2008年 F1 TV観戦記 第13戦 ベルギーGP
 
 
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F1 2008年第13戦 ベルギーGPがはじまりました。
グランプリもいよいよ終盤に差し掛かり、これからはミスをしたドライバーとチームが落ちていくサバイバルレースとなります。
マクラーレンとフェラーリの2強対決に加えて中段チームの争いも過熱、レースごとに順位が入れ替わる激しいレースが続いています。

今回のポールポジションは、一発の速さを生かしてハミルトンが獲得。
2位にマッサ、3位にコバライネン、4位ライコネンとマクラーレンとフェラーリががっぷり四つです。
5位に久しぶりに予選が上手くいったハイドフェルトが入り、6位アロンソ、7位ウェーバーとシーズン前半良かったドライバーが復活した印象です。

トロロッソが9位ブルデー、10位ベッテルと好調で、ベッテルは燃料満タンのようなのでワンストップ作戦が予想されます。

日本勢はトゥルーリの11位が最高と、ちょっと今回は今ひとつ。
グロックも13位で、連続ポイント獲得は微妙な位置です。
ホンダのバリチェロは16位、バトンは17位と振るわず、一貴は19位と低迷しました。

今回はマクラーレンとフェラーリのトップ対決が見物です。
最近今ひとつの結果だったドライバーも上位に来ているので、オーバーテイクも加えたレース展開に要注目のレースとなりそうです。



いよいよ度胸試しのスパで、ベルギーグランプリの決勝レース開始です。
若干湿った路面で、天候も気になる状態でのスタートになります。

ほとんどのドライバーがソフトタイヤでのスタートのようです。
場所によっては、路面がかなり濡れている部分もあるようで、波乱のレースが予想されます。
フォーメーションラップが終わり、いよいよレースがスタートします。

ハミルトンのスタートがよく、トップをキープ。
ライコネンの伸びがよく、コバライネンをパス。
コバライネンは接触があったようで、順位を落とします。

素晴らしいスタートを決めたトゥルーリにブルデーが追突。
せっかくの良いスタートが台無しです。
ブルデーはノーズを破損、トゥルーリもダメージが気になります。

ライコネンがマッサを抜いて2番手に浮上。
得意のコースに来て、ライコネンの鋭い走りが戻ってきたようです。
コバライネンは後方10番手くらいまで沈んでしまいました。

ここでトゥルーリがスピン。
後続のマシンが、ギリギリで避けていきます。
オープニングラップはハミルトンが獲得、以下、ライコネン、マッサ、アロンソ、ブルデー、ピケ、ウェーバー、クビサと続きます。

2周目、ライコネンがハミルトンをパス。
ハミルトンがミスでハーフスピン、ライコネンも大回りしたもののの、ハミルトンの立ち上がりの遅さに乗じてオーバーテイク、トップに立ちます。
マッサはなんとか抑えましたから、ハミルトン、軽いスピンによる被害は最小限に抑えました。

3周目でのトップ8はトップがライコネン、以下、ハミルトン、マッサ、アロンソ、ブルデー、ウェーバー、クビサ、ピケと続きます。
ここでクルサードがコースオフしましたが、ランオフエリアが広いので、難なくコースに復帰します。

残り39周、ハミルトンがファーステストラップでライコネンを追っています。
ここで、ハイドフェルドがピケをパス、やはりストレートではBMWが若干有利といえそうです。

残り38周での順位は、トップがライコネン、以下、ハミルトン、マッサ、アロンソ、ブルデー、ウェーバー、クビサ、コバライネン、ハイドフェルド、ピケの トップテンに、ベッテル、グロック、ロズベルグ、トゥルーリ、バリチェロ、クルサード、スーティル、バトン、一貴、フィジケラと続きます。

来季レッドブルに昇格する好調ベッテルがピケに迫っていますが、勢いそのまま抜けるでしょうか。
クビサが、ストレートの上手いライン変更でコバライネンを抑えています。
これを見るかぎり、このサーキットではBMWよりマクラーレンの方がかなり速そうです。

ピケが軽いミスをした隙にベッテルが労せずにオーバーテイク。
ピケはちょっとペースが上がらないようです。

残り36周でコバライネンがストレートエンドでクビサをオーバーテイク。
現状ではBMWよりメルセデスエンジンの方がパワーが出ているようで、ストレートでのスピード差がかなりあります。

残り34周でコバライネンがウェーバーと接触。
コバライネンのちょっと中途半端な仕掛けで接触、コバライネンとウェーバーが順位を落とします。
ダメージが気になるところです。

残り33周でハミルトンがピットイン、ソフトからソフトタイヤに交換、6.8秒でピットアウトします。
コバライネンの後でコースに復帰です。
ここでコバライネンにドライブスルーのペナルティーがでました。
ウェーバーに対する接触の件です。

残り32周でライコネンがピットイン、ソフトからソフトタイヤに交換、7.1秒でピットアウトします。
ライコネンはハミルトンより かなり前でコースに復帰です。
ハミルトンは位置が悪すぎるのか、ペースが上がりません。

残り31周でマッサがピットイン、ソフトからソフトタイヤに交換、7.6秒でピットアウトします。
マッサはハミルトンの後ろでコースに復帰したようです。
そしてコバライネンもピットイン、ソフトからソフトタイヤに交換してピットアウトします。

残り31周、ピケがスピンして軽くクラッシュ、ブレーキングでコントロールを失ったようです。
再スタート出来ず、リタイアです。
コバライネンはペナルティーに入りました。

残り29周でブルデーがピットイン、ソフトからソフトタイヤに交換、8.0秒でピットアウトします。
クビサも同時ピットインで、ソフトからソフトタイヤに交換、8.4秒でピットアウトしますが、ブルデーが前をキープ。
好調トロロッソは気合が入ったピット作業を決めました。

ここでの順位はトップがライコネン、以下、ハミルトン、マッサ、ベッテル、アロンソ、ブルデー、クビサ、グロック、ハイドフェルド、ロズベルグのトップテ ンに、ウェーバー、バリチェロ、クルサード、バトン、コバライネン、一貴・・・と続きます。
ベッテル、グロック、ロズベルグ、バリチェロ、クルサード、バトンはまだピットインしていません。

残り26周、ライコネンとハミルトンの差が5.7秒に広がりました。
マッサもハミルトンとの差を縮めてきています。
やはり、ドライ路面のソフトタイヤでのロングランは、フェラーリが有利なようです。

残り25周、ブルデー、クビサが接近戦です。
ベッテルやハイドフェルドも近づいているので、ブルデーのペースが今ひとつのようです。
しかしストレートではフェラーリエンジンのトロロッソが有利で、コーナーリングが良いBMWのマシンでも抜くのは厳しそうです。
ここでバリチェロがピットに戻ってきて、マシンを降りています。
マシンはピットに入っているので、トラブル発生でしょうか。

残り20周での順位はトップがライコネン、以下、ハミルトン、マッサ、アロンソ、ブルデー、クビサ、ベッテル、ハイドフェルド、グロック、ロズベルグの トップテンに、ウェーバー、コバライネン、バトン、一貴、クルサード、スーティル、トゥルーリ、フィジケラと続きます。
ハイドフェルド、グロック、ロズベルグ、一貴、スーティルがまだピットに入っていませんから、ワンストップ作戦が濃厚です。

残り19周、ライコネンがピットイン、ソフトからハードタイヤに交換、9.1秒でピットアウトします。
ハミルトンも同時にピットイン、ソフトからハードタイヤに交換、8.7秒でピットアウトします。
ここでは順位変わらず、ハードタイヤとはいえ19周のロングランになります。

ここでロズベルグが最初のピットイン、ワンストップ作戦です。
ソフトからハードタイヤに交換、8.3秒でピットアウトします。
何とここで20分以内に雨の予想、終盤のポジション争いに大きな影響を与えそうです。

残り17周で、一貴が最初で最後のピットインにはいりました。
アロンソもピットに入り、7.5秒でピットアウト。
アロンソはピットに入る際にグリーンゾーンをショートカット。
ペナルティーがちょっと気になります。

残り16周でマッサがピットイン、ソフトからハードタイヤに交換、7.9秒でピットアウトします。
3位のままでコースに復帰。
ここでハミルトンがライコネンの後、2秒まで接近しています。
やはりタイヤに熱が入りやすいマクラーレンのマシンが、ハードタイヤでは有利に働いているようです。
最後まで接近戦となりそうな予感です。

残り14周でトップはライコネン、以下、ハミルトン、マッサ、ブルデー、クビサ、ベッテル、ハイドフェルド、アロンソ、コバライネン、ウェーバーのトップ テンに、グロック、ロズベルグ、クルサード、一貴、バトン、スーティル、トゥルーリ、フィジケラと続きます。

残り11周でクビサがピットイン、ソフトからハードタイヤに交換、ちょっと作業に手間取り、12.3秒でピットアウトします。
ベッテルとコバライネンもピットに入ります。
クビサはピット作業で順位を落としました。

ここでの順位は、トップがライコネン、以下、ハミルトン、マッサ、アロンソ、ブルデー、ベッテル、ハイドフェルド、クビサ、コバライネン、グロックのトッ プテンに、ウェーバー、ロズベルグ、クルサード、一貴、バトン、スーティル、トゥルーリ、フィジケラと続きます。

残り8周、ハミルトンがライコネンの後2秒、マッサが5秒差と接近しています。
ライコネンのペースがマッサより良くないようで、ちょっと心配です。
マシンのトラブルか、集中力が落ちてきたのでしょうか。
ここで一貴が周回遅れにされています。
部分的にわずかながら雨が降り始めたようです。

残り6周、マシンに搭載している車載カメラに水滴が見えるようになりました。
部分的にマシンを滑らすマシンが増えてきています。
黒い雲が増えてきているのが映像でもわかります。

残り5周、この難しい路面状況で、ライコネンとハミルトンの差が0.9秒まで縮まってきました。
さすがにハミルトン、この状況で非凡なドライビングテクニックを見せてくれます。
最後まで目が離せません。

残り4周、かなり雨が強くなってきたようで、最終コーナーでハミルトンがちょっと挙動を乱します。
しかし大事には至らず一安心。

残り3周、かなり雨が強くなってきましたが、この残り周回数ではタイヤ交換したら負けでしょう。
最後まで我慢比べです。

最終コーナーでハミルトンが仕掛けます。
ここでは抜けず、ハミルトンがコースアウト。
ハミルトンが一旦前に出ますが、ここはライコネンに一旦譲って、再度ライコネンに仕掛けてオーバーテイク。
ちょっと再度の仕掛けが早すぎる感もありますが、ハミルトンの気合が感じ取れるシーンでした。
ライコネンもハミルトンに仕掛けようとしますが、ちょっと及ばず。
この状況では、ミスした方が負けです。

残り2周でハミルトンが周回遅れのマシンに詰まった隙にライコネンが再度のオーバーテイク。
ハミルトンは芝生のところまで出てしまいました。
そして何とライコネンがスピン。
またハミルトンがトップに返り咲き。
トップ争いは大混乱です。

かなり混乱した状況で、中段以降の各マシンがピットに向かっているようです。
そしてこの混乱した状態でライコネンがコントロールを失ってクラッシュ。
ここで負けるわけには行かないという強い気持ちが、裏目に出た感じです。
これでライコネンは、チャンピオンシップが絶望的になりました。

雨でふらつきながらも、ハミルトンがファイナルラップに入ります。
ここでコバライネンがストップ。
ハミルトンは最終コーナーで軽くスピンするも、そのままチェッカー。
混乱の終盤を制して、今期5度目の優勝です。
2位にはマッサ、ウェットタイヤに交換していたハイドフェルドがファイナルラップで一気に浮上し3位表彰台を獲得です。

グロックは8位入賞で、トヨタの連続入賞を継続。
と思いきや、レース終了後、25秒加算のペナルティー、優勝はマッサ、2位ハイドフェルド、3位ハミルトンとなりました。
ショートカット直後の再度の追い抜きが早すぎたことに対するペナルティーです。
また、グロックにもイエローフラッグ中の追い抜きで25秒加算のペナルティーにより、9位に降格。

終盤の波乱のレース展開は面白かったものの、なんとも後味の悪いレースになりました。
しかし、これでチャンピオンシップが、ハミルトンとマッサ、二人の戦いに実質 絞られました。
ライコネンやクビサが逆転するには奇跡が必要でしょう。

コンストラクターズチャンピオンシップでは、フェラーリのリードが若干広がったものの、1レースで逆転可能なポイント差です。
また、中段チームのポイント差が縮まって、こちらも最後まで激しい争いとなりそうです。

今回の日本勢は久しぶりにポイントなし。
トヨタが不調だと、同じエンジンの一貴も沈んでしまいます。
ホンダは混戦頼みの状況ですが、今回の混乱は時間が短すぎたようですね。

やはり今年のグランプリは、コース次第でチームの浮き沈みが大きく、面白いレースが続いています。
次回はフェラーリの聖地で、ファンに後押しされるであろうマッサとライコネンの走りに対して、ハミルトンが上回ることが出来るか、注目です。




結果
ポールポジション  ルイス・ハミルトン

優勝  フェリペ・マッサ
2位  ニック・ハイドフェルド
3位  ルイス・ハミルトン

ファーステストラップ  キミ・ライコネン

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