2007年 F1 TV観戦記 第13戦 イタリアGP |
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いよいよイタリア グランプリがはじまりました。 チャンピオンシップも終盤に入り、フェラーリが逆転するにはもう一つも落とせません。 ポールポジションは久しぶりのアロンソ、2位ハミルトンとマクラーレンが直前のテスト同様好調でフロントロー独占。 対するフェラーリは3位マッサに5位ライコネンと今ひとつの予選でした。 ライコネンは予選直前のクラッシュが響いたのかもしれません。 そのフェラーリに割って入ったのはハイドフェルド、今年は安定した速さが目立ちます。 日本勢はトゥルーリの9位、バトンの10位と、特にバトンは燃料を多めに積んでいることが予想されるタイムでした。 ホンダはバリチェロも12位と、今年としては良い位置につけました。 デビッドソンも14位と好調をキープ。 琢磨は17位と最近予選ではデビッドソンに負け続けで、来期が不安なラルフは18位と低迷しました。 今回の日本勢はポイントに近い位置にいるので楽しみです。 マクラーレン対フェラーリでは、予選を見る限りマクラーレンがかなり速く、敵地でチャンピオンを決定的にしそうな勢いです。 フェラーリはマクラーレンの勢いを止められるのか、決勝が楽しみです。 いよいよイタリアグランプリのスタートです。 上位陣の中ではライコネンがソフトタイヤスタート、予選の順位をスタートでリカバーする作戦でしょう。 フォーメーションラップが終わって、スタートしました。 マッサのスタートが良く、一旦ハミルトンを抜きますが、伸びはハミルトンが良く、ハミルトンが先にコーナに入りました。 その後ではライノネンがハイドフェルドをパス。 マッサはハミルトンに仕掛けようとしますが、さすがにハミルトン、落ち着いて抑えます。 オープニングラップはアロンソが取り、以下、ハミルトン、マッサ、ライコネン、ハイドフェルド、クビサ、コバライネン、ロズベルグ、バトン、ウェーバーの トップテンにバリチェロ、ブルツ、トゥルーリ、フィジケラ、クルサード、デビッドソン、琢磨、ラルフ、リウッツィ、スーティル、左近と続きます。 あっと、ここでクルサードがコースアウトして、壁に突っ込んでいます。 大事には至らなかったようですが、完全にリタイアです。 フロントウイングの破損でコントロールを失ったようです。 ニューウェイのマシンは繊細ですからねえ、、、この人は以外に学習能力無いのかも。 スタート直後のマッサとハミルトンは軽く接触していましたね。 その影響でハミルトンがシケインをショートカットする形になりました。 ハミルトンに対しては審議中みたいですが、スタート直後の混乱の中なので微妙です。 ここで、ペースカーが入ります。 アロンソが一旦ペースを極端に落とし、直後に全力加速しました。 残り47周でペースカーがいなくなり、レース再開です。 リスタートでは混乱はありませんでした。 デビッドソンがフィジケラに仕掛けます。 フィジケラがシケインをショートカット。 かろうじてフィジケラが順位をキープしました。 しかし、ストレートエンドでデビッドソンがフィジケラをパス。 スーパーアグリが速いのかルノーが遅いのか、まさかのオーバーテイクです。 残り45周での順位はトップのアロンソ、以下、ハミルトン、マッサ、ライコネン、ハイドフェルド、クビサ、コバライネン、バトン、ロズベルグ、ウェーバー のトップテンに、バリチェロ、ブルツ、トゥルーリ、デビッドソン、フィジケラ、ラルフ、リウッツィ、左近、スーティル、琢磨、ベッテルと続きます。 琢磨は順位を落としました。 残り44周、マッサがピットインします。 タイヤを交換、燃料も加えて11.4秒かかってピットアウトします。 タイヤの準備が遅れていたので、何かトラブルのようです。 マッサのペースが上がりません。 そのままピットに戻り、ガレージに直接入ってしまいました。 リア廻りを見ているので、リアサスペンション廻りのトラブルでしょう。 フェラーリとしてもマッサとしても、痛恨のトラブルです。 残り41周、バトンにロズベルグが仕掛けます。 シケインをショートカットした為、ロズベルグは一旦下がりました。 再びバトンに迫りますが、バトンがなんとか抑えています。 残り38周でアロンソとハミルトンの差は1.6秒、ライコネンは10.0秒と、ライコネンが大きく遅れています。 ハイドフェルドが12.6秒差とほとんど同じペースなので、ひょっとしたらライコネンは燃料が重いのかもしれません。 予選が遅かったのも燃料の重さが原因だったようです。 残り35周でハミルトンがピットイン、すごいブレーキングでピットレーンの速度に落とします。 ハードからハードタイヤに交換、8.3秒でピットアウトします。 残り33周でアロンソがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、9.1秒でピットアウト。 これは次もハミルトンが先にピットストップとなるようです。 ここでロズベルグがバトンに並びかけますが、ここはバトンがギリギリで抑えます。 が、直後のストレートエンドでロズベルグがバトンをパス、ロズベルグはベテラン並みの綺麗なバトルをしますね。 見事なものです。 残り32周でハイドフェルドがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、7.3秒でピットアウトします。 BMWはピット作業が素早いですね。 残り30周でクビサがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、軽くフロントウイングを調整して、 おっと、フロントのジャッキが落ちたようでタイヤ交換に手間取ります。 今度はジャッキが抜けない、ようやく外れ17.3秒でピットアウト。 ようやくコースに戻りましたが、コバライネンに抜かれてしまいました。 残り30周でトップはまだピットインしていないライコネン(0)、続いて、アロンソ(1)、ハミルトン(1)、ハイドフェルド(1)、ロズベルグ(0)、 バトン(0)、ウェーバー(0)、バリチェロ(0)のトップ8です。 (0)内の数字はピットストップ回数です。 ライコネンとアロンソの差は19.6秒、ライコネンがワンストップなら面白いタイム差です。 残り28周でライコネンがピットイン、ソフトからハードタイヤに交換、10.9秒でピットアウトします。 給油時間としては接続時間を考えないで27周分、実質25周分くらいの給油でしょうか。 ワンストップ作戦は確実のようですが、燃料が残っていたのなら、もう少しピットインまでを引っ張るべきなので、なんとも微妙なタイミングです。 アロンソとライコネンは15.2秒差、次のピットストップまでに差がどうなるか、楽しみです。 ここでフィジケラがデビッドソンを抜き返しました。 残り23周でロズベルグがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、8.9秒でピットアウトです。 こちらは確実にワンストップですね。 今回はワンストップのマシンが多いようです。 トゥルーリもピットイン、9.4秒でピットアウトです。 残り22周での順位はトップのアロンソ(1)に、ハミルトン(1)、ライコネン(1)、ハイドフェルド(1)、バトン(0)、ウェーバー(0)、バリチェ ロ(0)、コバライネン(1)、クビサ(1)、ブルツ(0)のトップテンに、フィジケラ(0)、デビッドソン(0)、ラルフ(0)、リウッツィ(0)、琢 磨(0)、ベッテル(1)、ロズベルグ(1)、トゥルーリ(1)、スーティル(1)、左近(1)と続きます。 アロンソとハミルトンの差がちょっと開きました。 ハミルトンはセカンドスティントがちょっと悪いことが多いようで、集中力が若干中だるみするのかもしれませんね。 残り20周でバトンがピットイン、、ハードからソフトタイヤに交換、8.5秒でピットアウト。 続いてフィジケラもピットイン、、ハードからソフトタイヤに交換、8.6秒でピットアウトです。 残り19周でウェーバーがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、7.9秒でピットアウトします。 続いて琢磨がピットイン、ハードからソフトタイヤに交換してピットアウト。 残り14周、ハイドフェルドがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換、6.3秒でピットアウトです。 アロンソとハミルトンが6.0秒差、ハミルトンとライコネンが24.8秒差、ライコネンはハミルトンを抜けそうなタイム差です。 残り13周でハミルトンがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換し、6.0秒でピットアウト。 短いピットストップでコースに戻るも、ライコネンが前です。 残り12周でライコネンとハミルトンの差は1.5秒、かなり近づきました。 ここでコバライネンがピットイン、ハードからソフトタイヤに交換しピットアウトします。 残り11周、何とハミルトンがライコネンをパス。 ソフトタイヤの初期グリップを生かした、見事なパッシングです。 ライコネンが前日のクラッシュの後遺症もあるでしょうか、ちょっと気を緩めた隙を突きました。 さすがに非凡なレース運びをしてくれますね。 残り10周でアロンソが余裕のピットイン、ハードからソフトタイヤに交換し、5.8秒でピットアウトします。 当然トップでコースに復帰します。 ここでクビサもピットイン、ハードからソフトタイヤに交換し、6.1秒でピットアウト。 フェラーリのクルーは落胆、対するマクラーレンのクルーは やはり笑顔です。 残り9周、地元フェラーリに追い風は吹くでしょうか。 残り9周でアロンソとハミルトンの差は7.6秒、ちょっと開きました。 ストレートスピードはアロンソがトップ、ハミルトン2位、クビサ3位、ハイドフェルド4位とドイツのエンジンが上位を独占しています。 残り8周、ロズベルグの真後ろにクビサがつき、ストレートエンドでオーバーテイク、クビサが5位に浮上です。 残り7周での順位はトップのアロンソ、続いてハミルトン、ライコネン、ハイドフェルド、クビサ、ロズベルグ、コバライネン、バトン、ウェーバー、バリチェ ロのトップテンに、トゥルーリ、フィジケラ、ブルツ、デビッドソン、ラルフ、琢磨、リウッツィ、ベッテル、スーティル、左近です。 2ストップはアロンソ、ハミルトン、ハイドフェルド、クビサ、コバライネン、ベッテル、スーティル、左近で、他のドライバーは1ストップでした。 しかし、全体的に見ると2ストップが速かったように思えるレース展開です。 そしてファイナルラップ、アロンソがそのままトップチェッカー、予選からファーステストラップまで1位のパーフェクトウィンです。 ハミルトンが2位で、マクラーレンが敵地でワンツーフィニッシュ。 ハミルトンとアロンソのポイント差が3ポイントまで縮まり、チャンピオンシップは実質二人に絞られました。 ライコネンは3位が精一杯でした。 前日のクラッシュの後遺症があった様で、被害は最小限に抑えたもののチャンピオンシップの可能性は限りなく低くなってしまいました。 トヨタエンジンのロズベルグが6位と健闘、バトンも今期2度目の8位入賞です。 バリチェロが10位でトゥルーリが11位、日本勢の中では、ロズベルグのがんばりを除いて今回はホンダの勝ちですね。 デビッドソンと琢磨は14位と16位と健闘、特に琢磨は序盤のブレーキトラブルにもかかわらず、ファーステストラップでも11位と良いタイムを出していま したから、次戦が楽しみですね。 次戦の前に、マクラーレンのスパイ疑惑の聴取が行われるので、その裁定によってはマクラーレンとフェラーリが僅差になる(ように調整した?)裁定が下るかもしれません。 (幾らなんでも、マクラーレンの来期の出場停止は無いでしょうから。) 次戦は1年のブランクがあったスパです。 変わりやすいスパウェザーのように、チャンピオンシップにも変化が起きるのか、決勝レースと同じくらい、場外での争い?も楽しみですね。 結果 ポールポジション フェルナンド・アロンソ 優勝 フェルナンド・アロンソ 2位 ルイス・ハミルトン 3位 キミ・ライコネン ファーステストラップ フェルナンド・アロンソ 第13戦レース結果 第14戦へ 第12戦へ ページトップへ |
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