2008年 F1 TV観戦記 第18戦 ブラジルGP
 
 
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F1 2008年の最終戦である第18戦 ブラジルGPがはじまりました。
いよいよチャンピオン決定のグランプリが始まりました。

今期最後のポールポジションはマッサ、最後のレースに望みをつなぎました。
2位には何とトゥルーリ、波乱を感じさせる、面白い位置でのスタートとなります。
3位はライコネンとフェラーリが順当に上位を占めますが、マクラーレンは4位ハミルトンと5位コバライネン。
このコースでは若干フェラーリが有利なようです。

前日トップのアロンソは6位と微妙な位置、レース展開次第ではチャンピオンの流れを変えそうです。
トゥルーリの同僚グロックは10位と、燃料が重そうですから、ペースカーが入ると面白くなるかもしれません。
ホンダはバリチェロの15位が精一杯で、バトンに至っては17位、ちょっとモチベーションが下がっているようですね。
一貴もロズベルグは抑えるも16位、ウイリアムズはマシンの開発が進みませんでした。
決勝で燃料が自由な利点を生かして、どこまで上がってこれるかが、来季の成績にもつながりそうです。

開幕戦の勝者がチャンピオンのジンクス通りならハミルトンのチャンピオンですが、今年のグランプリの流れからするとまったく分からない状態ともいえます。
今年のブラジルのチェッカーフラッグはチャンピオンの家族が振るので、これまでとは一味違った最終戦となりそうです。
明日の決勝を楽しみに待ちましょう。



いよいよ最終戦、チャンピオン決定のブラジルグランプリが始まります。
ハミルトンとマッサにどんなドラマが生まれるのか、期待のレース開始です。

スタート直前にいきなりの雨、かなり強い雨で路面がウェット状態となり、10分スタートが遅れます。
レースが始まる前から、波乱のレースを予感させる天候となりました。
各車スタンダードウェットタイヤを装着してのスタートとなるようです。

雨が止み、ペースカーが路面の状況を確認する為にコースを1周。
特に問題はないようで、いよいよ各マシンがフォーメーションラップに入ります。
クビサはトラブルでもあったのか、ピットスタートになります。

トップの4人は、ハミルトンが若干遅れそうになるも、順当なスタート。
アソンソが若干遅れました。

後方でピケとクルサードがクラッシュ。
一貴も巻き込まれましたが、コースには復帰。

ロズベルグがクルサードに追突してスピン。
それに一貴が巻き込まれた形です。
一貴のマシンは大きく跳ねていましたから、ダメージが気になります。

ベッテルとアロンソがコバライネンをパス、アロンソは順位を回復します。
ベッテルは雨が好きですね、見事です。
ここでセーフティーカーが入ります。
最後のレースだったクルサードのマシンが、コースをふさいでいるようです。

オープニングラップはトップにマッサ、以下、トゥルーリ、ライコネン、ハミルトン、ベッテル、アロンソ、コバライネン、ブルデー、グロック、ウェーバーの トップテンに、バリチェロ、ハイドフェルド、ロズベルグ、バトン、スーティル、フィジケラ、一貴、クビサと続きます。
ここでフィジケラがピットイン、おそらくドライタイヤでのギャンブルに出るのでしょう。

残り67周でセーフティーカーがいなくなり、レース再開です。
ライコネンがトゥルーリに仕掛けようとしますが、ここは無理。
コバライネンもアロンソに仕掛け、一旦抜きますがすぐに抜き返され、順位はそのまま。
リスタートで激しい攻防が発生しています。

残り65周、ここでもストレートエンドでライコネンがトゥルーリに仕掛けようとしますが、抜けません。
絡んでしまってはハミルトンが圧倒的に有利となるので、無理はできないようです。

残り63周でバトンとロズベルグがドライタイヤに交換したようです。
ラップタイムに注目でしょう。
グロックと一貴もドライタイヤに交換します。
スタートがウェットだったので、二種類のタイヤを使う必要が無いので、タイヤ選択が鍵を握ります。
どちらもハードタイヤ、残りワンストップを考えているようですね。

残り62周、マッサはストレートで濡れた路面を選んで走っています。
ある程度ウェットタイヤで引っ張りたい気持ちを感じます。

ここでアロンソとベッテルがピットイン。
どちらもハードタイヤに交換し、給油も済ませます。
アロンソが6.9秒、ベッテルが5.2秒!でピットアウト。

ホンダのピットでは消火器を使った泡がいっぱいです。
燃料が漏れたのでしょうか。

残り61周でマッサがピットイン、ハードのドライタイヤに交換、6.5秒の給油でピットアウト。
コバライネンもピットイン、こちらもハードのドライタイヤに交換、給油も行ないピットアウトします。

残り60周で暫定トップのトゥルーリとライコネン、さらにハミルトンが同時にピットイン。
ハミルトンは、ハードのドライタイヤに交換、7.5秒の給油でピットアウト。
9.9秒も掛かったトゥルーリの真後ろでコースに復帰。

トゥルーリはピット作業でライコネンに抜かれました。
ライコネンはアロンソに抜かれていますから、ハミルトンもひとつ順位を後退。
ハミルトンは現状では、チャンピオン獲得には届かない順位です。

ここでの順位はトップがマッサ、以下、ベッテル、アロンソ、ライコネン、フィジケラ、トゥルーリ、ハミルトン、グロック、ブルデー、ハイドフェルドのトッ プテンに、ウェーバー、コバライネン、バリチェロ、バトン、ロズベルグ、スーティル他と続きます。
フィジケラはギャンブルが上手くいったようです。

ここで一貴がスピン、大事には至らず、レースに復帰します。
そしてハミルトンがトゥルーリをパス、6位に順位を回復し、チャンピオンまであと一つ。
前はフィジケラなので、時間の問題でしょう。
トゥルーリは更にスピンしかかって、グロックやブルデーにも抜かれます。

各ドライバー、まだ路面が濡れている状態なので、かなりドライビングが不安定です。
いたるところでマシンを滑らせるシーンが見られます。

残り55周でマッサがファーステストラップ、15秒台なのでほとんどドライコンディションのタイムに近くなりました。
ここでハミルトンがフィジケラをパス、力で5位 チャンピオンの圏内まで上がります。
さすがに去年の最終戦とは違うハミルトンのドライビングが感じられます。

残り50周、ファーステストラップを記録したベッテルが、マッサの真後ろまで近づいています。
ここでトゥルーリはブルデーをかわし、一つ順位を回復します。

残り45周、フィジケラに引っかかっているトゥルーリをコバライネンがパス。
今日のトゥルーリは天候に翻弄されている感じです。

残り44周でベッテルがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、7.1秒の給油でピットアウトします。
燃料軽めでとばす作戦だったようですね。
ここでコバライネンがフィジケラをパス、さすがに速さが違います。

残り43周でトップはマッサ、以下、アロンソ、ライコネン、ハミルトン、グロック、ベッテル、コバライネン、フィジケラ、トゥルーリ、ハイドフェルドの トップテンに、ウェーバー、バリチェロ、ブルデー、バトン、ロズベルグ、スーティル、クビサ、一貴と続きます。
一貴は序盤の接触によるダメージか、ペースが上がらないようで、周回遅れとなります。

残り39周でグロックがファーステストラップ、今回のトヨタは速いのですが、トゥルーリのタイヤ交換直後のミスが悔やまれるところですね。
それに対してBMWの目立たないこと、ポイント3位のチームとは思えません。

残り36周、トップのマッサと2位アロンソのタイム差が5秒に広がっています。
というより、フェラーリのペースについていけるくらいまで改善された、ルノーの進歩が良く分かる状態といえます。

残り35周でグロックがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、給油に手間取り14.5秒の給油でピットアウトします。
ちょっと痛いタイムロス、これがチャンピオンシップにまさかの影響を与えるとは、この時は分かりませんでしたね。

残り33周でマッサがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、9.4秒の給油でピットアウトします。
残り31周でハミルトンがピットイン、順調に作業を終え、コースに復帰です。
アロンソもピットインしていたようです。

残り29周でコバライネンがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、8.8秒の給油でピットアウトします。
残り28周でライコネンがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、タイムが途中で止まりましたがミスの無い給油でピットアウトです。
ここで地元バリチェロをバトンがかわすシーンが映りました。

残り25周でトップはマッサ、以下、ベッテル、アロンソ、ライコネン、ハミルトン、ウェーバー、コバライネン、グロック、トゥルーリ、ハイドフェルドの トップテンに、バトン、バリチェロ、ロズベルグ、ブルデー、クビサ、スーティル、一貴、フィジケラと続きます。
ベッテルとウェーバーは、あと一回の給油が必要です。

残り23周、周回遅れのクビサがハミルトンに迫っています。
というより、クビサにしては屈辱的な周回遅れといえそうです。

残り20周でベッテルがピットイン、ハードからハードタイヤに交換、6.4秒の給油でピットアウト。
コースに復帰したベッテル、ハミルトンには及ばず、5位に後退です。

残り14周、ベッテルがハミルトンの真後ろまで迫ってきました。
ハミルトンとしては、一つ順位の余裕があるとはいえ、ちょっと微妙な状態になってきました。
ここで10分以内に雨の予報、スタートから最後まで、雨に翻弄されるレースとなりそうです。

残り12周、スタンドではレインコートを着る人も見られ始めています。
いつ路面を濡らす雨になるか、緊迫してきました。

残り8周、アロンソの無線では雨が落ち始めているようです。
問題はタイヤ交換のタイミング。
一貴は既にウェットタイヤに交換したようです。

車載カメラでも雨粒が見え始めました。
残り6周でハイドフェルドがウェットタイヤに交換。
そしてベッテルがハミルトンに仕掛けますが、ここは抜けません。

残り5周、完全に雨のコンディションになっているようで、続々とタイヤをウェットタイヤに交換します。
ライコネン、アロンソ、ハミルトン、ベッテルがピットイン。

残り4周でマッサもピットイン、こちらはタイム差があるので、心配ないでしょう。
トヨタのグロックとトゥルーリが、ドライタイヤのままを選択したようです。
ここで順位はトップがマッサ、以下、アロンソ、ライコネン、グロック、ハミルトン、ベッテル、トゥルーリ、コバライネン、ウェーバー、ハイドフェルドの トップテンに、バトン、バリチェロ、ロズベルグ、クビサ、スーティル、一貴、フィジケラと続きます。

ハミルトンは、現状でなんとか5位を死守。
残り4周このままなら、ハミルトンにチャンピオンが決まります。
雨は止んだようですが、濡れた路面なので厳しい状況です。

残り2周、周回遅れのクビサのほうがペースが速く、ベッテルやハミルトンを揺さぶる格好。
何と、それが気になったハミルトンが若干立ち上がりで失速、ベッテルに抜かれ、チャンピオン陥落。
これで現状マッサがチャンピオン。

あと2周で更なるドラマは生じるか、手に汗握るチャンピオン攻防です。
そして、また雨が強くなってきました。

そしてファイナルラップに入ります。
ハミルトンはベッテルについていくのがやっと。
とても抜ける状態ではありません。

マッサがトップチェッカー、磐石の走りでパーフェクトウィン、スタンドは大歓声です。
2位にアロンソ、3位にライコネンが入ります。

ここで何とハミルトンがグロックをかわし、5位浮上、チャンピオンを取り戻しました。
最後の最後でハミルトンに軍配、そのままゴールで、5位フィニッシュ確定です。
マクラーレンとフェラーリのピットが共に一瞬沸きますが、フェラーリは勘違い。
結果を知って、呆然とした表情です。

2年連続でワンポイント差のチャンピオン決定となりました。
勝ったマッサは6勝目、チャンピオンで5勝ハミルトンより勝ちでは多いという、なんともいえない結果です。
表彰台のマッサは、胸を張って表彰台の真ん中に立ちます。
ハミルトンは表彰台ではないものの、チャンピオン獲得の喜びを家族やチームと分かちあいます。


見事なチャンピオン争いでした。
勝ったマッサも見事な走りながら、ハミルトンのチャンピオンを獲得する意志の強さが印象的なレースとなりました。
ハミルトンは なるべくしてチャンピオンになったという今年全体のレース。
来季は、この経験をしたマッサはさらに強くなりそうですし、ベッテルの台頭やアロンソの復活もあって、誰が勝ってもおかしくないシーズンとなりそうです。

コンストラクターズではフェラーリがマクラーレンに結構差をつけて、チャンピオン獲得。
一人に的を絞ったマクラーレンと、二人が競い合ったフェラーリでは、二人のドライバーの平均得点には大きな差が出てしまったようです。
BMWの失速とルノーの復活は、来季の激しい争いも予感させてくれます。

日本勢ではトヨタのマシン開発が印象的で、コース次第ではトップに近い速さを見せてくれました。
ホンダは来季のレギュレーションを活用する他無いでしょう。
一貴は、序盤はチームの好調に乗れましたが、後半はチームの後退に伴って、ポイントを取れないレースが続きました。
来季はチームの力次第ですね。

本当に今年のチャンピオンシップは最後まで楽しめました。
しかも最終ラップでの逆転は、去年の三つ巴の争いに並ぶ、手に汗握る戦い。
やはり、強いドライバーが何人もいる今の状態は、ワクワクするレース展開には不可欠ですね。

(結局チェッカーフラッグを家族が振るという企画はなくなったようでしたね、このレース展開では仕方が無いところですが・・・)




結果
ポールポジション  フェリペ・マッサ

優勝  フェリペ・マッサ
2位  フェルナンド・アロンソ
3位  キミ・ライコネン

ファーステストラップ  フェリペ・マッサ

第18戦レース結果

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