの前でコースに復帰です。 残り22周でコバライネンがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、6.8秒の給油でピットアウトします。 ライコネンの後、グロックよりかなり前でコースに復帰です。 残り21周、ライコネンが軽くコースオフ、大きなタイムロスはなかったようですが、最近らしくない走りが続きます。 ヂフェンディングチャンピオンの焦りでしょうか。 残り20周でアロンソがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、7.2秒の給油でピットアウトします。 今回は目立たないクビサもピットに入っていました。 残り19周でライコネンがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換してピットアウトします。 アロンソよりかなり前でコースに復帰です。 一貴がフィジケラにオーバーテイクされるシーンが入ってきました。 ちょっと一貴がミスをした隙に並びかけられ、きわどいところで抜かれてしまいました。 接触がなかったのは幸いでしょう。 残り18周でトップはマッサ、以下、コバライネン、グロック、ピケ、トゥルーリ、ライコネン、アロンソ、ハミルトン、クルサード、クビサのトップテンに、 ウェーバー、ハイドフェルド、バトン、フィジケラ、ロズベルグ、一貴、バリチェロ、スーティル、ブルデーと続きます。 ピケとトゥルーリ、クルサードはまだワンストップで、ハイドフェルド以下のドライバーもほとんどワンストップです。 ここでバトンがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換して7.2秒の給油でピットアウトします。 残り17周でトゥルーリもピットイン、ハードからソフトタイヤに交換して5.9秒と早い給油でピットアウトします。 マシンの調子が良いときは、ピットクルーもよく働きますね。 残り16周でピケがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換して7.6秒の給油でピットアウトします。 コースに復帰でトゥルーリと並びます。 ちょっとピケがトゥルーリをコース外に押し出す形で、ピケがトゥルーリの前をキープです。 しかしピケはちょっと強引過ぎる感じもしましたから、ペナルティーの対象になるかもしれません。 残り10周、ライコネンが今までのペースが嘘のようなハイペースで、グロックとの差を縮めています。 ここでのトップはマッサ、以下、コバライネン、グロック、ライコネン、アロンソ、ハミルトン、ピケ、トゥルーリ、クビサ、ウェーバーのトップテンに、ハイ ドフェルド、クルサード、バトン、一貴、ロズベルグ、フィジケラ、スーティル、バリチェロ、ブルデーと続きます。 ここまで19台がコース上に残っています。 残り9周でスーティルがブレーキから黒煙を上げてコースオフ。 コースには復帰しますが、ブレーキにダメージがありそうです。 スーティルはピットまで戻って、そのままリタイアします。 残り6周、ライコネンがグロックの後1.6秒まで迫ります。 抜きにくいサーキットとはいえ、一つのミスが命取りとなる状態になってきました。 しかし、ライコネンのマシンは速いものの、マシンの挙動もギリギリのようで、ちょっと安定感がありません。 残り3周、何とマッサがエンジンブロー。 ホームストレートで止まってしまいました。 ここまでがあまりに見事な走りだっただけに、悔しすぎるトラブルです。 これでコバライネンがトップ、更にトヨタのグロックが2位です。 ライコネンはグロックとはちょっと離れました。 エンジンの負担を気にしたのでしょうか。 そして、ファイナルラップに入ります。 そのままコバライネンがチェッカーフラッグ、初優勝です。 そしてグロックが実力でフェラーリを押さえて2位表彰台です。 ライコネンは3位キープ、ハミルトンは5位とタイヤトラブルの被害を最小限にとどめました。 アロンソ4位でピケが6位と、ルノーがダブル入賞。 そしてトゥルーリ7位で、トヨタもダブル入賞です。 8位にはクビサが滑り込みました。 これでドライバーズチャンピオンシップでは、ハミルトンの首位は変わらず、ライコネンが2位に浮上で、失意のマッサは3位に転落。 しかしハミルトンとマッサの差が8ポイントなので、まだわかりません。 クビサも1ポイント獲得で、チャンピオンシップに踏みとどまっています。 そしてコンストラクターズチャンピオンシップではマクラーレンが2位に浮上。 フェラーリにも11ポイント差と接近して、2強の争いがチームでも行なわれそうです。 BMWが復活すれば、3強の争いにも発展するかもしれません。 そしてトヨタのグロックも初の表彰台。 ここに来てペースが良くなっているので、ルノーを抑えて4位を死守して欲しいところです。 それにしても、グロックは大きなクラッシュの次のレースで、見事な走りで表彰台ですから、相当芯が強そうです。 その上にトゥルーリを上回る速さを身につけてきましたから、今後にも大きな期待が持てそうです。 ホンダと一貴は今ひとつの結果でしたが、今年のレースは展開次第で表彰台も可能な面白いシーズンです。 今後も少ないチャンスをものにしたいところでしょう。 シーズンも後半戦に入り、フェラーリとマクラーレンの一騎打ちという印象が強くなってきました。 しかし、まだ大きく離されていないBMWを含めた三つ巴の展開も期待したいところです。 そして好調トヨタがこのまま調子を維持できるのか、次戦以降のレースにますます期待です。 結果 ポールポジション ルイス・ハミルトン 優勝 ヘイキ・コバライネン 2位 ティモ・グロック 3位 キミ・ライコネン ファーステストラップ キミ・ライコネン 第11戦レース結果 第12戦へ 第10戦へ ページトップへ |
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