2007年 F1 TV観戦記 第15戦 日本GP
 
 
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いよいよ日本 グランプリがはじまりました。
新装した富士スピードウェイで初のF1開催です。

ポールポジションはハミルトンで、2位アロンソとマクラーレンがフロントローを独占。
ウェットコンディションでも速さを見せています。
フェラーリのライコネンとマッサは3位と4位でセカンドローに並びましたが、マクラーレンとのタイム差はわずかです。

5位はハイドフェルドで、6位は好調ロズベルグが入ったもののエンジン交換で16位スタートです。

そしてバトンが7位と、ホンダが日本勢の中で予選最高位です。
対するトヨタはトゥルーリが14位、ラルフは左近との接触で16位止まりでした。
スーパーアグリも下位に低迷、琢磨と左近は最後尾と残念な予選結果です。

決勝はマクラーレンとフェラーリの優勝争いと、バトンの順位が楽しみです。
富士は抜けるサーキットなので、予選を失敗したドライバーの巻き返しにも期待しましょう。



いよいよ日本グランプリのスタートです。
雨のため、セーフティーカー先導でレースがスタートします。
雨がひどくなるのか、回復に向かうのかの予想で、チームやドライバー間でマシンのセッティングが違ってきます。
天候を味方につけるのは誰になるでしょうか。

レースがスタートしましたが、セーフティーカー先導の為、大人しいスタートになりました。
3周目、マッサがピットイン、何とフェラーリは軽い方のウェットタイヤを履いてスタートしていました。
エクストリームウェザータイヤに交換、給油も少し行ってピットアウトしますが、最下位に転落です。

そして、ライコネンもピットイン、こちらもエクストリームウェザータイヤに交換、給油も少し行ってピットアウトです。
ポイントでマクラーレンの二人を追っているライコネンとしては、痛すぎるタイヤの選択ミスです。
ライノネンは最下位に落ちてしまいました。

ここでの順位は、トップのハミルトンに、アロンソ、ハイドフェルド、バトン、ウェーバー、ベッテル、クビサ、フィジケラ、コバライネン、クルサードのトッ プテンに、トゥルーリ、ラルフ、ロズベルグ、バリチェロ、デビッドソン、スーティル、琢磨、左近、ブルツ、マッサ、ライコネン、リウッツィと続きます。
ブルツとリウッツィはピットスタートだった為、後方です。

最後尾に近いフェラーリが映像に映りましたが、リアウイングが薄く、ドライセッティングに近いことが伺えます。
始めに履いていたタイヤを考えても、フェラーリはドライに変わると読んでいたのか、変わることに賭けたのでしょうか。
現在では、裏目に出ていますが、後半の天候の変化に期待でしょう。
と思ったら、さらに雨がひどくなるとの予報、心配です。

残り56周でリウッツィがピットイン、同じタイヤに交換、給油を行い7.6秒でピットアウトします。
残り54周で左近がピットイン、同じタイヤに交換、給油を行い8.5秒でピットアウト、ちょっと止まりかけましたが、なんとかそのままコースに復帰です。
残り53周でライコネンが再びピットイン、給油のみを行い、5.3秒でピットアウト、しかしこれではあと一回の給油が必要でしょう。
フェラーリは、ちょっと不自然な戦略が続きます。

残り51周でブルツがピットイン、同じタイヤに交換、給油を行い7.7秒でピットアウトです。
ここでマッサにセーフティーカー導入中の追い越しで、ピットスルーのペナルティーが出ました。
この間に、トゥルーリがスピンして順位を落としていたようです。

残り49周で、バリチェロ、琢磨、トゥルーリが続いてピットイン。
燃料をいっぱいに入れて、最後までいければ という作戦のようです。

ハミルトンが、ペースをコントロールし始めました。
残り48周でセーフティーカーがいなくなり、レースが本格的にスタート。
トップはそのままハミルトンですが、その後で接触、ハイドフェルドが誰かにぶつけられて順位を下げました。
そしてマッサとブルツが接触、コントロールを失ったブルツが滑走、マッサに当ってしまいました。
今回のフェラーリは散々です。

そしてマッサがドライブスルーのペナルティーのため、ピットロードを素通りしていきます。
何とこの時点で、ベッテルが3位、結構良いドライバーなのかもしれません。
先ほどのハイドフェルドとの接触はバトンが追突したようで、バトンはフロントウイングを壊しています。
そして琢磨もフロントウイング破損、ピットに向かいます。

琢磨は給油とタイヤ交換、そしてノーズ交換を行い、24.5秒でピットアウト。
スタート直前に火が出ましたが、すぐに消えました。
給油マンが給油後に燃料補給口廻りを拭く仕草を見せたのは、燃料が漏れたためだったようです。
そしてバトンがピットイン、給油とタイヤ交換、そしてノーズ交換を行い、12.5秒でピットアウトします。

残り43周でハミルトンとアロンソの差が3秒まで開きました。
ハミルトンの雨での速さが目立ちます。
ライコネンがラルフに仕掛け、上手くかわして11位まで順位を上げました。
トヨタはホームサーキットながら、流れが良くないですね。

のこり40周でアロンソがピットイン、タイヤ交換と給油を行い11.9秒でピットアウトです。
これは天候の変化がない限りワンストップでしょう。
そしてライコネンがスーティルをパス、10位浮上です。

そして残り39周、ハミルトンがピットイン、タイヤ交換と給油を行い11.6秒でピットアウトです。
ハミルトンとアロンソの間に数台マシンが入っています。
直後、アロンソがオーバーラン、無事にコースには復帰するものの順位を下げました。
ここでの順位は、トップがベッテル、以下、ウェーバー、ハミルトン、フィジケラ、コバライネン、クビサ、クルサード、アロンソのトップ8です。
ピットインしていないとはいえ、ベッテルがトップを走っています。

残り36周、クビサがコバライネンをパス、新人で同士でもバトルが行われています。
ロズベルグが追突しそうになってラインを乱し、マッサもバリチェロを避けようとしてコースオフ。
どちらもコースには復帰しましたが、ウェットコンディションで混乱したレースが続いています。

残り35周でトップのベッテルがピットイン、タイヤ交換と給油を行い10.1秒でピットアウトです。
いいところを走っていると、ピットクルーの作業も素早くなるようです。
ここでウェーバーがトップに立ちます。

オンボードの映像はヲータースクリーンでほとんど前が見えません。
テールランプを目安に距離を掴んでいるようです。

残り34周でハイドフェルドがアロンソをパス。
燃料が軽いとはいえ、ストレートエンドで簡単に抜いていきました。
そしてハミルトンがスピン。
クビサがハミルトンのインを突こうとして、スピンぎみにハミルトンと接触。
クビサとハミルトンが一緒にスピンしてしまいました。

そして残り32周で今度はアロンソが接触してスピン。
すぐにコースに戻りましたが、順位を落としました。
そしてハイドフェルドがピットイン、タイヤ交換と給油を行い10.2秒でピットアウトです。

残り31周での順位はトップのウェーバー、続いて、コバライネン、クビサ、フィジケラ、クルサード、ハミルトン、ベッテル、ライコネン、アロンソ、リウッ ツィ、のトップテンに、スーティル、ロズベルグ、マッサ、デビッドソン、ハイドフェルド、左近、バリチェロ、ラルフ、トゥルーリ、バトン、琢磨と続きま す。
ここでウェーバーがピットインしていました。
ハミルトンの後ろでコースに復帰したようです。

ハミルトンはコーナーで膨らんで、フィジケラとクルサードに抜かれていました。
ウェットコンディションの下で、めまぐるしく順位が入れ替わっています。
コース上は雨が強くなっているようで、映像でも水煙が大きくなっています。
現在はコバライネンがトップを走行しています。

残り28周でコバライネンがピットイン、そして、アロンソのサイド後部が壊れている映像が入りました。
残り27周でライコネンがピットイン、タイヤ交換と給油を行い10.4秒でピットアウト。
チームの流れが悪いと、ピットクルーの作業も今ひとつ切れがありません。
ここで、クビサがドライブスルーのペナルティー。
いまだに混乱が続いています。
左近がスピンしています。
なんとかコースには復帰するものの、ラルフと危うく接触するところでした。

残り26周で、久しぶりにトップを走っていたフィジケラがピットイン、タイヤ交換と給油を行いピットアウトします。
ここで何とアロンソが止まっています。
単独でコントロールを失って、壁に接触したようです。
セーフティーカーが入ります。

何とマクラーレン、今年初のリタイアです。
ここまでリタイア無しという、マクラーレンとしては画期的な?信頼性を示しています。
しかも今回もアロンソのミスによるリタイアなので、マシントラブルによるリタイアは未だ無しです。
アロンソはコースサイドに立ちすくんでいます。

残り24周での順位は、ハミルトン、ウェーバー、ベッテル、リウッツィ、コバライネン、マッサ、クルサード、フィジケラ、スーティル、ハイドフェルドの トップテンに、ライコネン、バリチェロ、クビサ、ラルフ、左近、ロズベルグ、バトン、トゥルーリ、デビッドソン、琢磨です。
この濡れた路面の状況でもトップスピードは310km/hを超えています。
しかも最速はベッテル、逆にマクラーレンの2台はトップ8に入っていないので、雨用のセッティングを徹底していることが伺えます。
ベッテルはドライ向きのセッティングでこれだけ上位に居るというのには、本当に驚きです。

残り23周でリウッツィ、琢磨、スーティルが続々とピットインします。
残り22周、ラップ遅れを前に行かせて、リスタートの準備をしています。
ここでウェーバーがリタイア、リスタート前のタイヤを温める動きの中で、ベッテルがウェーバーに追突してしまいました。
ウェーバーは不運です。
ベッテルもピットに戻り、そのままリタイア、ベッテルはガレージで落ち込んでいます。

残り20周での順位は、ハミルトン、コバライネン、マッサ(3)、クルサード、フィジケラ、ハイドフェルド、ライコネン(3)、バリチェロ、クビサ (2)、ラルフのトップテンに、左近、ロズベルグ、バトン、トゥルーリ、リウッツィ(2)、スーティル、デビッドソン、琢磨(3)と続きます。
  ( )内の数字はピットストップの回数で、記載していないドライバーは1ストップです。

残り19周、セーフティーカーのランプが消えて、ようやくレース再開です。
マッサがコバライネンに迫りますが、抜区までには至りません。
ここでラルフがピットインしていましたが、ちょっとタイミングが遅かったですね。
今回のトヨタは、ホームサーキット?にもかかわらず、流れの悪さが目立ちます。
そしてロズベルグがペースダウン、ピットに向かい、とりあえずピットアウトしました。

残り18周、左近がスーティルに抜かれました。
エグゾーストが割れているような音がしているようで、ストレートは厳しいようです。

残り16周、リウッツィがオーバーラン、大事に至らずコースに復帰します。
残り14周、5位まで上がってきたライコネンがクルサードに迫っています。
ここでラルフがピットイン、そのままガレージに入ります。

残り13周でデビッドソンがストップしています。
サイドが壊れているので、どこかでぶつけたのでしょう。
2位のコバライネン以下、マッサ、クルサード、ライコネンが接近しています。

残り11周、ライコネンが100Rでクルサードをパス、4位に上がります。
ライコネンは100Rでふくらみ気味に速く回るコツをつかんでいるようですね。
これでライコネンの目の前はマッサ、チームオーダーはどうなるでしょうか。

残り10周、ライコネンが先ほどクルサードを抜いた100Rでオーバーラン、なんとか順位はキープしました。
そして残り時間表示、13分48秒が出ました。
67周と2時間ルール、どちらが適用になるか微妙な残り時間です。

残り9周でマッサがピットイン、本当に必要なストップなのか、ライコネンを合法的に先に行かせるためのストップなのでしょうか。
タイヤ交換と給油を行い、5.9秒でピットアウトします。
9位でコースに復帰しました。
ここでの順位は、ハミルトン、コバライネン、ライコネン、クルサード、フィジケラ、ハイドフェルド、バリチェロ、クビサ、マッサ、スーティルのトップテン です。

残り7周、バリチェロがピットイン、4.3秒の給油でピットアウト、そしてトゥルーリもピットイン。
残り49周でのピットイン組は、わずかに燃料が足りなかったようで、残念ですね。
トゥルーリはコバライネンの直前でコースに復帰。
ここは素直に道を譲ります。
ラルフもコースに復帰するようで、さすがにトヨタ、ファンサービスです。

残り5周、コバライネンとライコネンのフィンランド人バトルが続きます。
アイスレースで滑りやすい路面に慣れているのか、フィンランド人は雨での速さが目立ちますね。
ここでラルフがコースに復帰しました。

残り3周での順位は、ハミルトン、コバライネン、ライコネン、クルサード、フィジケラ、ハイドフェルド、クビサ、マッサ、スーティル、リウッツィ、バト ン、バリチェロ、左近、トゥルーリ、琢磨と続きます。

残り2周、ライコネンがコバライネンに100Rで迫りますが、惜しいところで届きません。
ここでハイドフェルドが止まっています。
そしてファイナルラップに入ります。
2時間と規定周回数がピッタリ一致。

ライコネン、100Rではコバライネンを抜けず、最終コーナーに賭けます。
後ではマッサがクビサに並びかけ、サイドバイサイドでコナーを抜けます。
意地でマッサがクビサを抜きました。
そしてバトンもストップ。

ハミルトンがトップでチェッカー。
コバライネンが2位を死守、ライコネンは3位に終わりました。

最後まで めまぐるしく順位が変わる凄いレースでした。
ハミルトンがチャンピオンシップポイントで、アロンソに12ポイント、ライコネンに17ポイントの大差をつけました。
コバライネンが初の表彰台、スーティルが今季初ポイントと、荒れたレースを象徴する形となりましたね。
(リウッツィはイエローコーション中の追い越しで、決勝タイムに25秒加算され、スーティルが繰上げでポイント獲得)

最後でクビサを抜いたマッサには、怒りにも似た凄さを感じましたから、あのピットストップは必要なかったことが想像されます。
今回は雨のレースで、若いドライバーの速さが目立ちました。
ハミルトン以外にベッテルやコバライネンも速く、雨のフィジケラや雨のバリチェロという呼び方が過去のものとなってしまいました。
来期ドライバーズエイドがなくなっても この傾向が続くのか、楽しみなポイントが増えましたね。

今回の日本勢は、どのチームも結果が出ませんでした。
ホンダは途中良い所を走ったものの結果はノーポイント。
トヨタに至っては上位を走るシーンすらありませんでした。
左近がそこそこ良い走りをしたのがせめてもの救いという、悲惨な結果でした。
次戦での活躍を期待しましょう。

チャンピオンシップ争いはハミルトンが大差で王手をかけ、アロンソとライコネンには相当厳しい状況となりました。
次の中国グランプリでは、ハミルトンのチャンピオンを阻止できるかという点が大きなポイントになりそうです。



結果
ポールポジション  ルイス・ハミルトン

優勝  ルイス・ハミルトン
2位  ヘイキ・コバライネン
3位  キミ・ライコネン

ファーステストラップ  ルイス・ハミルトン

第15戦レース結果


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