2007年 F1 TV観戦記 第8戦 フランスGP
 
 
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北米ラウンドが終わり、ヨーロッパに戻ってフランス グランプリがはじまりました。

ポールはマッサで、フェラーリが久しぶりにトップでした。
2位ハミルトン、3位ライコネンと、フェラーリ対マクラーレンの体制は変わらず。
アロンソはマシントラブルの為10位で、エンジン交換になってしまうと20位スタートの可能性もあります。

4位クビサ、5位フィジケラ、6位コバライネン、7位ハイドフェルドとBMWとルノーも接戦となっています。

トヨタのトゥルーリは8位、ラルフは11位と若干の上向き傾向です。
ホンダも12位バトンと13位バリチェロで、改良パーツが効果を上げているようです。
逆にスーパーアグリは19位と20位と下位に沈みました。

北米ラウンドまでのシーズンの流れが、ヨーロッパに戻って少し変わったような感じです。
決勝でも、この変化が結果に表れるのか、楽しみです。


いよいよ、フランスグランプリのスタートです。
フォーメーションラップでスーティルがスタートできません。
ピットに戻され、ピットスタートになります。

今回トップグループはハードタイヤを履いてのスタートです。
ソフトタイヤは耐久性に問題があるのでしょうか。
ソフトタイヤでスタートのアロンソのタイムが気になるところです、

さあ、スタート。
ライコネンが良いスタートでハミルトンをパス、2位に浮上します。

そして、後方で接触がありました。
コバライネンがスピンしています。
なんとか動き出しましたが、ダメージが心配です。

コバライネンはトゥルーリに追突されました。
集団でマシンがコーナーに入っていったので、逃げ場がなかった為の接触です。
コバライネンはピット作業を行ってコースに戻りました。
デビッドソンはリウッツィに軽く追突、姿勢が乱れたリウッツィと絡んでしまいました。
デビッドソンとリウッツィもリタイアです。

スタートで8位に上がったアロンソが7位のロズベルグに迫ります。
マシンの性能的には差があるだけに、ロズベルグがどこまで押さえきるのか見物ですね。

オープニングラップはマッサがトップ、ライコネン、ハミルトン、クビサ、フィジケラ、ハイドフェルド、ロズベルグ、アロンソ、バトン、バリチェロのトップ テンに、ラルフ、ウェーバー、クルサード、スピード、ブルツ、琢磨、アルバース、スーティル、コバライネンと続きます。

アロンソ、早くもロズベルグをかわして7位に浮上。
このペースだと、意外に早く上位に上がりそうです。

5周目アロンソ、次はハイドフェルドの真後ろにつき、隙をうかがっています。
ソフトタイヤの効果もあってか、かなり速いペースです。
一瞬、ハイドフェルドの前に出ますが、止まりきれずに膨らみます。
その間にハイドフェルドが順位を回復。
ちょっとアロンソらしくないアタックでした。

8週経過で、マッサとライコネンの差は3.4秒、ハミルトンが4.8秒、クビサが10.4秒、フィジケラが12.6秒、ハイドフェルドが16.8秒、アロ ンソが17.4秒、ロズベルグが18.8秒の差です。
マッサとライコネンの差がちょっと開いて、クビサ、フィジケラがかなり遅れ、さらにその後でハイドフェルドとアロンソがバトルしています。

アロンソの前のハイドフェルドはアンダーステアがきついのか、各コーナーで若干膨らんでコーナーリングしていきます。
残り56周、バリチェロの後のラルフが、隙をうかがっていますがなかなか抜けないようです。
その後に数台マシンが数珠繋ぎ状態です。

残り54周でハミルトンがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、7.4秒の作業でピットアウトします。
軽いハミルトンがライコネンにも追いつかず、今回のマクラーレンは若干フェラーリに負けているようです。
続いて同じ周回でアロンソもピットイン、ソフトからハードタイヤに交換、7.9秒でピットアウトします。

ハミルトンはロズベルグの後ろでコースに戻りました。
ここで抑えられてしまうとフェラーリに追いつくのが難しくなります。

残り51周、マッサがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、8.4秒でピットアウトです。
続いてフィジケラもピットインです。
琢磨もマッサの直前にピットインしていました。

残り50周でロズベルグがピットイン、ハードからハードタイヤキ交換、8.5秒でピットアウトします。
残り49周、アロンソがフィジケラに仕掛け、わずかに前に出ますが、フィジケラが意地でインを押さえ抜き返します。

残り48周、ライコネンがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、8.0秒でピットアウト。
マッサが先に行き、順位の逆転はならず。
ハイドフェルドもピットイン、ハードからハードタイヤに交換、8.2秒でピットアウト。
今回はハードタイヤの使用がメインとなっています。
アロンソ、今度はコーナーの立ち上がりでフィジケラに並びかけ、そのまま抜いていきました。
完全にマシンの差で抜かれた感じです。

残り47周、トップはマッサ、続いてライコネン、ハミルトン、クビサ、バトン、ハイドフェルド、アロンソ、フィジケラ、ロズベルグ、バリチェロのトップテ ンに、ラルフ、ウェーバー、クルサード、ブルツ、スピード、スーティル、アルバース、コバライネン、琢磨と続きます。
上位のバトンはまだピットに入っていません。バリチェロ以下のドライバーもアクシデントのコバライネンとルーティン作業の琢磨以外はピットに入っていませ ん。
予選11位以下は重めに燃料を積んでスタートするのが定石になっています。

残り42周、ハイドフェルドとアロンソのバトルが続いています。
ストレートエンドで並びかけようとしますが、止まり切れずというシーンが続きます。
ここでマッサとライコネンのタイム差は2.0秒、ハミルトンが10.8秒、クビサが25.7秒、バトンが28.1秒、ハイドフェルドが33.5秒、アロン ソが34.1秒、フィジケラが38.7秒差です。
フェラーリの2台が独走状態で、ハミルトンがちょっと遅れての単独走行となっています。

残り41周、アルバースが何かを引っ掛けた状態で止まっています。
なんと、ピットインして出る際に、給油ホースを挿したままスタート、ホースを引きちぎってしまったようです。
ピットクルーに怪我がなければ良いのですが。

残り39周、アロンソが再びハイドフェルドに並びかけますが、またまたオーバーラン。
ちょっとチャンピオンらしくないアタックが続いてます。

残り38周でようやくバトンがピットイン、ハードタイヤをはいていたので、変則の2ストップです。
ソフトタイヤの使用を短くする作戦のようですね。
今回のソフトタイヤは嫌われています。

残り37周、アロンソ、危険な高速シケインでハイドフェルトを強引にコースjから押し出す形でパス。
相手をコース外に押し出さない限り 抜けないシケインでの仕掛けですから、ちょっと強引過ぎでしょう。
今回のアロンソは、チャンピオンの走りではないですね。

残り35周、周回遅れが出てきて、周回遅れを抜くのが苦手なマッサとライコネンの差が縮まりました。
次のピットストップが見所になりそうです。
残り33周でハミルトンが早くもピットイン、ハードからハードタイヤに交換なので3ストップです。
6.3秒という早い作業でピットアウトします。

コースに戻ったハミルトン、クビサに接近、あっという間に見事にかわして3位を取り戻しました。
アウトラップでの、あまりに見事なオーバーテイクです。
特にアロンソのオーバーテイクと比べると勢いの違いが明確、ほんとに恐ろしい新人です。
アロンソもピットインしたようですが、こちらも3ストップのようです。

残り27周、マッサがピットイン、ハードからソフトタイヤに換えて、9.0秒でピットアウトです。
ソフトタイヤで27周走るようなので、ソフトタイヤの磨耗自体には問題はない様ですね。
数周後のグレイニング(タイヤのささくれ現象)によるタイムロスを嫌ってハードタイヤを多用しているチームが多いのかもしれません。
ライコネンはここで飛ばしているようです。
マッサがピtットインする前の2秒差を稼ぎ出せるか、次のピットインに注目です。

残り25周でクビサがピットイン、ハードからソフトタイヤに換えて、7.8秒でピットアウトです。
残り24周、いよいよライコネンがピットイン、ハードからソフトタイヤに換えて、7.8秒でピットアウト。
残り周回数の関係もあってか、ピット作業でもマッサより1.2秒稼ぎました。
コースに戻ってライコネンがトップに立ちます。
マッサとの差は1.5秒、ピット作業の時間差を引いても、コース上のタイム差で抜いたことになります。

残り21周、燃料の軽いハミルトンがマッサに対して1周1秒近くタイムを短縮しています。
ここでフィジケラがピットイン、ハードからソフトタイヤに換えて、6.6秒でピットアウトします。
続いてバトンもピットイン、ハードからソフトタイヤに換えて、7.5秒でピットアウトします。
この変則のタイミングは1回目のピットストップで混戦に巻き込まれない為だったのでしょうか。
単純なラップタイムの為には疑問が残る作戦でもあります。

残り19周、ハミルトンが最後のピットイン、ハードからソフトタイヤに換えて、6.5秒でピットアウトします。
しかし、ハミルトンは3ストップなら、ソフトタイヤを3回使っても良かったのではないでしょうか。
このあたり、マクラーレンの戦略の不思議さ?は相変わらずのようですね。
ブルツもピットに入って、9.4秒でピットアウト、ちょっと手間取ったようです。

残り13周、アロンソが再びフィジケラの後に追いつきました。
再三並びかけますが、そこはソフトタイヤのフィジケラ、前回の様には抜かせないという意地も見えます。
残り11周での順位は、トップのライコネンに続いて、マッサ、ハミルトン、クビサ、ハイドフェルド、フィジケラ、アロンソ、バトン、ロズベルグ、ラルフの トップテンに、バリチェロ、ウェーバー、クルサード、ブルツ、コバライネン、琢磨、スーティルと続きます。

残り5周、フィジケラとアロンソのバトルは一段落、ソフトタイヤのフィジケラはハードタイヤのアロンソより落ち着いて周回しているようです。

そしてファイナルラップ、ライコネンとマッサはランデブー走行のような状態です。
そのままゴール、意外なことに今年初のフェラーリの1、2フィニッシュ。
続いてハミルトンが3位フィニッシュ、連続表彰台記録を8回に伸ばしました。

表彰台では、ライコネン、やはり初めに飲みますね。
あまり嬉しそうに見えないところがチームのためには良くないところかもしれません。

ヨーロッパに戻ってフェラーリが復活、マクラーレンは不運と戦略の悪さもあって本来の力を発揮できなかったようにも感じます。
また、マクラーレンのマシンはタイヤの好き嫌いが激しいようなので、今後のレースでは、タイヤとコースによってマクラーレンとフェラーリが浮き沈みを繰り 返しそうな感じですね。

日本勢では、ホンダがようやく今期初ポイント、マシンの改良がなんとか上手くいったようで、次戦以降もポイントの可能性はありそうです。
対するトヨタはトゥルーリの不運もあってポイントならず、予選順位は悪くないので後は結果が欲しいところでしょうか。
スーパーアグリは不運もあって、定位置に戻ってしまいました。
しかし、今年の日本勢はポイントぎりぎりを争っているので、一つのチームがポイントを取ると他のチームが沈んでしまいます。
もう少し上の順位を争ってほしいものですね。

いずれにしてもマクラーレンとフェラーリを中心にしてシーズンが進んでいく流れは変わらないようです。
ハミルトンの勢いがいつまで続くのか、フェラーリの逆襲は本物か、次戦以降も目が離せないレースが続きそうです。



結果
ポールポジション  フェリペ・マッサ

優勝  キミ・ライコネン
2位  フェリペ・マッサ
3位  ルイス・ハミルトン

ファーステストラップ  フェリペ・マッサ

第8戦レース結果


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