2008年 F1 TV観戦記 第14戦 イタリアGP
 
 
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F1 2008年第14戦 イタリアGPがはじまりました。
グランプリも終盤、チャンピオンシップはほとんど2人に絞られましたが、レース展開次第ではトップ6くらいまでは可能性が残っています。

予選はかなり強い雨となり、しかも後半、雨がだんだん強くなる状態で大波乱。
そんな状況の中で、なんとポールポジションは、ベッテルが獲得。
自身にとっても、トロロッソにとっても初のポールポジションです。

2位はコバライネンが入るも、3位ウェーバー、4位ブルデー、5位ロズベルグと信じられないスターティンググリッド。
熾烈なチャンピオン争いをしているマッサは6位、クビサ11位、ライコネン14位、そしてチャンピオンシップトップのハミルトンは15位に低迷。
決勝での混戦が予想されます。
ストレートでオーバーテイクしやすいマシンが有利となりそうです。

日本勢はトヨタのトゥルーリが7位、グロック9位と入賞が期待できます。
しかしホンダは、バリチェロが16位、バトンが19位と期待の雨でも低迷。
一貴もミスで18位と、かなり厳しい位置です。

決勝レースは天候によって結果が大きく違ってきそうです。
雨の予選を重視したセッティングとドライ予報の決勝に的を絞ったセッティングとでは、決勝の路面状況によっては大きな違いが生まれそうです。
ドラマティックな決勝レースに期待しましょう。



いよいよイタリアグランプリの決勝レースが始まります。
大混乱の予選に続いて、決勝も雨。
再度、混乱したレースが期待されます。

レースが、セーフティーカーの先導で始まります。
全車エクストリームウェザータイヤ装着でのスタートです。
4番スタートのブルデーが、エンジンストールでスタートを切れません。
アンチストールがついている現在のマシンでは珍しいシーン。
ピットでエンジンが吹き返し、ようやくブルデーがスタート、相当遅れてしまいました。

2周目、セーフティーカーがいなくなり、いよいよ本格的なレースのスタートです。
1コーナーでの大きなトラブルはなかったようです。
ベッテルが順調にトップをキープ、コバライネンが続きます。

3周目、順位はトップがベッテル、以下、コバライネン、ウェーバー、ロズベルグ、マッサ、トゥルーリ、グロック、アロンソのトップ8です。
グロックがアロンソに迫っています。
そのグロックが、ちょっとシケインをカット、スピードを緩め、アロンソの後に入ります。
ハミルトンがシケインをショートカットしライコネンの前に出ました。
しかし、さすがにここはきちんとライコネンにポジションを譲ります。

4周目で残り49周、既にベッテルがリードを築きつつあります。
予選と同様のコンディションで、決勝でも速さを見せつけているような印象です。
雨のベッテルの呼び名が確定でしょうか。

残り47周、グロックがスピン、順位を落とします。
ライコネンはフィジケラに引っかかって、なかなか抜けません。
後のハミルトンを気にしながらの走りなので、無理には仕掛けられないようです。
ここでベッテルがシケインでコントロールを失いかけて、ショートカット。
順位には変化無しですが、危ないところです。

残り46周、ライコネンがフィジケラに仕掛けますが、ちょっと無理。
その隙にハミルトンがライコネンに仕掛けますが、ここはライコネンが抑えます。
残り45周でライコネンがようやくフィジケラをパス、大歓声です。
あっという間に差が開いていきます。

残り44周で、今度はハミルトンがフィジケラに迫ります。
一旦は抑えるものの、次のストレートでオーバーテイク。
さすがにマシンの差が出ましたが、雨のフィジケラは健在のようです。

残り43周での順位はトップがベッテル、以下、コバライネン、ウェーバー、ロズベルグ、マッサ、トゥルーリ、アロンソ、クビサ、グロック、ハイドフェルド のトップテンに、ライコネン、ハミルトン、フィジケラ、クルサード、バリチェロ、ピケ、一貴、バトン、スーティル、ブルデーと続きます。
ここでハミルトンがライコネンをパス。
ちょっとコーナーで遅れたライコネン、コーナーを上手く抜けたハミルトンに立ち上がりで簡単に抜かれてしまいました。

残り41周、マッサはロズベルグに引っかかっています。
ストレートエンドで一旦抜くものの、立ち上がりで遅れ、ロズベルグに抜き返されます。
しかしその直後、マッサが再びオーバーテイク。
ショートカットギリギリの気合の入ったライン取りで、見事なオーバーテイクです。

ここでクルサードにフィジケラが追突。
フィジケラはノーズを壊しました。
そのフロントノーズの破損が広がり、破損したパーツに乗ったフィジケラはそのままコースアウト、リタイアです。

残り38周でマッサがファーステストラップを記録。
そしてハミルトンがグロックに仕掛け、見事なライン取りで抜きますが、グロックも抜き返そうと試みます。
しかし、ここはハミルトン、強引なライン取りでポジションキープ、前のクビサに迫ります。

そして残り37周でハミルトンがクビサを見事にオーバーテイク。
この周もマッサがファーステストラップを記録。
マッサとハミルトン、順位は離れているものの、お互いを意識したような気合の走りが続いています。

ここで5分以内に再び雨の予報が入りました。
そろそろスタンダードウェットタイヤへの変更が考えられる路面状況で、また一波乱ありそうです。

残り35周でベッテルがピットイン、同じエクストリームウェザータイヤに交換、8.4秒でピットアウトします。
ここでハミルトン、アロンソをオーバーテイク。
今日のハミルトンは、オーバーテイクショーを展開しています。
チャンピオントップを争っている状態なので、他のマシンからはぶつけられない という気持ちもありそうな強引さすら感じ取れます。
ここでグロックがクビサをパス、先ほどのミスを取り返しました。

残り34周、ライコネンはBMWの2台に引っかかって、なかなか抜けません。
ライコネンにとっては、かなり厳しい状態です。

残り33周、グロックがアロンソをパス。
最近のグロックは、かなりアグレッシブなレースをしています。
トゥルーリを超えるくらいのレース運びで、デビューイヤーからは想像できない、みごとな成長といえますね。

残り31周でコバライネンがピットイン、同じエクストリームウェザータイヤに交換、5.0秒の短さでピットアウト。
これは2ストップです。
更にマッサもピットに入り、、同じエクストリームウェザータイヤに交換、7.4秒でピットアウトします。

そしてハミルトンがロズベルグに迫ります。
ストレートエンドで簡単にオーバーテイク。
ハミルトンのペースは驚異的です。

そしてライコネンがハイドフェルドに仕掛けます。
一旦は抑えられたものの、次のストレートでオーバーテイク。
こちらも燃料が軽くなって、ペースが上り調子のようですが、ハミルトンからは大きく遅れてしまいました。

残り28周でグロックがピットイン、同じエクストリームウェザータイヤに交換、9.7秒でピットアウトします。
給油時間からすると、ワンストップの可能性が高いようです。
そしてフェラーリ、今度はマッサがハイドフェルドに引っかかっています。

残り27周でトゥルーリがピットイン、同じエクストリームウェザータイヤに交換、9.4秒でピットアウトします。
ライコネンもピットイン、同じエクストリームウェザータイヤに交換、5.9秒でピットアウトします。
トゥルーリはワンストップですが、ライコネンは2ストップのようです。
ライコネンは路面が乾くと読んだようですね。
これが結果にどう影響するか、注目です。
ハミルトンはベッテルの真後ろまで迫っています。

残り26周、ここでベッテルの真後ろに迫っていたハミルトンがピットイン。
同じエクストリームウェザータイヤに交換、9.7秒でピットアウトですから、ワンストップのようです。
これだと、優勝も狙える位置です。

ここでの順位はトップがベッテル、以下、ロズベルグ、コバライネン、アロンソ、クビサ、ウェーバー、ハイドフェルド、マッサのトップ8です。
ロズベルグとアロンソとクビサとハイドフェルドはまだピットに入っていません。

残り25周でロズベルグがピットイン、同じエクストリームウェザータイヤに交換、12.2秒でピットアウトです
ちょっと給油のホースが抜けずにタイムロス、ライコネンの後でコースに復帰です。
路面がかなり乾いてきているので、タイヤの持ちが気になる状況となっています。

残り21周、アロンソがロズベルグに迫っています。
アロンソは既にスタンダードウェットタイヤに交換していますから、そろそろ本格的な交換時期といえそうです。

残り20周で、マッサがピットイン、スタンダードウェットタイヤに交換、6.2秒でピットアウトします。
グロックとロズベルグも入ります。
共にワンストップ作戦が崩壊、グロックが5.1秒、ロズベルグが5.4秒でピットアウトします。

残り19周でコバライネンがピットイン、スタンダードウェットタイヤに交換、6.4秒でピットアウトします。
同時にクビサもピットイン、スタンダードウェットタイヤに交換、8.1秒でピットアウトします。
そしてウェーバーもピットイン、スタンダードウェットタイヤに交換、7.0秒でピットアウトです。
エクストリームウェザータイヤからスタンダードウェットタイヤへの交換で、ピット作業が忙しくなっています。

ここでマッサ、はやる気持ちがちょっとしたミスにつながっています。
しかしウェーバーをパス、その直後、そのウェーバーがスピン。
1回転してコースに戻りましたが、ちょっと遅れました。

残り18周でライコネンがピットイン、スタンダードウェットタイヤに交換、6.3秒でピットアウトします。
こうなると、ハミルトンのタイヤが気になるところです。

そして残り17周でベッテルがピットイン、スタンダードウェットタイヤに交換、6.7秒でピットアウトします。
ハミルトンよりかなり前でコースに復帰、と思いきや、ハミルトンもピットイン。
スタンダードウェットタイヤに交換し5.2秒でピットアウト、ウェーバーの後でコースに復帰。

残念ながらハミルトンは、作戦が狂ってしまいました。
これでベッテル、史上最年少優勝の期待が高まってきました。
なにか、若く強い時のミハエルを思い出させるような、雨でのすばらしい速さといえそうです。
これでドライのレースでも強さを見せるようになると、将来のチャンピオン候補となりそうです。

残り16周でのトップ8は、ベッテル、コバライネン、クビサ、アロンソ、ハイドフェルド、マッサ、ハミルトン、ウェーバーです。
すでにウェーバーはハミルトンに抜かれていました。

残り14周、アロンソとハイドフェルドに引っかかっているマッサとの差を、ハミルトンが縮めてきています。
マッサがシケインをショートカットしてハイドフェルドを抜いてしまったので、ここは一旦ハイドフェルドに抜かせます。
やはりマッサにはちょっと焦りが感じられます。

残り13周、ハミルトンがマッサの真後ろまで迫ってきました。
ここでもシケインをショートカット。
これは順位の変動無しなので、関係有りません。

残り11周でトップはベッテル、以下、コバライネン、クビサ、アロンソ、ハイドフェルド、マッサ、ハミルトン、ウェーバーのトップ8です。
ライコネンは13位の一貴をなんとか抜きましたが、次のコーナーでは逆に攻められます。
それで立ち上がりが遅れた一貴をグロックがオーバーテイク、一貴の若さが出ましたか。
結構目にするシーンなので、そろそろ学習しないといけません。

残り6周、ライコネンがピケをオーバーテイク、9位浮上です。
ピケがシケインをショートカットした為に、順位を譲ったシーンでした。
ポイント獲得まであと一つ。

クルサードにグロックが仕掛けています。
しかし、止まりきれずスローダウン、抜けません。
ハイドフェルドに引っかかっているマッサやハミルトンの後にウェーバーが迫ります。

ここで、ウェーバーとハミルトンが軽く接触。
ちょっとハミルトンのマシンの抑えが利かなくて接触した感じです。
ハミルトンはウェーバーの前をキープしていますが、ダメージが気になります。

残り4周でベッテルとコバライネンの差は14秒以上、トラブルが無い限り、初優勝の可能性が高まってきました。
順位はトップがベッテル、以下、コバライネン、クビサ、アロンソ、ハイドフェルド、マッサ、ハミルトン、ウェーバー、ライコネン、ピケのトップテンに、ク ルサード、グロック、一貴、トゥルーリ、ロズベルグ、バトン、バリチェロ、ブルデー、スーティルと続きます。

ここでグロック、クルサードに仕掛け、綺麗に抜いてポジションアップ。
そして一貴がクルサードに仕掛け、接触。
ちょっとクルサードが外に膨らんで、接触したようです。
コース外にはじかれた一貴は、なんとかコースに復帰しました。
ウイングを破損したクルサードが緊急ピットイン、ノーズ交換とタイヤ交換を行いピットアウトします。

ここでマッサが路面に落ちているパーツを踏んでしまいました。
タイヤの状況が気になりますが、フェラーリチーム、無線で接触ポイントを教えていないのはミスといえます。

そしてファイナルラップに入ります。
ベッテルは磐石のレースで、初優勝。
トロロッソはフェラーリエンジン搭載とはいえ、フェラーリファンにはちょっと微妙でしょう。
2位にコバライネン、3位にクビサの表彰台です。

アロンソは今期4回目の4位、表彰台が遠い元チャンピオンです。

マッサはなんとか走りきって7位ハミルトンの前、6位を死守。
ライコネンは9位でポイントならず、意地のファーステストラップを記録したのみです。

これでドライバーズチャンピオンシップは1ポイント差までハミルトンとマッサが接近。
実質この二人に絞られたようですが、3位から6位までのドライバー、クビサ、ライコネン、ハイドフェルド、コバライネンにはまだチャンピオンの可能性が残 されています。
コンストラクターズチャンピオンシップもポイントが接近して、フェラーリとマクラーレンの熾烈な争いが最後まで続きそうです。

それにしてもベッテルは史上最年少でのポールポジションと優勝を記録。
ウェットでの速さは目を見張るものがありますね。
これでドライの路面でも強さを見せるようになると、将来のチャンピオン候補になりそうです。

トロロッソもレッドブルのマシンの素性は良いようで、最近は本家を凌ぐ活躍を見せています。
それにしてもルノーエンジンは、ルノーとレッドブルにとって、かなりのハンデとなっているようです。

日本勢は今回はポイント獲得ならず、グロックの11位が最高と、振るいませんでした。
一貴が12位、トゥルーリ13位でタイム差も少なく、ひとかたまりでした。
ホンダに関しては、考えますまい。
雨でもこれですから、来季へ期待としかいえません。

次戦はF1初のナイトレースとなるシンガポールグランプリです。
今までに無い条件となるので、また熱く面白いレースが期待できそうです。




結果
ポールポジション  セバスチャン・ベッテル

優勝  セバスチャン・ベッテル
2位  ヘイキ・コバライネン
3位  ロバート・クビサ

ファーステストラップ  キミ・ライコネン

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