2007年 F1 TV観戦記 第7戦 アメリカGP
 
 
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舞台を北米に移しての第2戦、アメリカグランプリがはじまりました。
タイヤの不安が無くなった今年、どのチームが上位に上がるか楽しみです。

ポールポジションは2戦連続のハミルトンで、2位アロンソとマクラーレンがフロントローを独占。
対するフェラーリはマッサが3位、ライコネンの4位とタイム的にもかなり接近した予選結果となりました。
フェラーリに続いて5位に入ったのがBMWのハイドフェルドです。

ここまでは最近の流れのままですが、若干混戦模様のタイム差といえそうで、タイヤのタレが決勝結果を左右しそうな感じです。
トップの5人は燃料搭載量も同じ位のようなので、ピット作戦での順位変動もありそうです。

日本勢はトヨタのトゥルーリの8位と入賞の期待が持てそうです。
好調スーパーアグリは、今回はデビッドソンがQ1突破したものの予選結果は16位、琢磨は18位と今回は定位置に戻ってしまいました。
ホンダは13位と15位と、ドライバーは入れ替わったものの前回と同じ予選順位となりました。

今回の予選はチームやマシンの総合力の順に並んだ感じです。
戦略やタイヤのロングラン性能で、誰が順位を上げてくるのか、決勝が楽しみです。


さあ、いよいよアメリカグランプリの決勝です。
決勝直前のレースでオイル漏れがあったようで、2番グリッド、アロンソの目の前に処理した後がはっきり見える状態でのスタートとなります。
これがスタートにどのような影響を与えるか、気になるところです。

フォーメーションラップが終わって、スタートです。
上位は順当にスタートを切ったものの、ライコネンがちょっと伸びが無く、2つ順位を落とします。
ハミルトンとアロンソはぎりぎりまで接近するも、ハミルトンが押さえ、トップを死守。
心配されたオイルの影響は、スタートではほとんど見られませんでした。

後で駿台のマシンがコースアウトしています。
混乱の中、ラルフがクルサードに突っ込む形でコースアウト、他にも接触が見られます。
ラルフがマシンを降りています。

オープニングラップはハミルトンがトップ、以下、アロンソ、マッサ、ハイドフェルド、コバライネン、ライコネン、トゥルーリ、フィジケラ、ウェーバー、ロ ズベルグのトップテンに、ベッテル、リウッツィ、ブルツ、スーティル、スピード、バトンと続いています。

クルサードがピットイン、先ほどの混乱でのダメージのようで、そのままリタイアです。
ここで、フィジケラが大きくコースオフ、なんとかコースに戻りましたが、最後尾になりました。
バリチェロもピットイン、フロントを壊しているようで、そのままリタイアです。
序盤は、前回カナダに続いて波乱の展開です。

3周終わっての順位は、トップのハミルトン、アロンソ、マッサ、ハイドフェルド、コバライネン、ライコネン、トゥルーリ、ウェーバー、ロズベルグ、ベッテ ルのトップテンに、リウッツィ、ブルツ、スーティル、スピード、琢磨、バトン、アルバース、デビッドソン、フィジケラと続いています。
好調の琢磨はバトンを抜いたようです。

タイムの伸びないライコネンは、ハードタイヤを履いてスタートしたようです。
ポイントで遅れをとているので、賭けに出たようです。
残り67周、ストレートエンドでブルツちょっとブレーキが間に合わず、軽くオーバーラン。
リウッツィにぶつからなかったのが幸いでした。

残り66周、タイムが上がってきたライコネンがコバライネンに迫ります。
抜けない状態で、トップとの差が徐々に広がっています。
ここで琢磨がスピードをかわし14位に浮上。

残り65周でフィジケラ、バトンを抜きにかかりますが、バトンも譲らず、サイドバイサイドでいくつかのコーナを駆け抜けていきます。
お互いを信頼している、見事なバトルです。
しかし、マシン性能に勝るフィジケラ、直線で軽々とバトンを抜いて順位を上げます。

残り62周、ブルツがストレートエンドで一旦リウッツィの前に出るも、抜き返されました。
このあたりはリウッツィを先頭に5台ほどが続いています。
ここで、琢磨に黄旗追い越し違反によるピットスルーのペナルティーが出ました。
イエローフラッグ中にバトンを抜いたことに対するペナルティーのようです。
せっかく好調だっただけに残念な違反です。

残り59周、琢磨がスピン、サンドトラップにつかまり、そのままリタイアです。
スーティルを抜く際にオーバーラン、グリーンを踏んでコントロールを失いました。
フィジケラと同じようなスピンですが、残念な結果です。

トゥルーリのラジオで、リアタイヤが滑りやすくなっていると訴えています。
エンジンの全開区間が長いだけに、リアタイアへの負担が大きいようですね。

残り55周、未だにライコネンはコバライネンに引っかかって、トップから大きく離れてしまいました。
ここで、直線部分のコース上にブルーフラッグが落ちています。
飛ばされたのか投げたのを取れなかったのか、オフィシャルのところからフラッグが落ちるシーンが映りました。
スピードがある場所だけに危険です。

残り52周、ハミルトンとマッサがピットイン、ハミルトンはソフト−ソフトで8.8秒、マッサはソフト−ソフトで8.7秒かかってピットアウトします。
ハイドフェルドも入り、こちらはソフト−ハードで7.7秒でピットアウト。
ハイドフェルドはピットイン前にスピンして順位を落としていたようで、10位でコースに復帰します。

そして残り51周、アロンソもピットイン、ソフト−ソフトで7.6秒と短めの給油でピットアウト。
ここではハミルトンを抜くことは出来ません。
しかし、ハミルトンよりアロンソの方が燃料が少ないようなので、次のピットでも抜けそうにありません。
アロンソが優勝するには、コース上でハミルトンを抜くしかなさそうです。

ハミルトンの前にコバライネンに引っかかっているライコネンが見えます。
ハミルトンのピットストップが済んで、このタイム差ですか大きな差になってしまいました。
アロンソは、一瞬トゥルーリに引っかかるものの、そこはマクラーレンのマシン、簡単に抜いてハミルトンを追走します。

残り49周でライコネンがピットイン、ハード−ソフトで7.8秒のストップでピットアウトします。
ここで、フィジケラがブルツに並びかけます。
軽く接触があったようですが、フィジケラの勝ち、12位まで上がってきました。
ここでのトップはまだピットに入っていないコバライネンです。

残り47周、バトンをスピードが抜こうとしますが、ここでは抜けません。
しかし、トロロッソに抜かれそうになるホンダのマシン、どうにもなりませんね。
コーナーではなんとか踏ん張れるものの、ストレートのスピードがまったくありません。

残り46周、コバライネンがピットイン、ソフト−ソフトで6.8秒と短い給油でピットアウト。
ほとんど3つ割りのピットストップとなりそうです。
ライコネンとハイドフェルドの後でコースに戻りましたので、ハイドフェルドに抜かれた形になります。

ここでの順位は、ハミルトン、アロンソ、トゥルーリ(0)、ウェーバー(0)、マッサ、ロズベルグ(0)、ライコネン、ハイドフェルド、コバライネン、 ベッテルのトップテンに、リウッツィ(0)、フィジケラ(0)、ブルツ(0)、スーティル(0)、バトン(0)、スピード(0)と続きます。
(0)は、まだピットインして無いドライバーです。

残り44周、フィジケラがようやくリウッツィをかわして11位に浮上。
これまで抑えられていただけに、これからの走りに期待ですね。
ここでハミルトンの真後ろにアロンソが近づいてきました。
燃料が軽そうなアロンソの方がラップタイムが良いようです。

残り43周、ウェーバーがピットイン、ソフト−ソフトで7.8秒の給油でピットアウト。
こちらは変則気味で、ハードタイヤで走る時間を短くする作戦のようです。
残り41周、トゥルーリがピットイン、ソフト−ソフトでピットアウト。
こちらも変則2ストップのようです。

残り39周、接近しているハミルトンとアロンソの前に周回遅れの集団が見えてきました。
ハミルトンとしては気を使う状態でしょう。
盛んにブルーフラッグが振られています。
このあたりはさすがにアメリカ、オフィシャルもレース慣れしています。

ハミルトンがようやく集団の先頭リウッツィの後ろにつきますが、なかなか抜かせてもらえません。
その隙にアロンソが大接近。
リウッツィはピットインしましたが、直後のストレートでアロンソがハミルトンに並びかけます。
ハミルトン、冷静にイン側をきっちり抑えてアロンソを抜かせません。
ほとんどベテランと言う感じの見事なライン取りでアロンソを抑えました。

次の周、アロンソはホームスタンドのチーム側を走り、何かアピールしているようです。
ここまでではハミルトンの走りには、変なブロックは見られていません。
これはアロンソ、ディフェンディングチャンピオンとしてはやるべき態度ではありませんね。

残り33周でロズベルグがようやく最初のピットイン。
ソフトタイヤの白線がほとんど見えなくなった状態で入ってきました。
ハードタイヤに履き替えて、あっ、給油のホースが抜けない。
数秒ロスして、13.1秒でピットアウトです。

残り31周でトップのハミルトンとアロンソは0.6秒の僅差、マッサは12.1秒遅れ、ライコネンは16.9秒、ハイドフェルドは20.5秒、コバライネ ンは21.4秒、トゥルーリは38.4秒、ウェーバーが41.4秒差です。
一時、マッサに大きく遅れていたライコネンはかなり差を縮めてきました。
ソフトタイヤでのラップタイムはライコネンが良いようで、序盤のコバライネンに抑えられていた時間が大きな損失だったようです。
この後挽回できるでしょうか。
マッサ、周回遅れを抜く際に、ちょっと躊躇しました。
相変わらずマッサは抜くのが苦手のようですねえ。

残り27周、ハミルトンとアロンソとの差が2.6秒と少し開きました。
直前に若干ミスをしたようです。
去年のミハエルの下でのチャンピオン争いとは違って、トップに立ってハミルトンの挑戦を受ける形での今年のアロンソはミスが目立ちます。
今年のドライバー唯一のチャンピオン経験者として、重圧を感じているのかもしれませんね。

残り26周、コバライネンが少し早めのピットイン、ソフト−ハードで8.1秒でピットアウト。
若干ハードタイヤでの走行を長くした3つ割りと言えそうです。
続いてハイドフェルドもピットイン、ソフト−ハードで6.9秒でピットアウトです。

残り23周、アロンソがピットイン、ソフト−ハードで6.5秒でピットアウトです。
ハミルトンのピットインが気になります。
そして、ハミルトンがタイヤスモークを上げてピットに入ってきます。
さすがに接近しているので、気合が感じられます。
ソフト−ハードで7.1秒でピットアウト。
アロンソの前でコースに戻りましたが、相変わらずの接近戦です。

残り22周でマッサがピットイン、ソフト−ハードで7.1秒でピットアウト。
こちらは後ろのライコネンとの争いでしたが、マッサが前でコースに戻りました。

残り19周、ソフトタイヤのライコネンがハードタイヤのマッサに迫ります。
ライコネンの方がペースは速いようですが、抜けるほどの大きな差は、まだ感じられません。
毎周0.2秒以下の差ですから、抜くには厳しいタイム差といえます。

残り16周でハイドフェルドがスローダウン、ギアのトラブルでリタイアです。
残り15周での順位は、ハミルトン、アロンソ、マッサ、ライコネン、ウェーバー(1)、コバライネン、ロズベルグ(1)、トゥルーリ、ベッテル、フィジケ ラ(1)のトップテンに、ブルツ(1)、バトン(1)、デビッドソン、スピード(1)、リウッツィ(1)、スーティル、アルバース(1)と続きます。
(1)はワンストップのドライバーです。

残り14周、ウェーバーが遅いピットイン、ソフト−ハードで7ピットアウトします。
やはりハードを短く使う作戦でした。

残り13周、ウェーバーがトゥルーリに仕掛けますが、トゥルーリは なんとか堪えています。
そして次の周回、ストレートエンドでトゥルーリに並びかけるも、ウェーバーがブレーキミス(ライン取りのミス?)。
軽く接触して、ウェーバーがコーナーをショートカット。
ウェーバーが前に出てしまったので、一旦トゥルーリを先に行かせます。
ここから再度のバトルとなります。

残り8周、マッサちょっとミス、ライコネンが真後ろに迫りますが抜けません。
ライコネン、マッサのスリップストリームに入ろうとしますが、今ひとつ伸びが足りません。
ストレートはマッサの方が伸びるセッティングなのかもしれません。

残り5周、6位走行中のロズベルグがエンジンブロー、後から火が出ています。
ワンストップ作戦がピッタリはまっていただけに悔しそうです。

残り4周、トップはハミルトン、以下、アロンソ、マッサ、ライコネン、コバライネン、トゥルーリ、ウェーバー、ベッテルのトップ8です。
しかし、マクラーレンとフェラーリのチームメイトバトルは落ち着いたようです。
残り2周でリウッツィがピットインして、そのままリタイアです。

そしてファイナルラップに入ります。
ライコネンはちょっとミスして、タイヤスモークを上げています。
そしてそのままハミルトンが2連勝。
今回はアロンソを完璧に抑えての優勝ですから大したものです。
以下の順位もそのままチェッカーフラッグです。

先に帰ってきたアロンソは、一時憮然とした表情でしたが、表彰台ではなんとか体裁を繕っています。
対するハミルトンは喜びを素直に表して、カメラにキス。
フェラーリのマッサもなんとか表彰台確保で、面目を保った感じです。

それにしてもマクラーレンの、特にハミルトンの強さが目立った北米2連戦でした。
対するフェラーリは、なんとか被害を最小限に抑えたと言う感じですが、チャンピオンシップでは差が広がってしまいました。

今回はワンストップ作戦や、ライコネンが取った初めのハードタイヤ装着など、これまでとは違った戦略が多く見られました。
今後は、抜きやすいサーキットでの多彩な戦略が楽しめそうな予感を感じるレースともなりましたね。
日本勢ではトヨタのトゥルーリが6位入賞で久しぶりのポイント獲得です。
スーパアグリの琢磨は、ペナルティ未消化のため、次戦ではグリッド10位降格のペナルティとなりそうです。
調子は良いだけに、流れが悪くならないことを祈りましょう。
ホンダは...そろそろ良いことを書きたいものです。

次戦はヨーロッパに戻ってのレースとなります。
このままマクラーレンが独走するのか、フェラーリが巻き返しを図れるのか、楽しみに待ちましょう。





結果
ポールポジション  ルイス・ハミルトン

優勝  ルイス・ハミルトン
2位  フェルナンド・アロンソ
3位  フェリペ・マッサ

ファーステストラップ  キミ・ライコネン

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