2008年 F1 TV観戦記 第1戦 オーストラリアGP
 
 
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F1の2008年開幕戦であるオーストラリアGPがいよいよはじまりました。
今年最初のポールポジションはハミルトンです。
2位はクビサで、3位がコバライネンと、マクラーレンとBMWが好調。
フェラーリは4位になんとかマッサが踏みとどまりましたが、ライコネンはトラブルで16位スタート。
燃料搭載量が不明ですが、フェラーリの意外な遅さとBMWの意外な速さに驚きです。
開幕戦らしいトラブル続出で、予選順位がばらばらになりました。

日本勢はトヨタのトゥルーリが6位と良い位置につけています。
ホンダは11位バリチェロに13位バトンと、復調の兆しが感じられます。

今期フル参戦の一貴は、ロズベルグより遅れて14位。
まだ、予選の駆け引きには慣れが必要なようです。
ギリギリで参戦確定のスーパーアグリは琢磨の20位が精一杯でした。
トヨタとホンダのポイント獲得とスーパーアグリの完走に期待しましょう。



いよいよ2008年開幕戦オーストラリアグランプリの決勝レースがはじまります。
ほとんどのマシンがハードタイヤでスタートするようです。
ソフトタイヤでのスタートは、マッサとライコネンのフェラーリ勢とトヨタのグロックです。

フォーメーションラップが終わり、開幕戦がスタート。
ハミルトンとクビサのスタートが良く、クビサがハミルトンに迫ります。
しかし、さすがにここでは抜けません。

その後方で数台のマシンが接触、その後方のマシンも遅れています。
混乱の中で、琢磨とライコネンがジャンプアップ。
ここで、セーフティーカーが入ります。

デビッドソン、ウェーバー、バトンがスローダウンしてピットに向かいます。
マッサもフロントウイングを壊してピットイン、タイヤも交換しています。
同時にピットインしていた一貴が、マッサの前でピットアウトしていきます。
リタイアしたフィジケラのマシンが撤去されています。

マッサは最初のコーナーでスピンして、ウォールに軽くヒットしていました。
2周終わってセーフティーカーがいなくなり、レース再開です。
マッサが再度のピットイン、給油とハードタイヤに交換してピットアウトします。
序盤の接触で、フィジケラ、ベッテル、デビッドソン、ウェーバー、バトンの5台がリタイアとなってしまいました。

4周目にロズベルグがハイドフェルドをかわしました。
4周終わって、トップはハミルトン、以下、クビサ、コバライネン、ロズベルグ、ハイドフェルド、トゥルーリ、バリチェロ、ライコネン、クルサード、アロン ソのトップテンに、琢磨、ピケ、グロック、ブルデー、スーティル、一貴と続きます。

9周目、ライコネンがバリチェロに迫ります。
その後方で、一貴がピケをかわして14位に浮上です。
スーティルはピットに入り、そのままリタイアとなります。

残り45周で、琢磨の後にグロック、ブルデーが迫っています。
そしてライコネンは、まだバリチェロを抜けません。
残り44周、琢磨がグロックに抜かれました。
立ち上がりのスピードが かなり違うようで、どうにもなりません。

クビサがチームラジオで、フロントウイングの調整を要請しているようです。
そのクビサが残り42周と早めのピットイン。
予選の速さは、燃料の軽さのためだったようです。
ウイング調整し、ハードからハードタイヤに交換、8.6秒でピットアウトします。

クビサはライコネンの後でコースに復帰しました。
その前で、ライコネンがバリチェロに仕掛けますが、惜しいところで抜けません。
そのはるか後方では、マッサが一貴をパス、さすがにフェラーリは抑えられませんでした。

残り40周でハミルトンがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、9.2秒でピットアウト。
ハイドフェルドの後でコースに復帰します。
ここで、ライコネンが、ようやくバリチェロをパス。
一気にペースが上がります。

残り39周でトップはピットに入っていないコバライネン、以下、ロズベルグ、ハイドフェルド、ハミルトン(1)、トゥルーリ、ライコネン、バリチェロ、ク ビサ(1)、クルサード、アロンソのトップテンに、グロック、琢磨、ブルデー、マッサ(2)、一貴(1)、ピケと続きます。
  ((1)内の数値はピットストップ回数です)
ここでマッサが琢磨を抜きかけますが、琢磨がなんとか抑えます。
そして、トゥルーリがピットイン、ステアリングを外し、そのままリタイアです。
画面が変って、マッサが琢磨を抜いていきます。
同時に一貴も琢磨に迫っていますが、ここは琢磨が抑えたようです。

残り37周でハイドフェルドがピットイン、クビサとの予選のタイム差は燃料搭載量の差だったようです。
ハードからハードタイヤに交換、7.9秒でピットアウトします。
ロズベルグも同時に入っていましたが、ピットアウトはハイドフェルドが先。
ピット作業ではウィリアムズよりBMWの勝ちでした。

ロズベルグはピットアウトの直後、アロンソにも抜かれます。
さすがにピットアウト直後では、元ワールドチャンピオンは抑えらません。
そして、コバライネンもピットインです。
ハードからハードタイヤに交換、9.0秒でピットアウトします。

ライコネンの前でコバライネンがコースに復帰。
ライコネンとしては、まずいタイミングです。

残り33周でトップはハミルトン(1)、コバライネン(1)、ライコネン、クビサ(1)、ハイドフェルド(1)、アロンソ(0)、ロズベルグ(1)、バリ チェロ(1)のトップ8です。
ここでマッサとクルサードが接触。
クルサードが弾き飛ばされ、マシンに大きなダメージ。
クルサードが後ろを見ずに、コーナーを閉めすぎました。
相手の逃げ場を残さずコーナーに入るのは、ベテランらしからぬミスといえます。

ここで琢磨がピットインしています。
さらにセーフティーカーが入ります。
ここでライコネンがピットに入ろうとしますが、入りません。
ピットがクローズされていたのかもしれません。
このグランプリでは、ライコネンには不運の連続です。

残り29周でクビサとアロンソがピットインします。
アロンソはハードからハードタイヤに交換、9.1秒でピットアウトです。
クビサがソフトタイヤに交換しました。
一貴もピットインしたようです。

ほとんど半分、残り28周でレース再開。
リスタート前の順位は、ハミルトン(1)、コバライネン(1)、ライコネン、ハイドフェルド(1)、ロズベルグ(1)、バリチェロ(1)、マッサ(2)、 ピケ、ブルデー(2)、クビサ(2)のトップテンに、アロンソ(1)、一貴(2)、グロック(1)、琢磨(1) の14台です。

リスタートで、ライコネンがコバライネンに並びかけますが、ちょっと及ばず。
次のコーナーでも仕掛けますが、なんと、オーバーラン。
ワールドチャンピオンらしからぬミスで、大きく順位を落とします。

ここでマッサがスローダウン。
コースに少しかかった状態でマシンを止めました。

そしてライコネンがピットイン。
セーフティーカーが入っているときに入らない作戦は不可解です。
ソフトからハードタイヤに交換、長い給油でピットアウトします。
残り27周なので、1ストップ作戦です。
ソフトタイヤで30周以上走りましたから、タイヤの耐久性はまったく問題ないようです。

ここでピケのマシンがコースの脇に残されています。
ピケもリタイアで、残り12台のサバイバルレースです。
さらに琢磨がストップ、11台に減ってしまいました。

残り24周でトップはハミルトン、以下、コバライネン、ハイドフェルド、ロズベルグ、バリチェロ、ブルデー、クビサ、アロンソ、一貴、グロック、ライコネ ンの順です。
何とライコネンは、ミスとトラブルで最後尾です。

アロンソ、クビサの後でちょっと危ないシーンがありました。
修正の上手さはさすがですが、レギュレーションの変更によって、マシンの動きが去年とは大きく変わっています。
立ち上がりでのサイドスライドやふらつき、縁石上や草の上でのスリップなど、マシンが去年よりシビアな動きとなっているようです。
それにしてもアロンソ、この状態でもコースをギリギリに攻めているのはさすがといえます。

残り16周、ライコネンがグロックに迫りますが、スピン。
リアタイヤが草にのって、コントロールを失いました。
なんとかコースには戻るものの、今日のライコネンはドライビングの不安定さが目立ちます。

そして残り15周で、ハミルトンがピットイン。
ハードからソフトタイヤに交換、8.6秒と確実な作業でピットアウトします。
今日のハミルトンは、危なげがありません。

残り14周でハイドフェルドがピットインです。
ハードからソフトタイヤに交換、7.0秒でピットアウト。
ここでグロックがクラッシュ。
高速でのクラッシュですが、ドライバーの怪我はなさそうです。
オーバースピードでコースオフ、バンプに乗って浮き上がりましたが、そのままの姿勢で落ちたのが幸いでした。
3度目のセーフティーカーが入ります。

残り13周でバリチェロがピットインしていますが、ピットアウトの際に給油ホースをつけたまま発進。
ピットクルーの怪我が心配です。
しかもピットの出口の信号が赤信号でしたから、バリチェロは失格の可能性があります。
ピットクルーは立ち上がっていましたから、大事には至らなかったようです。

残り12周でピットレーンオープンとなりましたから、バリチェロの給油自体もペナルティーの対象となりえます。
ロス・ブラウンが率いている割には、ピットへの指示がばらばらです。
ホンダは、まだまだ改善が必要なようです。
バリチェロに対する審議中の表示が出ました。

残り11周でコバライネンがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、8.0秒と確実な作業でピットアウト。
アロンソも同時にピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、8秒ちょっとでピットアウトします。

残り10周でレースが再開。
トップがハミルトン、以下、ハイドフェルド、バリチェロ、ロズベルグ、ブルデー、ライコネン、コバライネン、アロンソと続きます。
一貴とクビサは接触したようで、共にピットに入ってきました。
共にノーズを交換して、クビサはそのままリタイア。
一貴はピット作業に時間がかかったものの、コースに復帰します。

バリチェロに対しては、ピット閉鎖中の給油でペナルティーが出たようです。
ピットに入り、10秒のペナルティーを受けて、コースに復帰です。

先ほどの一貴はクビサに追突してしまったようです。
そして、ライコネンがコバライネンに抜かれ、そのバトルの隙を付いて、アロンソがコバライネンとライコネンをいっぺんに抜きました。
この抜け目の無さがアロンソの強さの一つといえるでしょう。

残り8周で、ハミルトン、ハイドフェルド、ロズベルグ、ブルデー、アロンソ、コバライネン、ライコネン、バリチェロ、一貴の9台しか残っていません。
F1デビュー戦のブルデーがアロンソとコバライネンを抑えるという、すごい状況となっています。
残り7周でライコネンがスローダウン、1分34秒台と大きくペースが落ちましたが、走り続けます。

残り4周でライコネンが力尽きました。
スローダウンして、ピットロードの途中でマシンを止めます。
ブルデーの後で、アロンソにコバライネンが仕掛けています。
アロンソがコバライネンを押さえている隙に、ブルデーが少し逃げるかたちとなっています。

バリチェロの赤信号でのピットアウトの映像がリプレイされています。
この状態だと、失格は確実でしょう。

残り3周でブルデーのマシンから白煙。
スローダウンしてリタイア、初レースでのポイント獲得はなりませんでした。
これでコースに残っているマシンは7台、一貴の初ポイント獲得が決定です。

残り2周でトップはハミルトン、以下、ハイドフェルド、ロズベルグ、アロンソ、コバライネン、バリチェロ、一貴がコース上に残っています。
アロンソとコバライネンのバトルが続き、最後まで目が離せない展開です。
一旦コバライネンがアロンソをかわすものの、コバライネン、コーナーからの立ち上がりが遅く、アロンソに抜き返されます。
そしてファイナルラップ。

そのままハミルトンが勝利。
2位ハイドフェルド、そして3位が初表彰台のロズベルグです。
一貴もフル参戦の初レースで7位でフィニッシュ。
(レース後、バリチェロの失格で6位)
完走扱いは9台ですが、実質最後まで走ったマシンは7台のみと、すごいサバイバルレースになりました。

今回のレースは、マクラーレンのハミルトンが完勝でした。
荒れたレースだったので、本当の実力は分かりませんが、マクラーレンの強さは本物でしょう。

対するフェラーリは、信頼性や安定感の点で不安が見られます。
ギリギリまで攻めるとナーバスな部分が出てくるようで、バトルスピードでのコントロール性にも課題を感じます。
その上に信頼性の問題まで生じてきているのが不安材料といえそうです。

BMWと他のチームの差も分からない状態といえます。
これだけ混乱したレースとなってしまったので、レースでのスピード差が見える前にライバルが消えてしまった印象です。

トヨタも速さは見せたものの、途中でリタイアした為、ロングランの性能は比較できませんでした。
ホンダは、マシンの速さ自体はライバルに追いつきつつあるようですが、さらにピットクルーを含めたレースのバックアップ体制を整備する必要がありそうで す。
スーパーアグリは参戦できただけでも良しとするべきでしょう。
琢磨のスタートダッシュを生かせれば、意外な好結果が期待できるかもしれません。

ヨーロッパラウンドがはじまるまでは、マクラーレンがリードしそうな勢いがあります。
フェラーリは、それまでのポイントのロスを如何に減らすかが、今年のチャンピオンシップにおいて大切なポイントとなりそうです。



結果
ポールポジション  ルイス・ハミルトン

優勝  ルイス・ハミルトン
2位  ニック・ハイドフェルド
3位  ニコ・ロスベルグ

ファーステストラップ  ヘイキ・コバライネン

第1戦レース結果

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