2008年 F1 TV観戦記 第2戦 マレーシアGP |
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F1 2008年第2戦マレーシアGPがいよいよはじまりました。 予選途中での雨が予想されていましたが、なんとかドライで予選終了となりました。 波乱の開幕戦から連戦での開催ですが、今回は開幕前のテストに近い順位となりました。 ポールポジションはマッサです。 2位にライコネンが入り、フェラーリがワンツーと、開幕戦の雪辱を果たした形です。 3位がコバライネンで4位がハミルトンと、マクラーレンは今ひとつの上に、進路妨害で共に5グリット降格。 5位トゥルーリとのタイム差も少なく、マクラーレンは ひょっとするとセカンドグループに飲み込まれる可能性もありそうです。 6位クビサに7位ハイドフェルドとBMWは堅実な順位です。 アロンソは9位と、ルノーのマシンの限界を感じる順位にとどまりました。 日本勢はトヨタのグロックも10位と二人とも良い位置につけています。 ホンダは11位バトンに14位バリチェロと、ポイント獲得の期待もありそうです。 ウィリアムズの一貴は18位、さらに開幕戦でのペナルティーによる10グリッド降格で最後尾スタート。 ロズベルグも16位なので、このサーキットにはウィリアムズのマシンが合わないのかもしれません。 スーパーアグリの琢磨は20位、なんとかスーティルを抑えましたが、マシンの性能を考えるとレースでは厳しそうです。 トヨタの表彰台獲得とホンダのポイント獲得、スーパーアグリの完走に期待しましょう。 いよいよ第2戦マレーシアグランプリの決勝レースがはじまります。 今回はスタートのタイヤがソフトとハードに分かれました。 フェラーリ2台とクビサはハードですが、トゥルーリやハイドフェルドはソフトです。 フォーメーションラップが終わり、レースがスタート。 ライコネンとマッサが並んでファーストコーナーに入りますが、マッサがトップをキープ。 フェラーリの2台は見事なスタートでした。 トゥルーリがファーストコーナーでちょっと膨らみ、ハイドフェルドもちょっとブレーキ。 その隙にクビサがポジションアップ。 後方で1台がコースオフ。 ブルデーがコースオフ、サンドトラップで止まって、そのままリタイアです。 序盤はあちこちでポジション争いが展開されています。 ここで、ロズベルグのフロントウイングがなくなっています。 接触があったようです。 オープニングラップはマッサがトップ、以下、ライコネン、クビサ、ウェーバー、ハミルトン、トゥルーリ、コバライネン、クルサードのトップ8です。 一貴はスタートでジャンプアップし、17位を走行しています。 グロックがスロー走行しています。 ピットに戻り、そのままリタイアとなりました。 グロックはロズベルグと絡んだようで、そのロズベルグがピットイン、ノーズ交換してコースに戻ります。 コーナーで若干膨らんだグロックが不用意に戻ろうとして、ロズベルグに接触という状態でした。 2周終わってマッサがトップ、以下、ライコネン、クビサ、ウェーバー、ハミルトン、トゥルーリ、コバライネン、クルサード、アロンソ、ハイドフェルドのトップ10に、バトン、ピケ、ベッテル、スーティル、バリチェロ、一貴、フィジケラ、琢磨、デビッドソン、ロズベルグと続きます。 残り53周、クルサードにアロンソが迫ります。 バトルでペースが落ちた隙に、その後に迫っていたハイドフェルドが、2台まとめてオーバーテイク。 その後方で、アロンソが幅寄せしつつ、なんとかクルサードをオーバーテイクします。 序盤から熱い接近戦です。 残り51周で、一貴がスーティルに迫ります。 さらに、バトンの後にピケが迫るという状態で、いたるところで接近戦となっています。 ここでスーティルがコースオフ。 トラブルでしょうか、そのままリタイアです。 残り49周、一貴がベッテルを、ストレートエンドで綺麗にオーバーテイク。 なかなか魅せる走りをしてくれますね。 既にフェラーリの2台は独走状態です。 ライコネンがファーステストラップを記録して、マッサとの差を縮めているようです。 残り45周で、ソフトタイヤのハミルトン、ウェーバーの後ろで走っていますが、ほとんど同じペース。 開幕戦のような速さが見られません。 ここで、一貴がピケの後ろに迫ります。 父親同士が同じチームだったこともある、2世ドライバー対決は、どちらが強いでしょうか。 残り40周でウェーバーが早めのピットイン。 ハードからハードタイヤに交換、9.8秒でピットアウトします。 一貴もピットイン、予選以上の速さは燃料が軽い為だったのかもしれません。 そしてフェラーリも準備しています。 残り39周でマッサがピットに入り、ハードからハードタイヤに交換、8.5秒でピットアウトします。 そしてハイドフェルドとトゥルーリもピットイン。 ハイドフェルドが8.6秒、トゥルーリが9.2秒でピットアウトです。 ここでライコネンがファーステストラップ連発。 そしてピットに入ります。 ハードからハードタイヤに交換、7.9秒でピットアウト。 コースに復帰で、ライコネンがマッサの前に出ました。 残り37周でハミルトンがピットイン、ソフトからソフトタイヤに交換、右フロントタイヤ交換に手間取り、19.9秒かかって ようやくピットアウトです。 大きく順位を落としました。 続いてコバライネンもピットイン、こちらはソフトからハードタイヤに交換、長めの給油 10.2秒でピットアウトします。 残り35周でクビサがピットイン。 ハードからハードタイヤに交換、8秒でピットアウトして、3位でコースに復帰です。 残り29周、ライコネンとマッサの差が4.3秒まで開きました。 個々での順位は、トップがライコネン、以下、マッサ、クビサ、コバライネン、トゥルーリ、ウェーバー、ハミルトン、ハイドフェルド、アロンソ、クルサードのトップテンに、バトン、ピケ、一貴、ベッテル、バリチェロ、フィジケラ、ロズベルグ、琢磨、デビッドソンと続きます。 残り28周、琢磨がちょっとミス、ラインを外してコースアウトしましたが大事に至らず、なんとかレースに復帰しました。 そしてハミルトンもウェーバーの後ろでふらついています。 ハミルトンはリアタイヤが厳しい状態かもしれません。 残り27周、ロズベルグがフィジケラの後ろに迫っています。 しかしそのままピットイン、直前に一貴がピットに入っていましたから、きわどいタイミングです。 ソフトからハードタイヤに交換、交換終えた一貴のタイヤが邪魔したか、作業に少し手間取って12.0秒でピットアウトです。 ここでマッサがスピン。 グラベルにつかまり、止まってしまいました。 そのままリタイアですが、なんとも もったいないミスです。 路面のうねりに足をとられた形ですが、2位で無理するような状態ではないところでのミスとは、気が抜けたのでしょうか。 トゥルーリがコバライネンに迫っています。 抜ける状態ではありませんが、マクラーレンに迫っているトヨタのマシンは、このコースにぴったり合っているようです。 残り20周、ピケがバトンの後ろに迫っています。 抜けるほどの勢いはありませんが、ピケのラップタイムペースがアロンソのペースに近づいているところにようやく慣れてきた感じも受けます。 ここでの順位は、トップがライコネン、以下、クビサ、コバライネン、トゥルーリ、ウェーバー、ハミルトン、ハイドフェルド、アロンソ、クルサード、バトンのトップテンに、ピケ、ベッテル、バリチェロ、フィジケラ、一貴、デビッドソン、ロズベルグ、琢磨と続きます。 残り18周でライコネンがピットイン。 ハードからソフトタイヤに交換、8.5秒でピットアウトです。 ハミルトンはウェーバーの後ろに迫っています。 しかし、近づきはするものの、抜けるほどの勢いはないようです。 残り16周でトゥルーリがピットイン。 あっと、ここでベッテルが白煙を上げています。 リプレイでは、排気口廻りに火も見えます。 そのままコースオフして、リタイアです。 残り15周で、ハイドフェルドとアロンソがピットイン。 ハイドフェルドは、ハードからソフトタイヤに交換、6.7秒と速いタイムでピットアウトします。 残り13周でクビサがピットイン。 ハードからソフトタイヤに交換、6.5秒でピットアウトです。 残り12周でハミルトンがピットイン、ソフトからハードタイヤに交換、8.9秒と若干手間取りピットアウト。 しかし、ハイドフェルドの前でコースに復帰しました。 そして残り11周でコバライネンがようやくピットイン、ハードからソフトタイヤに交換し、7.2秒でピットアウト。 コバライネンは、トゥルーリの前でコースに復帰です。 残り10周でのトップ8は、ライコネン、クビサ、コバライネン、トゥルーリ、ハミルトン、ハイドフェルド、ウェーバー、アロンソです。(全員2ストップ済み) ここでバリチェロにピットスルーのペナルティー。 ピットレーンでのスピードオーバーが原因です。 前戦から連続ペナルティーは、ちょっといただけません。 残り8周、ここに来てハードタイヤのハミルトンがペースアップ。 トゥルーリとの差を縮めています。 ハミルトンはハードタイヤでペースが良く、2回のソフトタイヤ選択は失敗とも言えそうです。 残り7周、アロンソがウェーバーの後ろに迫っています。 そのままのペースでは抜けそうにないのですが、ひとつのミスが命取りとなりそうです。 ここでの順位は、トップがライコネン、以下、クビサ、コバライネン、トゥルーリ、ハミルトン、ハイドフェルド、ウェーバー、アロンソ、クルサード、バトンのトップテンに、ピケ、フィジケラ、バリチェロ、ロズベルグ、デビッドソン、琢磨、一貴と続きます。 残り3周、トゥルーリとハミルトンの差が1秒台まで縮まりました。 このコースコンディションでは、マクラーレンのマシンはハードタイヤ向き、トヨタのマシンはソフトタイヤ向きといえます。 ファイナルラップでの攻防が期待できそうです。 そしてファイナルラップ。 トゥルーリとハミルトンの差が1秒を切り、いよいよ接近して来ました。 ここでバトンがコースオフ、なんとかコースには復帰したようです。 そしてライコネンがトップチェッカー、今期初優勝です。 クビサ、コバライネンと続き、トゥルーリが4位を死守。 ハミルトンは5位でした。 今回はライコネンのレースでした。 マッサのミスが無ければフェラーリの圧勝のはずでしたが、トラブルは解消したようなので、次戦からも楽しみです。 対するマクラーレンは、予選のペナルティーが響き、コバライネンの3位が精一杯でした。 開幕戦と正反対の展開で、フェラーリとマクラーレンの力の差は分からない状態といえそうです。 それ以上に、BMWやトヨタ、レッドブルやルノーのタイム差が少なく、激戦のシーズンを感じるところです。 ウィリアムズの不振を見ると、今年はコース次第で、各チームの成績に波が生じそうです。 安定して成績を残せるチームが、上位に残ってきそうな流れとなっています。 日本勢ではトヨタの4位が目立つところです。 マクラーレンと競り合っての4位ですから、大したものです。 このペースを他のコースでもキープできれば、今期の好成績が期待できます。 ホンダは、レース展開が今ひとつでしょう。 バリチェロのペナルティーや、バトンのコースオフなど、ちょっと勢いが空回りしている感じを受けます。 マシンは予想ほど悪くなさそうなので、ロス・ブラウンのレース手腕に期待でしょう。 スーパーアグリは、トラブルがなかった点がせめてもの救いでしょうか。 ファーステストラップを見ると、ライバルに大きな差をつけられています。 今期仕様のマシンが出来るまでは、我慢が続きそうです。 次戦バーレーンは、シーズン前のテストで調子の良かったフェラーリに、マクラーレンがどこまで近づけるのかが最大の見所となりそうです。 結果 ポールポジション フェリペ・マッサ 優勝 キミ・ライコネン 2位 ロバート・クビサ 3位 ヘイキ・コバライネン ファーステストラップ ニック・ハイドフェルド 第2戦レース結果 第3戦へ 第1戦へ ページトップへ |
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